2025-04-18 コメント投稿する ▼
公約那覇の物価上昇、全国最高に コメ高騰で家計直撃 生活費全般に広がる負担感
那覇の物価、全国一の上昇幅 背景にコメ高騰と生活コストの急変
3月の消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)で、那覇市の物価が前年同月比で4.4%上昇し、全国の政令市・中核市の中で最も高い伸び率となった。総務省が18日に発表したデータで明らかになった。
那覇市の指数は112.8に達し、特に食卓に欠かせない「コメ」が急騰。前年同月比で34.8%もの上昇となり、全体の物価を押し上げる最大の要因となった。
コメの価格が過去最高に 家計にじわり圧迫
那覇市内では、5キロ入りのコメが平均で5,000円を超えるなど、かつてない水準に達している。全国的にもコメの価格は前年同月比92.1%と驚異的な上昇幅を記録しており、これは1971年以降で最大。背景には、天候不順による不作や輸送コストの上昇に加え、特定銘柄への需要集中もあると見られている。
卸業者からは「もともとコメは物流コストがかかる。そこに原材料価格の高騰が重なった」との声が上がっており、しばらくは高止まりが続く可能性が高いという。
衣類ケアや家電も高く “生活コスト”が全体的に上昇
物価の上昇は食品だけにとどまらない。クリーニングや衣類の修理など「被服関連サービス」は28.8%増、家電や家具、自動車といった「家庭用耐久財」も18.2%上昇している。これにより、生活に関わる幅広い支出がじわじわと膨らんでいる。
市内に住む30代の女性は「コメだけでなく、洗濯代も値上がりしていて、節約しても生活が苦しくなっている」と話す。
政府の対応は限定的 備蓄米の放出にも限界
こうした事態を受け、政府は3月から備蓄米の放出に踏み切っており、那覇市でも4月末以降にはブレンド米が市場に出回る見通しだ。ただし、「すでに高値で仕入れた在庫が出回っているため、すぐには価格は下がらない」と関係者は慎重な見方を示す。
また、沖縄銀行など県内金融機関も、中小企業支援の一環として原材料高騰に対応する特別融資の窓口を設置。資金繰りの相談や取引先の紹介など、企業側の負担軽減に向けた支援が始まっている。
那覇市特有の事情も 全国平均を上回る背景
3月の全国の消費者物価指数は3.2%増の110.2。これに対し、那覇の上昇率は突出している。離島県である沖縄は、もともと物流費が高く、物価が上がりやすい地理的条件にある。さらに、観光需要の回復で飲食・宿泊業の需要が戻り、価格に転嫁されるケースも増えている。
今後、住民の生活をどう守るか。物価上昇への即効薬はないが、現場の実感に寄り添った支援と柔軟な対応が問われている。
この投稿は知念覚の公約「物価高への迅速な対応」に関連する活動情報です。この公約は43点の得点で、公約偏差値51.6、達成率は0%と評価されています。