2025-05-07 コメント投稿する ▼
消防士の健康リスク、PFOS・PFOAの危険性に立憲議員が警鐘「隊員を守ってください」
PFOS・PFOAで消防士の健康リスク? 立憲議員が「隊員を守れ」と訴え
7日、衆議院厚生労働委員会で立憲民主党の阿部知子議員が、消防士が使用する泡消火剤に含まれる有機フッ素化合物PFOSやPFOAのリスクに言及し、政府に対し消防士の健康を守る対策強化を求めた。
PFOS・PFOAとは? 消防士が直面するリスク
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、耐水性や耐熱性に優れた特性を持つ化学物質で、長年、泡消火剤(AFFF)や防水加工製品に使用されてきた。しかし、これらの物質は分解されにくく、人体内に蓄積しやすい「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
阿部議員は、「令和6年度PFOS等含有泡消火薬剤全国在庫量調査」に基づき、消防士が依然としてPFOAを含む泡消火剤を使用せざるを得ない現状を指摘。「曝露の問題が不可避に起きる」と危機感を表明した。
政府の回答と立憲議員の反論
これに対し、古川直季総務大臣政務官は「PFOSの血中濃度と健康影響の関係は明らかになっていないが、防護服や空気呼吸器の着装など、安全管理を徹底している」と説明。さらに、PFOSを含む泡消火剤の使用は規制されており、各消防本部には非含有製品への切り替えを要請していると述べた。
防衛副大臣の本田太郎氏も、在日米軍基地で勤務する日本人従業員についても労働安全衛生法に基づく定期健康診断や特殊健康診断が実施されていると説明。しかし、阿部議員は「特殊健診にPFOSもPFOAも入っていない」と批判し、「守ってください、隊員を」と強く訴えた。
ネット上の反応:消防士の健康リスクに懸念
この議論を受け、ネットユーザーからは様々な意見が寄せられた。
「消防士たちは命がけで人命を守っているのに、自分たちの健康は守られていないなんて理不尽すぎる。」
「PFOSやPFOAって、こんな危険なものをまだ使っているのか。政府は早急に対応を!」
「これ、日本だけじゃなくて世界的に問題視されている話だよね。消防士の健康を守るための法律が必要。」
「阿部議員、よくぞ言ってくれた。消防士たちはヒーローなんだから、国がしっかり守るべき。」
「防護服の着用で大丈夫って…そんな簡単な話じゃないだろう。」(Facebookユーザー)
PFOS・PFOA問題は世界的課題
PFOSやPFOAによる健康リスクは、アメリカやヨーロッパでも問題視されている。アメリカの疾病予防管理センター(CDC)は、消防士の血中濃度を測定し、がんリスクを監視する登録制度を導入している。
日本でも、消防士の健康管理体制や非含有消火剤への切り替えが進められているが、現場で働く消防士の安全が確保されているかは疑問が残る。今後、より実効性のある対策が求められるだろう。