「建設業界が応援しなかった」から予算削減――簗和生農水相の恫喝体質と国会議員の資質

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「建設業界が応援しなかった」から予算削減――簗和生農水相の恫喝体質と国会議員の資質

農林水産大臣・簗和生氏(47)が選挙で支持しなかった自治体の道路予算を「大幅にカットした」と会合で発言した問題で、前日の別の会合でも同様の発言をしていたことが新たに判明した。さらに「建設業界が自分を応援しなかった」「私が持ってきた予算なのに、なぜ受注するのか」という衝撃的な言葉まで飛び出していたという。国民の税金を選挙協力の見返りとみなす感覚は、農水相としての資質にとどまらず、国会議員として国政を担う適性そのものを根本から問い直すものとなっている。

道路予算「大幅カット」――比例復活大臣の報復発言


簗和生氏(農林水産大臣)が、選挙結果への報復とも取れる発言で批判を浴びています。2026年5月24日、自由民主党(自民党)の栃木県大田原支部の会合で、「那須烏山市と那珂川町の2026年度の道路予算については、大幅にカットをしました」と発言したことが音声で明らかになり、大きな波紋を呼びました。取材によって実際の削減率も発言の数字とほぼ一致していることが確認されており、単なる失言では済まない問題となっています。

簗氏は2026年2月の衆院選で栃木3区から出馬しましたが、那須烏山市や那珂川町の首長らが推す無所属候補に敗れ、比例代表で議席を得ました。いわゆる「比例復活」での当選であり、地元の有権者からは事実上の落選と受け止められました。それから数か月後の会合で、自身を落とした自治体の予算削減を公言するという行動に出たことになります。

3度の記者会見を重ねた末、簗氏はようやく「発言について撤回し、おわびする」と陳謝しました。しかし会見では「誤解を招いた」という言葉も使っており、責任の所在を認める姿勢については疑問の声が上がっています。高市早苗氏(首相)は「職責を全うするよう指示した」として続投を認めましたが、国民の批判は一向に収まっていません。

前日も同じ発言――恫喝は「習慣」だったのか


今回の新たな証言で、問題の構造はさらに深まりました。音声が問題となった5月24日の前日、2026年5月23日にも自民党那須町支部の会合が開かれており、その場に参加した人物がこう証言しています。「会合は町内の宴会場で開かれました。参加者は数十名。簗氏は15分ほどあいさつに立ちましたが、話の内容は大田原の音声内容とほぼ同じです。那須烏山市と那珂川町について、道路の予算はカットされたと。明かされた削減率の数字もたしか一緒だったように思います」

2日連続で同じ数字を挙げながら同様の発言を行うことは、単なるうっかりの失言とは区別されるべきものです。それは、選挙で自分に逆らった自治体を経済的に締め上げるという意図を、支持者に向けて明確に示す「政治的メッセージ」だったと考えられます。

「2日連続で同じ数字を言ってるんだから失言じゃなくて確信犯でしょ、これ」
「地元の宴会場で予算を脅しの道具に使う政治家が大臣やってるって信じられない」
「謝ったら続投できる感覚が一番問題。国民を下に見てるとしか思えない」
「高市首相が続投させるなら党として恫喝政治を容認したことになりませんか」
「自分を落とした町の予算を削ると公言する議員、普通に議員辞職案件では」

「私が持ってきた予算なのに」――税金を私物化する発想の根


さらに深刻なのは、道路予算の削減発言に加えて飛び出した「建設業界への不満」です。同じ5月23日の会合では、「建設業界が自分を応援しなかった」「私が持ってきた予算なのに、なぜ受注するのか」とも語っていたと証言されています。選挙のたびに地域の建設業協会へポスター貼りを依頼してきたが、今回の選挙では断られた、その怒りを公の場で発露させた格好です。

この発言が示すのは、道路予算という国民の税金を「自分が取ってきたもの」として扱う感覚です。建設業界が誰から仕事を受注するかは国が定める公正なルールに従って決まるべきものであり、特定の政治家への選挙協力と引き換えにすべき性質のものでは断じてありません。「私が持ってきた予算」という言葉の裏には、国民全体のために機能すべき行政を個人の政治的利害のために動かせると思い込む体質が透けて見えます。

簗氏をめぐっては、ほかにも疑問が続きます。環境省の職員を呼び出して「政治介入」を行っていたとされる過去の疑惑が新たに報道されたほか、選挙に熱心に関わっていた実母が選挙事務所に「和生と縁を切って帰ります」と電話したとされる"絶縁騒動"まで表面化しています。さらに2024年には自民党の政治資金問題で6か月の党員資格停止処分を受けており、その政治家としての来歴には疑問点が絶えません。

農水相として不適格、国会議員の資質も問われる


今回の一連の発言と疑惑に共通するのは、「選挙で役に立った者だけが公的資源の恩恵を受けられる」という論理です。これは、行政の公正性と法の下の平等という民主主義の根幹を正面から否定するものにほかなりません。農林水産大臣という職は、全国の農業・漁業・林業に携わる人々の生活に直結する重要ポストです。地域や政治的な立場によって扱いを変える人物が、果たしてその職にふさわしいと言えるのでしょうか。

謝罪は、過ちを認める第一歩に過ぎません。国民が問うているのは発言の有無ではなく、そのような考え方ができる政治家が国政を担うことが適切かどうかという価値観そのものです。国民の税金と行政権限を自らの選挙利益のために使う政治家が、大臣はおろか国会議員として権力を握り続けてよいのか、改めて問い直す時が来ています。

まとめ


  • 簗和生農水相は2026年5月24日の大田原支部会合で「那須烏山市・那珂川町の道路予算を大幅カットした」と発言し、前日5月23日の別の会合でも同内容を語っていたことが新たな証言で判明した
  • 「建設業界が自分を応援しなかった」「私が持ってきた予算なのに、なぜ受注するのか」という発言も飛び出し、公共予算を選挙協力の対価とみなす考え方が浮き彫りになった
  • 3度の記者会見を経て撤回・謝罪したが、高市首相は続投を指示した
  • 環境省への政治介入疑惑・実母の"絶縁騒動"・政治資金問題による党員資格停止など、問題が複数にわたる
  • 国民の税金と行政権限を個人の政治利益に使う姿勢は、大臣としてのみならず国会議員の資質そのものを問うものである

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2026-10-07 12:52:21(S.ジジェク)

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