2025-02-10
日本の薬の保険収載制度に懸念:効果不明薬の使用続行に警鐘
日本維新の会の参議院議員、やながせ裕文氏は、薬の保険収載に関する日本の現状について懸念を示している。氏の主張によれば、日本では承認された薬がすべて保険収載され、その効果に関わらず使用が続けられる傾向がある。これに対し、イギリスでは約半数の薬が推奨され、非推奨となる薬も約1割存在する。フランスとドイツでは、5〜6割の薬が追加的有効性なしと判断されるなど、各国では効果が見込まれない薬を厳しくチェックし、除外する仕組みが機能している。しかし、日本では効果が見込まれない薬もすべて保険収載され、事後のチェックが甘いため、無駄な薬が使い続けられる状況が続いている。
■日本の薬の保険収載状況
承認と保険収載の関係: 日本では、薬が承認されると自動的に保険収載され、患者は保険適用でその薬を使用できる。しかし、薬の効果や安全性に関する厳格な評価が不足しているとの指摘がある。
事後のチェックの甘さ: 薬が市場に出た後の効果や安全性のモニタリングが不十分であり、効果が限定的な薬が長期間使用される可能性がある。
■他国の薬の保険収載状況
イギリス: 約半数の薬が推奨され、非推奨となる薬も約1割存在する。効果が不確かな薬は使用されない傾向が強い。
フランスとドイツ: 5〜6割の薬が追加的有効性なしと判断され、効果が見込まれない薬は保険収載されない。厳格な評価基準が設けられている。
■ゾコーバの事例
新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」は、日本で承認され、保険収載されたが、その効果や費用対効果に関する議論が続いている。令和6年10月9日に中央社会保険医療協議会で承認された費用対効果評価結果に基づき、価格調整が行われた。
しかし、効果が限定的であるとの指摘もあり、今後の使用について慎重な議論が求められる。
■やながせ氏の主張
やながせ氏は、日本の薬の保険収載制度に対し、効果が不確かな薬が使用され続ける現状を批判している。各国の厳格な評価基準を参考にし、日本でも効果が見込まれない薬の保険収載を見直すべきだと主張している。
日本の薬の保険収載制度は、承認された薬がすべて保険適用となる一方で、効果や安全性の事後チェックが不十分との指摘がある。他国の厳格な評価基準を参考にし、効果が見込まれない薬の保険収載を見直すことが、今後の課題となるだろう。
2025-02-11 13:16:12(キッシー)
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