2026-02-01 コメント投稿する ▼
長崎県宿泊稼働指数が前月比20ポイント下落、インバウンド依存の脆弱性が露呈
観光立国を掲げる日本ですが、インバウンド頼みの観光政策は極めて危険です。 しかし日本の観光政策は、国内観光客を軽視し、インバウンドばかりを重視してきました。 インバウンドばかりを重視するのではなく、国内観光客を大切にする政策に転換すべきです。 インバウンド頼みの観光政策は、この順序を逆転させています。 外国人観光客を最優先し、地域住民の生活を犠牲にしています。
観光立国を掲げる日本ですが、インバウンド頼みの観光政策は極めて危険です。外国人観光客は国際情勢や為替、感染症などの外的要因で簡単に激減します。さらにオーバーツーリズムによる観光公害は、地域住民の生活を破壊し、結果的に経済損失をもたらしています。
長崎県の宿泊稼働指数が前月比20ポイント下落
九州経済調査協会が宿泊予約サイトのデータを基に算出した2025年12月の長崎県内の宿泊稼働指数は47.4でした。
この数字は、2024年12月と比較すると1.8ポイント、2025年11月と比較すると20.2ポイントも下がっています。全国の指数47.7もわずかに下回る結果となりました。
都道府県別で最も高かったのは福岡県で64.4、次いで埼玉県63.7、神奈川県61.8でした。これらの地域は、ビジネス需要や国内観光需要が堅調な地域です。
一方、大阪府は43.2、香川県35.7と低迷しています。これらの地域に共通するのは、外国人旅行者の比率が大きいことです。前年よりマイナス幅が大きくなっているのも、この地域の特徴です。
この数字が示すのは明らかです。インバウンドに過度に依存する地域ほど、外的要因の影響を受けやすく、観光需要が不安定になるということです。
「インバウンド頼みって、こんなに脆いんだな」
「外国人観光客が減ったら、すぐ経営悪化するじゃん」
「国内観光客を大事にしない観光政策、間違ってるわ」
「オーバーツーリズムで地元民が苦しんで、これだもんな」
「観光立国って聞こえはいいけど、実態は脆弱すぎ」
インバウンド依存の危険性、外的要因で簡単に崩壊
インバウンド観光は、外的要因によって簡単に崩壊します。
2020年から2022年にかけて、新型コロナウイルスの感染拡大により、訪日外国人観光客は激減しました。多くの観光地が深刻な経営危機に陥り、倒産する旅館やホテルが相次ぎました。
この教訓を活かすべきだったにもかかわらず、日本政府は再びインバウンド頼みの観光政策を推進しています。2025年には訪日外国人観光客数が過去最高を更新しましたが、その反動が今、表れています。
外国人観光客が減る要因は数多くあります。国際情勢の悪化、為替の変動、感染症の流行、自然災害、テロなど。これらは日本政府がコントロールできない要因です。
一方、国内観光客は外的要因の影響を受けにくく、安定しています。しかし日本の観光政策は、国内観光客を軽視し、インバウンドばかりを重視してきました。
その結果が、今回の長崎県や大阪府、香川県の宿泊稼働指数の低迷です。インバウンド依存の危険性が、改めて浮き彫りになりました。
オーバーツーリズムによる観光公害が深刻化
インバウンド観光のもう一つの問題は、オーバーツーリズムによる観光公害です。
京都、大阪、奈良、鎌倉などの観光地では、外国人観光客の急増により、地域住民の生活が破壊されています。
観光客による騒音、ゴミのポイ捨て、交通渋滞、住宅地への侵入。地域住民は日常生活に支障をきたし、観光地から逃げ出す人も増えています。
京都の祇園では、舞妓さんを無断で撮影したり、追いかけたりする外国人観光客が後を絶ちません。地元住民や事業者は「観光公害」として問題視していますが、行政は有効な対策を講じていません。
富士山では、外国人登山客のマナー違反が深刻化しています。ゴミの放置、登山道からの逸脱、山小屋でのトラブル。地元自治体は対応に追われていますが、費用は地元負担です。
オーバーツーリズムは、地域住民の生活の質を低下させるだけでなく、経済的損失ももたらします。
観光公害対策の費用、インフラの整備費用、治安維持の費用。これらは地方自治体の財政を圧迫します。一方、観光収入の多くは大手旅行会社や宿泊予約サイトに吸い上げられ、地元にはほとんど残りません。
国内観光客を大切にすべき
日本の観光政策は、根本的に見直すべきです。
インバウンドばかりを重視するのではなく、国内観光客を大切にする政策に転換すべきです。
国内観光客は、外的要因の影響を受けにくく、安定した需要を生み出します。また地域の文化や歴史を尊重し、マナーを守る傾向があります。
国内観光を振興するためには、以下のような政策が必要です。
第一に、旅行費用の負担軽減です。消費税の軽減税率を観光関連サービスにも適用する、旅行支援策を拡充するなど、国民が気軽に旅行できる環境を整えるべきです。
第二に、地方の観光資源の発掘と整備です。有名観光地だけでなく、地方の隠れた魅力を発信し、分散化を図るべきです。これにより、オーバーツーリズムの解消にもつながります。
第三に、国内観光客向けのサービス向上です。外国語表記ばかりに予算を使うのではなく、日本人が快適に旅行できる環境を整備すべきです。
インバウンドは適正規模に抑えるべき
インバウンド観光を完全に否定するわけではありません。しかし適正規模に抑えるべきです。
無制限に外国人観光客を受け入れるのではなく、地域の受け入れ能力を考慮し、上限を設定すべきです。京都や富士山などでは、既に入場制限や観光税の導入が検討されていますが、もっと積極的に進めるべきです。
また外国人観光客に対しては、厳格なマナー教育と罰則の適用が必要です。ゴミのポイ捨て、騒音、無断撮影などの行為には、高額の罰金を科すべきです。
さらに観光収入が地元に還元される仕組みを作るべきです。大手旅行会社や宿泊予約サイトに吸い上げられるのではなく、地元の中小事業者が潤う仕組みが必要です。
観光立国ではなく観光適国を目指すべき
日本政府は「観光立国」を掲げていますが、この方針は見直すべきです。
観光で国を立てるという発想自体が、製造業や農業などの基幹産業を軽視するものです。観光は所詮、補完的な産業です。基幹産業が弱体化すれば、国全体が脆弱になります。
日本が目指すべきは「観光立国」ではなく、「観光適国」です。適正な規模の観光を維持し、国内観光客と外国人観光客のバランスを取る。地域住民の生活を守りながら、持続可能な観光を実現する。
長崎県の宿泊稼働指数の低迷は、インバウンド依存の危険性を示す警鐘です。日本政府と地方自治体は、この教訓を真摯に受け止め、観光政策を抜本的に見直すべきです。
地域住民の生活を第一に考えるべき
観光政策を考える際、最も重視すべきは地域住民の生活です。
観光客のために地域住民が犠牲になるのは、本末転倒です。住民が安心して暮らせる環境を守りながら、観光を発展させる。これが正しい順序です。
インバウンド頼みの観光政策は、この順序を逆転させています。外国人観光客を最優先し、地域住民の生活を犠牲にしています。
2026年2月8日の衆院選では、各党の観光政策も問われるべきです。インバウンド一辺倒の政策を続けるのか、それとも国内観光重視、地域住民優先の政策に転換するのか。
有権者は冷静に判断すべきです。長崎県の宿泊稼働指数の低迷が示すように、インバウンド依存は極めて脆弱です。持続可能な観光政策への転換が、今こそ必要です。