2025-05-10 コメント投稿する ▼
北陸新幹線延伸、米原ルート再検討は見送りへ 石川県の要望不採用
北陸新幹線延伸、米原ルート再検討は見送りへ
北陸新幹線の敦賀から新大阪への延伸を巡り、沿線の10都府県で構成される「北陸新幹線建設促進同盟会」が12日に開く大会で採択予定の決議案に、米原ルート(滋賀県)経由の再検討は盛り込まれない方向で調整が進んでいることが明らかになった。石川県が再検討の文言を盛り込むよう求めていたが、事務局を務める福井県はこれを採用せず、現行計画である小浜・京都ルートの早期実現を求める内容に留める方針だ。
石川県、米原ルート再検討を主張
石川県は、現行の小浜・京都ルートに対する懸念から、米原ルートの再検討を決議案に明記するよう福井県に求めた。石川県の馳浩知事は「現行ルートでの問題が解決しない場合、代替案として米原ルートも視野に入れるべきだ」と主張。県内からは、費用面や工事リスクの観点で米原ルートの方が優位との声もある。
しかし、他の9都府県は現行計画を支持。特に福井県は、既に政府が決定した小浜・京都ルートを迅速に進めることが重要だとして、石川県の要望を反映しない方向で調整している。
小浜・京都ルートの意義と課題
小浜・京都ルートは、北陸と関西を直接結ぶことで災害時の代替路線となり、地域間交流の促進も期待されている。北陸から関西への旅客流動は中京圏よりも多く、経済効果も見込まれている。
しかし、このルートは工事費が高額で、京都市内での用地取得や環境への影響などの課題も抱えている。石川県は、これらの課題が解決しない場合に備え、米原ルートを再検討すべきだと主張しているが、その声は採用されない見通しだ。
ネットの反応
ネット上では、今回の決議案に対して様々な意見が飛び交っている。
「小浜・京都ルートは災害時の代替路線として重要。早期に実現すべきだ。」
「米原ルートの方が工事費が安く、合理的だと思う。」
「京都市内の環境への影響が心配。工事には慎重であるべき。」
「石川県の声も尊重すべきだが、全体のバランスを考えないと。」
「とにかく早く全線開通してほしい。地域経済の活性化につながる。」
* 北陸新幹線建設促進同盟会は、米原ルート再検討を決議案に盛り込まない方向で調整中。
* 石川県は米原ルートの再検討を要望したが、他の都府県は現行計画を支持。
* 小浜・京都ルートは災害時の代替路線として期待されるが、工事費や環境への影響が課題。
* ネット上では賛否両論が飛び交い、早期の全線開業を望む声が多い。
北陸新幹線の敦賀から新大阪への延伸ルートは、地域間の利害や経済性、環境問題を巡り今後も議論が続く見通しだ。