2026-10-14 コメント投稿する ▼
簗農水相、無料バス疑惑で答弁修正 選管への「照会内容」巡り不可解な説明
最初は「選挙管理委員会に問題ないとの確認を得た上で、会場費として計上した」と説明していましたが、一転して「計上方法についての照会だったかもしれない」との見解を示したのです。
疑惑の発端と当初の説明
事の発端は、簗氏が2021年の衆議院選挙において、有権者を無料のシャトルバスで選挙会場へ送迎したとされる件です。この行為が公職選挙法で禁じられている「戸別訪問」や「供応」にあたるのではないか、との指摘が野党から上がり、疑惑が浮上しました。
これに対し簗氏は、10月13日の衆院予算委員会で、「スタッフがバスを借り上げる前に、地元の栃木県選挙管理委員会に問い合わせた」と説明しました。その際、選管からは「会場費の一部として計上するものだ」との回答を得ており、それを基に適切に処理したため、法令違反には当たらないとの認識を示していたのです。この説明は、疑惑を晴らすための根拠として提示されたものでした。
野党の追及と選管の見解
しかし、この簗氏の説明には早くも疑問符が付きました。同日の予算委員会で、公明党の伊佐進一氏の質問に答える形で簗氏が説明した後、野党議員が独自に栃木県選挙管理委員会へ事実確認を行ったところ、全く異なる情報が示されたのです。
関係者によると、選管側は「もし選挙運動におけるバスの無償提供について問い合わせがあれば、公職選挙法に抵触する可能性があると回答するのが通常だ」と説明しました。「問題ない」といった回答はあり得ないとの見解を示したというのです。この選管側の見解は、簗氏が13日に委員会で述べた「違法性はないとの確認を得た」という説明と真っ向から対立するものでした。
答弁の修正と秘書への言及
こうした状況を受け、簗氏は翌14日の衆院予算委員会で、前日の答弁を事実上修正する形となりました。簗氏は、「秘書が当時、バスの借り上げ前に選挙管理委員会へ問い合わせを行ったと記憶している」と述べた上で、その問い合わせ内容について「(政治資金収支報告書への)計上の方法について照会をした、というのが実態かもしれない」との見解を示しました。
これは、当初「違法性はないと確認した」という説明から一転、「計上方法の確認だった可能性」を認めた形であり、13日の答弁の根拠が揺らいだことを示唆しています。さらに簗氏は、「事実関係については秘書が記録を残していないため、私自身が確実に確認することはできない」としながらも、「うちの秘書がしっかり対応していると信じている」と、秘書への信頼を口にするにとどまりました。記録が残っていないという状況で、秘書の説明だけを頼りにする姿勢は、ますます疑惑の解明を遠ざける可能性も指摘されています。
高市首相の対応と今後の処遇
この問題に対し、高市早苗首相は13日夜に簗氏から電話で直接説明を受けたと明らかにしました。首相は、「シャトルバスの件についての選挙管理委員会への問い合わせも含めて説明を受けた」と述べ、簗氏本人からの説明があったことを認めました。
その上で、簗氏の処遇については、「仮に違法性が大いに疑われる、私もこれは法令違反ではないかという判断に至ったときには、人事上のことも躊躇しない」と厳しい姿勢を示しました。しかし、首相自身は、「昨日(13日)時点では法令違反かどうかということは全く明確ではなかった」「今の答弁を聞いても、それは当局が判断することなので、私自身が今、確信を持って違反だと申し上げることはできない」とも述べており、現時点では断定を避けています。
簗農水相を巡る無料バス疑惑は、当初の説明が覆されたことで、公職選挙法違反の可能性がさらに高まったと言えるでしょう。選挙管理委員会への「問い合わせ」が、単なる「計上方法の確認」だったのか、それとも「違法性の有無を確認する問い合わせ」だったのか。その実態解明が今後の焦点となります。
秘書が記録を残していないという状況は、事実確認を困難にしていますが、野党は引き続き追及を強める構えです。高市首相は「違法性が疑われれば断腸の思いで人事も行う」と述べていますが、現時点では「当局の判断」を待つ姿勢です。この問題が、高市政権の足元を揺るがす政治的火種となる可能性も否定できません。国民の厳しい視線が、簗農水相、そして政府に注がれています。
まとめ
- 簗農水相が無料バス送迎の疑惑で答弁を修正。
- 選挙管理委員会への問い合わせ内容が問題視される。
- 秘書の記録が残っておらず、事実確認が難航。
- 高市首相は違法性の有無を当局に委ねる姿勢を示す。
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