「選挙妨害はあってはならない」と言いながら、田村智子氏が参政党への鉄条網妨害を「別の事案」で片付けた問題

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「選挙妨害はあってはならない」と言いながら、田村智子氏が参政党への鉄条網妨害を「別の事案」で片付けた問題

日本共産党(共産党)の田村智子委員長氏は2026年5月28日の記者会見で、参政党が受けてきた演説妨害に関し「実力行使だ」と述べるにとどまり、妨害行為の担い手への具体的な非難や再発防止を求める発言はありませんでした。参政党の神谷宗幣代表氏は2026年5月20日の党首討論で、鉄条網体当たり・スモーク・騒音拡声器による演説妨害が継続していると訴え、東大での講演も爆破予告で中止に追い込まれています。選挙妨害はあってはならないと口頭では述べながら、責任の所在を問わない田村氏の姿勢は、法治国家における民主主義の原則と相いれないとして批判を受けています。

「別の事案だ」一言で片付けた田村氏の問題発言


日本共産党の田村智子委員長氏は2026年5月28日の記者会見で、参政党の神谷宗幣代表氏が党首討論で訴えた演説妨害への認識を問われ「選挙妨害はあってはならない。言論に対しては言論で行われるべきだ」と述べました。

しかし鉄条網を体に巻いて体当たりされ、スモークをたかれ、拡声器で騒音を出して演説を妨害する行為については「それは別の事案だ。言論ではない。実力行使だ」と述べたのみで、妨害行為の担い手への批判も、被害を受けた参政党への連帯の言葉も、再発防止を政府や関係機関に求める姿勢もありませんでした。

選挙妨害はあってはならないと言うなら、誰がやったのか、責任の所在を問うのが筋じゃないのか

「実力行使だ」という言葉は事実の描写に過ぎません。責任ある政党の指導者であれば、その上に「だから絶対に許されない」「支持者も含めてこのような行為をしてはならない」という明確なメッセージを加えるべきでした。それがないまま終わったことが、今回の問題の核心です。

神谷代表が訴えた被害の深刻さ、東大講演も中止に


参政党の神谷宗幣代表氏は2026年5月20日の党首討論で、「2022年の参院選の時から街頭演説妨害や嫌がらせを受け、鉄条網を体に巻いて体当たりされたり、スモークをたかれたり、今でも拡声器をいくつも持ってきて騒音を出し演説を聴けなくする妨害を受け続けている」と訴えました。

さらに2026年5月16日には、東京大学の学園祭「五月祭」での神谷氏の講演会が爆破予告・殺害予告を理由に直前に中止となり、学園祭自体が一部閉鎖に追い込まれました。会場に向かう階段では座り込みによる通行妨害も行われており、講演に来た市民の「知る権利」が物理的に奪われました。

爆破予告や鉄条網体当たりで演説を止めるのは、もう言論ではなく暴力。これを明確に言わない政党は何を守っているのか

こうした事態に対して田村氏の発言は「それは別の事案だ」の一言にとどまりました。有権者が演説を聞く権利、政治家が演説を行う権利はいずれも憲法が保障する表現の自由の根幹であり、それを実力で奪う行為を曖昧に処理することは許されません。

ヤジ排除は強く批判するのに「鉄条網妨害」への踏み込みは薄い二重基準


田村氏は同じ会見で「ヤジで拘束された北海道の事件がある。有権者が演説に対する批判をどう意思表示するかまでを規制するのは表現の自由に関わる」と強調しました。

これは2019年の安倍晋三首相(当時)の街頭演説中にヤジを飛ばした女性が警察に排除されたことを受け、2024年に札幌高裁が「表現の自由の侵害」と認定した判決を踏まえた発言です。

ヤジを表現の自由と位置付けて警察対応を批判する一方、鉄条網体当たり・スモーク・騒音拡声器による妨害行為については「別の事案」と述べるだけで責任追及に踏み込まないのは、明らかに対応の水準が異なります。

ヤジは守るのに、鉄条網を巻いて体当たりには怒らないの?自分たちに都合よく表現の自由を使い分けているだけじゃないか

ヤジは言葉による意思表示です。しかし鉄条網体当たりやスモーク・騒音による妨害は政治的意思表示の域をはるかに超えた暴力的な実力行使です。この二つを同列に扱わず、かつ前者のみに熱心に対応する姿勢は二重基準と批判されても仕方がありません。

民主主義を守ると言うなら「どの党への妨害も許さない」と言え


民主主義における選挙活動や政治演説の自由は一党一派に限られるものではありません。自らの政治的立場と異なる政党への妨害行為を曖昧に処理することは、「自分たちに反対する意見を実力で封じることを容認する」というメッセージとして受け取られます。

共産党はかつて自らが弾圧を受けた歴史を持つ政党です。だからこそ言論の自由・選挙活動の自由をどの政党に対しても等しく守る姿勢を示す責任が、他の政党以上に重くあるはずです。

「言論に対しては言論で」というのは正しい原則です。しかしその言葉を守るためには、実力行使による言論封殺をどの政党が被害を受けた場合でも断固として非難する姿勢が求められます。それがないまま「別の事案だ」で終わる発言は、原則を守ったことにはなりません。

「共産党は自分たちが弾圧された歴史があるはずなのに、他の党への実力妨害には声を上げないのか」
「どんな政党であれ演説を物理的に妨害するのは民主主義の破壊だ。党の看板に関係なく許されない」

有権者の「政治的発言を聞く権利」と「政治的発言をする権利」は等しく守られなければなりません。田村智子氏には「実力行使だ」の先に、明確な非難と再発防止の訴えを示す責任があります。

まとめ


  • 2026年5月28日、共産党の田村智子委員長氏が記者会見で参政党への鉄条網体当たり妨害を「別の事案だ。実力行使だ」と一言で片付け、具体的な非難や再発防止への言及がなかった。
  • 参政党の神谷宗幣代表氏は2026年5月20日の党首討論で、鉄条網体当たり・スモーク・騒音拡声器による継続的な演説妨害を訴えた。
  • 2026年5月16日には東大五月祭での神谷氏の講演が爆破予告・座り込みで中止に追い込まれた。
  • 田村氏はヤジ排除については「表現の自由の侵害」と強く批判したが、鉄条網体当たりへの踏み込みは薄く二重基準との批判を受けた。
  • 「言論に対しては言論で」という原則を守るには、どの政党への妨害に対しても責任の所在を明確に問う姿勢が必要だが、今回の発言にはそれが欠けていた。
  • 有権者の聞く権利・選挙活動の自由は特定政党のみに保障されるものではなく、実力で奪う行為への明確な非難が求められる。

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2026-05-29 10:25:57(植村)

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