2025-02-06
山梨県が闇バイト対策を強化 避難所設置や非常通報装置の貸し出しを実施
山梨県は、令和7年度当初予算案において、特殊詐欺や強盗などの「闇バイト」対策費として1,000万円を計上した。この予算は、闇バイトに応募したものの、犯行に加わらないよう保護を求める人々のための避難所設置や非常通報装置の貸し出しなどに充てられる。
【闇バイトの現状と問題点】
闇バイトは、SNSなどで高額報酬を謳い、安易に応募させる手口が問題となっている。応募者は個人情報を提供した結果、犯罪グループから「犯行に加わらないと報復する」と脅迫され、抜け出せなくなるケースがある。
【山梨県の具体的な対策】
避難所の設置:保護を求めた応募者が家族ごと身を寄せられる避難所を設置する。
監視カメラの設置支援:自宅への監視カメラ設置を支援し、安全確保を図る。
非常通報装置の貸し出し:報復の危険がある場合、緊急的に警察に通報できる端末を貸し出す。
さらに、山梨県警察では、SNS上のサイバーパトロールを実施し、昨年中に約2,300件の投稿に警告を出すなど、未然に犯罪を防ぐ取り組みを行っている。
【政府の取り組み】
令和6年12月17日、政府は犯罪対策閣僚会議において、闇バイトによる強盗事件等から国民の生命・財産を守るための緊急対策を議論した。
首相官邸ホームページ
また、政府予算案では、闇バイト対策として17億円を計上し、犯罪収益の暗号資産の分析やインターネット上の闇バイト情報の削除などを進めている。
【注意喚起と今後の展望】
闇バイトは「短時間で高収入」などと甘い言葉で誘い、犯罪の実行者として利用する手口である。県民一人ひとりが注意を払い、怪しい募集には応募しないことが重要だ。山梨県と政府は、今後も連携して対策を強化し、国民の安全・安心な暮らしを守るための取り組みを推進していく。
2025-02-06 14:44:32(キッシー)
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