2026-10-09 コメント投稿する ▼
大村秀章知事「来てほしくなかった」発言が炎上、タイ代表も反発
愛知・名古屋アジア大会で大会組織委員会の会長を務めた大村秀章氏(愛知県知事)が、競技会場での食事の少なさをSNSに動画投稿したテックボールのタイ代表の監督・コーチに対し、「来てほしくなかった」「再生回数稼ぎに来たのか」と定例会見で発言し、国内外から強い批判を浴びた。大会では国歌の取り違えや選手輸送のミスなど深刻な運営トラブルが相次いでいたさなかの発言で、タイのメディアでも大きく報道された。大村氏は釈明を試みたが「見苦しい言い訳」との声がさらに広がり、閉幕後も騒動は収まる気配がない。
運営トラブルが続出した名古屋アジア大会
2026年10月4日に閉幕した愛知・名古屋アジア大会は、運営面の不備が繰り返し露呈した大会として記憶されることになりそうです。開催期間中には、ホッケー男子の韓国対バングラデシュ戦で試合前に誤って北朝鮮の国歌が流れるという前代未聞のミスが発生しました。大韓体育会が強い遺憾の意を示し、名古屋市の広沢一郎氏(名古屋市長)が「あってはならないことだ」と陳謝する事態となりました。さらに、選手輸送用のバスが来なかったり、パキスタンのバレーボール選手が誤ったバスに案内されて試合開始が約30分遅延するなど、基本的なオペレーションにも深刻な問題が相次ぎました。
こうした状況の中で起きたのが、テックボールのタイ代表関係者によるSNS投稿です。テックボールはアジア・オリンピック評議会(OCA)からの要望を受け、組織委員会が運営の実務や経費を負担しないことを条件として2026年2月に正式競技へ追加された種目でした。宿舎や食事などの運営は組織委員会ではなく競技団体が担っており、組織委の直接の管轄外とされていました。タイ代表チームの監督・コーチが、競技会場で提供された食事のメニューが少なかったことをSNSに動画で投稿し、大きな注目を集めました。
「来てほしくなかった」発言の衝撃
これに対し、大村秀章氏(愛知県知事・大会組織委員会会長)は2026年10月6日の定例記者会見で強い不満を示しました。「何しに来たんだと思った。来てほしくなかった」と発言し、さらに「こんな料理しかないというのはちょっとひどい。再生回数稼ぎに来たのかと思った」「こういう人には来てほしくなかった」と続け、公の場でタイ代表の監督・コーチを批判しました。大会組織委員会の会長という立場での発言は、即座に国内外へ拡散されました。
発言に対し、ネット上には批判の声が殺到しました。
「知事という立場でこんな言い方をするのはどうかと思う。日本の印象が一気に悪くなるだけ」
「ただでさえ委託業者の不備が多い大会なのに、主催者のこの発言は日本での大会の品位に関わる」
「大村知事の発言には、ただただ呆れるばかりです」
「タイのメディアにも報道されている…これは本当に恥ずかしい」
「運営側の言い分があっても、トップが感情的な発言をすれば、それまでの努力はすべて吹き飛ぶ」
大村氏の発言はタイでも大きく取り上げられました。現地の英字メディアは「大村氏はこれ以前に大会運営の不備を謝罪していただけに、発言は驚きをもって受け止められた」と報じました。タイのSNS上では「日本がどれほど変わってしまったかを如実に示している」「失望した」などの声が上がっています。
釈明も「見苦しい言い訳」とさらに批判が拡大
大村氏は2026年10月7日にX(旧ツイッター)を更新し、「タイチームに対して『来てほしくなかった』という趣旨の発言はしていない」と釈明しました。発言の対象はタイ選手団全体ではなく、SNS投稿をした監督・コーチに限定したものだったと弁明する内容でした。さらに翌2026年10月8日には「ああいうことは言ってほしくなかった、という形にしておこうかなと思う。言い回しを変える」と述べ、表現を修正する考えを示しました。
しかし、この弁明はかえって批判の火に油を注ぐ結果となりました。「来てほしくなかったとはっきり言いましたよね」「釈明文を読んでも『来てほしくなかった』と読める」「え、つまり言ってるやん」「どんな弁明をしようともホスト国として言ってはいけない言葉を発している」「見苦しい言い訳は止めてください、恥ずかしい」と、批判の声はさらに強まっています。
ホスト国としての「品格」が問われる
今回の問題の根底には、大会運営の失敗とそれへの対応姿勢という二重の問題があります。相次ぐトラブルに対して組織委員会が謝罪を重ねる中、トップが外国代表関係者を公の場で批判するという行動は、国際的なスポーツイベントのホスト国として求められる姿勢とは大きく乖離しています。テックボールの食事をめぐるトラブルが組織委員会の管轄外だったという事情があったとしても、それを理由に参加者を批判することは、大会全体への信頼をさらに傷つけるだけです。大村知事の言動は日本の国際的なイメージに深刻な影響を与えており、閉幕後も騒動は収まる気配がありません。
まとめ
- 愛知・名古屋アジア大会では国歌取り違えや選手輸送ミスなど、深刻な運営トラブルが相次いだ
- テックボールのタイ代表の監督・コーチが食事の少なさをSNSに投稿し、大きな注目を集めた
- 大村秀章氏(愛知県知事)が「来てほしくなかった」と発言し、国内外で批判が殺到した
- タイのメディアでも報道され、現地の英字メディアが「驚きをもって受け止められた」と報じた
- 釈明・言い回しの変更を表明したものの、「見苦しい言い訳」との声がさらに拡大している