2025-05-09 コメント投稿する ▼
名古屋市職員、業者に私的飲食費を負担させた疑い 観光誘致事業巡る贈収賄事件
名古屋市職員の贈収賄事件、全国各地で業者に私的飲食費負担か
名古屋市の観光誘致事業を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された元市職員の大塚勝樹容疑者(62)が、全国各地への出張時に業者側に私的な飲食費を支払わせていた疑いが浮上した。捜査関係者によれば、大塚容疑者は観光誘致に関連する業務を担当し、広告会社「ニック」との関係が捜査の焦点となっている。
県警は5月9日、名古屋市役所を家宅捜索し、大塚容疑者が在籍していた観光交流部から関連資料を押収。押収された書類は、業者とのやり取りや接待に関する情報を含むとみられている。また、同日、大塚容疑者と、贈賄側である広告会社「ニック」の取締役、桑原清美容疑者(54)が送検された。両者は逮捕前の任意の調べにおいて、大筋で容疑を認めていたという。
この事件は、大塚容疑者が観光誘致事業に関わる出張先で業者に飲食代を負担させる形で賄賂を受け取っていた疑いが強まっている。市内での飲食費は少なく、多くが出張先で発生していた。業者「ニック」は名古屋市から観光プロモーション事業を受注し、観光客誘致イベントの企画などを担当していた企業だ。捜査によれば、大塚容疑者はこの業者に便宜を図る見返りとして飲食費を負担させたとされる。
SNS上では、この事件に対し厳しい批判が寄せられている。「税金で運営される行政がこんな不正をしていては市民の信頼を失う」「公務員の倫理観が問われるべきだ」との声が相次ぎ、「他の自治体でも同じような不正が起きていないか調査すべき」という意見も見られた。
名古屋市はこの事件を受け、再発防止策の検討に入る見込みだ。今後、県警は押収資料をもとに業者との具体的なやり取りや、他にも不正がなかったかを調べる方針だ。