2026-10-20 コメント投稿する ▼
萩生田光一氏が支持する高市首相の無投票再選と旧安倍派の行方
そうした中で、安倍晋三元首相の側近として知られ、党内最大規模を誇った旧安倍派の実力者である萩生田氏が早期に支持を表明したことは、高市首相にとって非常に心強い援軍となります。 特に昨年秋の前回総裁選では、萩生田氏が旧安倍派出身の議員らと共に高市首相の勝利に尽力した経緯もあり、両者の連携は一層強固なものとなる可能性があります。
高市首相再選支持の意義
萩生田氏は10月20日の記者会見で、「次の総裁選に引き続き挑戦したいとの意向があれば、支えたい」と高市首相への支持を明確に表明しました。また、国際社会との関係を考慮し、「一国の首相が頻繁に代わることは望ましくない」と述べ、政権の安定が重要であるとの認識も示しています。この発言は、単なる支持表明以上の、深い戦略的意図が込められていると言えるでしょう。
さらに、萩生田氏は10月18日に出演したBS11の番組で、高市首相と旧安倍派の「政治信条や政策は近い」と語り、もし高市首相以上に近い人物が出なければ、行動を共にできるだろうとの見解を示しました。これは、高市首相の政治的立場が、保守色の強い旧安倍派と親和性が高いことを強調するものです。
高市首相の党内基盤と萩生田氏の支援
高市首相は世論から高い支持を得ているものの、党内基盤が脆弱であると指摘されています。そうした中で、安倍晋三元首相の側近として知られ、党内最大規模を誇った旧安倍派の実力者である萩生田氏が早期に支持を表明したことは、高市首相にとって非常に心強い援軍となります。
特に昨年秋の前回総裁選では、萩生田氏が旧安倍派出身の議員らと共に高市首相の勝利に尽力した経緯もあり、両者の連携は一層強固なものとなる可能性があります。この早期支持表明には、他候補への牽制という意味合いも含まれているようです。
次回の総裁選では、今年9月の内閣改造で閣外に出た林芳正前総務相の立候補も取り沙汰されています。高市首相が無投票での再選を基本路線としている以上、萩生田氏による先手必勝の布陣は、他の立候補者の動きを鈍らせる効果が期待されるのではないでしょうか。
旧安倍派再結集の可能性
一方で、今回の萩生田氏の動きは、旧安倍派の再結集に向けた試金石ともなっています。かつて党内最大勢力を誇った安倍派は、派閥パーティー収入不記載事件を受け、一昨年に解散を決定しました。それ以降、派内の結束にはほころびが見られるとの指摘もあり、意思疎通が十分に図れていないとの声も聞かれます。
前回総裁選では、高市首相のライバルとして立候補した小林鷹之氏の陣営に、一部の旧安倍派議員が流れる事態も発生しました。派内の一部には再結集を期待する声が根強くあるものの、その実現は容易ではないでしょう。萩生田氏が今回の支持表明を契機に、旧安倍派の議員をどれだけ集め、高市首相支持へと導けるかが、今後の政局の大きな焦点となります。
「先行者利益」と政局の読み
政界には、いち早く特定の候補を支持することで、その後の人事などで優位な立場を確保しようとする「先行者利益」という考え方があります。平成30年の総裁選では、二階俊博元幹事長が「安倍氏の後は安倍氏」と述べ、安倍氏の3選支持を真っ先に表明しました。その結果、二階氏は自身の幹事長続投や旧二階派からの閣僚輩出につなげた経緯があります。
自民党幹部の中には、今回の萩生田氏の対応も「先行者利益も念頭にある」と見る向きもあるようです。萩生田氏が早期に高市首相の再選支持を明確にしたことで、高市政権の安定と長期化を支援し、その中で自身の政治的影響力を維持・拡大しようとする戦略が透けて見えるのではないでしょうか。
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