2026-10-10 コメント投稿する ▼
赤池誠章氏、御嶽山噴火12年で「万全な火山対策」の具体策を提言
元衆議院議員の赤池誠章氏は、自身のウェブサイトで、2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火から12年という節目に際し、火山対策の現状と将来への備えについて詳細な解説を行いました。 赤池氏は、火山と向き合い続けることは、火山国に住む我々の宿命であると述べます。 御嶽山噴火から12年、この節目に、我々一人ひとりが火山防災について改めて考え、行動を起こすことが求められています。
12年前の御嶽山噴火:未曽有の悲劇と教訓
2014年9月27日、秋晴れのもと多くの登山者で賑わっていた御嶽山が突然噴火し、登山客を中心に40名以上の方が亡くなり、10数名が負傷するという、戦後日本における火山噴火災害としては未曽有の悲劇となりました。それまで比較的静穏な活火山と見なされていた御嶽山の突然の噴火は、多くの人々に衝撃を与え、火山防災対策のあり方を根本から見直す契機となりました。
この噴火により、噴火予知や避難誘導体制の脆弱性が浮き彫りになり、気象庁による観測体制の強化、噴火警戒レベルの運用方法の見直し、火山監視員(レンジャー)の増員、そして、登山者への情報提供のあり方などが、関係省庁や自治体によって急ピッチで検討・実施されることとなりました。噴火後、登山自粛や周辺地域への風評被害など、地域経済や観光業にも大きな影響が出ました。この12年間で、火山監視技術は確かに進歩しましたが、火山大国である日本にとって、常に新たな噴火リスクへの備えを怠ることは許されません。
赤池誠章氏が指摘する「万全な対策」の壁
赤池氏は、自身のサイトで、こうした対策の進展を認めつつも、「万全な対策」の実現には依然として多くの壁があると指摘します。まず、活火山が全国に111もある日本において、全ての火山の活動を24時間体制で詳細に監視し、精緻な噴火予測を行うことは、物理的にも技術的にも容易ではありません。
観測機器の維持・更新には多額の費用がかかり、また、得られた膨大なデータを解析し、的確な予測を迅速に下すためには、高度な専門知識を持つ火山学者や技術者の育成が不可欠です。大学や研究機関との連携による人材育成プログラムの拡充も求められていますが、現状では、専門人材の不足や、予算の制約が、対策の質と量を左右する要因となっているのが実情だと赤池氏は分析しています。
「万全な備え」に向けた具体的な提言
赤池氏は、単に観測機器を増やす、予算を増額するといった表面的な対策に留まらず、「万全な備え」とは、より複合的かつ多角的なアプローチであるべきだと主張します。具体的には、以下の点が挙げられています。
第一に、噴火そのものへの備えとして、最新のAI技術などを活用した予測精度の向上はもちろんのこと、噴石、火砕流、溶岩流、火山泥流、降灰といった多様な噴火様式と、それに伴う被害想定を地域ごとに詳細に策定することです。これに基づき、安全な避難経路の確保、避難場所の指定、そして、噴火による交通網の寸断やインフラへの被害を考慮した帰宅困難者対策まで含めた、具体的かつ実効性のある避難計画を策定・周知することが重要です。
第二に、想定外の事態、例えば、地震や豪雨といった他の自然災害と火山活動が複合的に発生した場合のシナリオを想定した、より強靭なインフラ整備や、広域的な避難・救援体制の構築です。
第三に、火山リスクに関わる全てのステークホルダー(関係者)間での情報共有と連携強化です。自治体、気象庁、研究機関、そして地域住民、登山客、観光業者などが、それぞれの役割を理解し、危機発生時に連携して迅速かつ的確な行動をとれるような、継続的な訓練や防災教育の機会を設けることの重要性も強調されています。
火山と共生する社会の実現を目指して
赤池氏は、火山と向き合い続けることは、火山国に住む我々の宿命であると述べます。美しい景観をもたらす火山ですが、その一方で常に噴火の脅威と隣り合わせであるという事実を、我々は認識しなければなりません。自然の恵みと脅威の両面を理解し、そのリスクを正しく理解し、最大限に軽減するための努力を怠ってはならないと訴えています。
過去の噴火の記憶を風化させず、科学技術の進歩を取り入れながら、地域社会のレジリエンス(回復力)を高め、最終的には「火山と共生する社会」を実現していくことが、我々に課せられた責務であると結んでいます。御嶽山噴火から12年、この節目に、我々一人ひとりが火山防災について改めて考え、行動を起こすことが求められています。
まとめ
- 赤池誠章氏は、御嶽山噴火から12年という節目に、火山対策の重要性を改めて強調した。
- 現状の対策には専門人材不足や予算の制約といった課題があり、「万全な対策」には複合的アプローチが必要である。
- 噴火様式ごとの被害想定、複合災害への対応、ステークホルダー間の情報共有と連携強化などが具体策として挙げられた。
- 火山国に住む我々は、リスクを理解し、火山と共生する社会の実現を目指す努力を続ける必要がある。