神戸港のウォーターフロントに、新たなランドマークが誕生した。神戸市中央区の新港第2突堤に建設された多目的施設「ジーライオンアリーナ神戸」が、4月4日に開業した。港の風景に溶け込むように立つこのアリーナは、約1万人を収容できる大規模施設。プロスポーツやコンサート、国際会議まで、幅広いイベントに対応する造りとなっている。
アリーナは地上7階建てで、敷地面積はおよそ2万3700平方メートル。土地の所有者は神戸市、建物はNTT都市開発が保有する。施設の命名権は、自動車販売などを手がける地元企業「ジーライオン」が取得し、地域密着型の施設としての一歩を踏み出した。
バスケBリーグ・神戸ストークスの新拠点に
このアリーナを本拠地とするのが、Bリーグ2部の「神戸ストークス」。これまで拠点のなかったチームにとって、念願の“ホーム”ができたことになる。5日には、こけら落としとなる初のホーム戦が予定されており、地元ファンの期待も高まっている。開業にあわせて、神戸市内ではストークスの広告も多く見られ、地域との一体感を演出している。
30日間の開業記念イベント「Turning point 30」
開業を記念し、「Turning point 30」と題したスペシャルイベントが4月4日から5月3日まで開催される。館内には特別な装飾が施され、来場者向けのワークショップやライブイベントが連日行われる予定だ。スマートフォンアプリと連動したスタンプラリーも用意されており、家族連れや観光客にも楽しめる仕掛けが施されている。
国内外のビッグアーティストが続々登場
エンターテインメントの拠点としてのポテンシャルも高い。オープン間もない4月中だけでも、人気バンド「MAN WITH A MISSION」が12日・13日にライブを行い、続く26日・27日にはMISIAが登場。さらに、海外からは「THE OFFSPRING」が4月30日に来日公演を予定している。今後も有名アーティストの公演が続々と決まっており、音楽ファンの注目も集まっている。
ウォーターフロント再開発の一環として
神戸市は2015年から、三宮から港にかけてのエリアを「都心・ウォーターフロント再整備」として大規模な都市開発を進めてきた。2021年には水族館「アトア」を含む神戸ポートミュージアムがオープンし、2024年には神戸ポートタワーもリニューアル。今回のアリーナ開業は、その流れを象徴する存在として位置づけられる。
まとめ:街を動かす新たな“ハコ”
・4月4日、神戸市中央区に「ジーライオンアリーナ神戸」が開業
・収容人数は約1万人、地上7階建ての大規模多目的施設
・プロバスケB2の神戸ストークスが本拠地として使用、5日に初戦
・開業記念イベント「Turning point 30」を1か月間開催
・4月には国内外の著名アーティストによるライブが目白押し
・神戸市のウォーターフロント再整備の一環として注目される
アリーナという「ハコ」だけでなく、人の流れ、経済の流れ、街の流れを動かす存在として、今後のジーライオンアリーナ神戸に大きな期待が寄せられている。