元安芸高田市長で、最近「再生の道」という地域政党を立ち上げた石丸伸二氏(42)が、2023年3月2日に公開されたYouTubeのインタビューで、市長時代に起きた「居眠り市議」問題について自身の思いを語った。この動画では、石丸氏がなぜその問題を公開したのか、その真意を明かした。
市長選立候補のきっかけ
石丸氏が市長選に立候補した理由は、2020年7月に前市長が公職選挙法違反で辞職したことだった。無投票当選の可能性があった副市長に対して、石丸氏は「これじゃダメだ」と感じ、「選挙をやらなきゃ」と立候補を決意。若干37歳という年齢や、京都大学卒という学歴を武器に、地元で歓迎される自信があったと語った。
居眠り市議問題の発端
問題が発端となったのは、2020年9月、市議会での石丸氏の答弁中に、ある市議が居眠りしていたことだった。石丸氏はその市議の“いびき”を指摘し、Twitterに「30分以上寝ている議員がいる」と投稿。その後、議会から「恫喝」を受けるなど、対立が激化した。
市長発言「恥を知れ!」の真意
2022年6月、市議会で議員定数削減案が否決された直前、石丸氏は「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない議員こそ、恥を知れ!」と怒りを込めて発言した。これについて石丸氏は、当時の自分の感情を率直に振り返り、「目の前で寝ている人に対して、腹が立つのは当然」と語った。また、「穏便に注意して終わらせるのではもったいない」と感じ、この問題を広く世間に伝えることを決めたと説明した。
居眠り市議の対応
居眠りをしていた市議は後日、病気を理由に謝罪し、「睡眠時無呼吸症候群」の診断書を提出。しかし、石丸氏は「個人情報なので内容は確認せず、シュレッダーにかけた」と反論。石丸氏は、この問題を単に地元だけの問題とは考えず、全国の議会にも共通する問題だと感じ、「居眠り議員」を世の中にもっと発信するべきだと強調した。
反響と批判
石丸氏の発言には一部で批判もあり、「過激すぎる」といった声も上がっている。特に、発言が亡くなった市議に関するものであったことに対して、「もう少し配慮すべきだったのでは」という意見も見られた。この一件は、石丸氏の政治家としての言動に対する注目を集め、賛否を呼んでいる。
- 石丸伸二氏、安芸高田市長時代の「居眠り市議」問題を公開。
- 市議会で起きた問題を、社会的に発信することを決意。
- 「穏便な注意」ではなく、問題を公にするべきだと語る。
- 一部では批判もあり、過激な発言に慎重な声が上がっている。