2026-05-08 コメント: 1件 ▼
公約消費税ゼロ公約はどこへ、高市早苗首相の社会保障国民会議が混迷 食料品だけでは不十分、一律5%減税を国会で議論せよ
高市早苗首相が衆院選で公約した「食料品消費税ゼロ」を議論するために設けられた「社会保障国民会議」が、発足からわずか数カ月で混迷を深めています。外食産業や経済団体からの懸念、レジシステム改修の問題などが次々と噴出し、参加政党からも公約を後退させる発言が相次いでいます。「国民会議」とは名ばかりで、日本共産党(共産)など特定の政党を排除した閉ざされた場での議論に正当性の疑問も高まっています。長引く物価高の中、消費税の一律5%減税を含む幅広い議論を国会で行うことが急務です。
「食料品消費税ゼロ」を掲げた高市首相、国民会議が発足も混迷続く
2026年2月26日、首相官邸で「社会保障国民会議」の初会合が開かれました。高市早苗首相(自民党)が衆院選で公約した「2年間の食料品消費税率ゼロ」と「給付付き税額控除」(※所得税等の税額から一定額を差し引いて減税し、控除しきれない分は給付する仕組み)を同時並行で議論するとして立ち上げられたものです。
高市氏は2026年1月の記者会見で「食料品消費税ゼロは私自身の悲願だ」と述べ、衆院選後の記者会見でも「早期実現に知恵を絞る」と改めて強調していました。しかし、その後の議論は公約の実現とはほど遠い展開を見せています。
食料品の消費税ゼロは選挙の時に散々訴えていたのに、もう後退の話ばかりで、なんのための選挙だったのか
実務者会議や有識者会議が重ねられる中、関係業界からのヒアリングでは課題が次々と浮上しました。外食産業からは「外食が税率10%のままで、弁当やテークアウトなどがゼロになれば税負担の差が広がり、売り上げに影響が出る」という懸念が示されました。また、経団連などの経済団体は「非効率な政策」との後ろ向きな意見を表明しています。
さらに、レジシステムの改修に1年程度の時間が必要との意見が出る中、税率を1%とすれば改修時間が短縮できるとのメーカーの見立てが示され、「税率1%」という案まで急浮上するなど、議論は混乱の一途をたどっています。高市氏が衆院選で掲げた「2026年度内の実施」という目標も、実現が危ぶまれる状況です。
維新・国民・中道、相次いで公約を後退させる発言
「国民会議」に参加している政党からも、公約を後退させる発言が相次いでいます。
日本維新の会(維新)の藤田文武共同代表は、2026年4月15日の記者会見で「ゼロと言ったからゼロでなければ駄目だとは思わない」と述べ、税率ゼロにこだわらない考えを示しました。維新は衆院選の公約に「食料品消費税2年間ゼロ」を明記していたにもかかわらず、選挙から数カ月で軌道修正を図った形です。
国民民主党の玉木雄一郎代表は2026年4月7日の記者会見で、党が衆院選で公約として掲げた消費税の一律5%減税について「見直しの時期にさしかかっている」と変更を表明しました。当初は「賃金上昇率が物価プラス2%に安定するまで」という条件付きで5%減税を訴えていましたが、ここにきて公約の旗を降ろしつつあります。
消費税を下げると言って票を集めておいて、いざとなったら見直す。有権者への背信だと思わないのだろうか
中道改革連合の階猛幹事長は、2026年4月19日のBS番組で、党が公約に掲げた「恒久的な食料品消費税ゼロ」について「難しい気がする」との認識を示し、恒久的な財源を見つけられるか「自信がない」と語っています。選挙時の訴えとは程遠い後退ぶりが鮮明です。
数十年にわたる物価高と低賃金の積み重ねで苦しむ国民にとって、消費税の減税は一刻の猶予も許されない課題です。それにもかかわらず、各党が選挙後に相次いで公約を後退させる姿勢は、政治に対する信頼を大きく損ねるものです。
共産党を排除し、日本保守党は取引材料に 「国民会議」の正当性に疑問符
「社会保障国民会議」には、根本的な正当性の問題があります。この会議は国会に設けられた正式な機関ではなく、政府と特定政党だけの閉じた場での協議にすぎません。
参加できる政党は「消費税が社会保障の貴重な財源であるとの認識を有し、給付付き税額控除の実現に取り組む政党」に限定されており、消費税廃止を求める共産や、特定の立場の政党があらかじめ排除されています。食料品の消費税ゼロ問題は、あらゆる国民の生活に直結するものであり、こうした閉ざされた枠組みで議論を進めることは「国民会議」の名に値しません。
消費税をなくせと言っている党が入れないのに国民会議って、最初から結論が決まった話し合いでしょう
さらに深刻なのは、参院で少数与党だった高市政権が、2026年度予算案への賛成を取り付けるために日本保守党を「国民会議」に参加させたと見られていることです。本来、国民の税負担に関わる重大な政策の議論の場が、予算採決の「取引材料」として利用されたとすれば、議論の正当性が根本から問われます。
物価高が深刻な今、米国とイスラエルによるイラン攻撃の影響も加わり、原油価格や食料品価格は高止まりが続いています。食料品消費税ゼロだけでは、この物価高に対応できる規模の対策としては不十分です。外食と持ち帰りで税率が異なるといった不公平を生まない形で、消費税の一律5%への減税を、すべての政党が参加できる国会の場で堂々と議論することが必要です。閉じた会議室の中でなし崩しに公約を後退させることは、政治不信をさらに深めるだけです。
まとめ
- 高市早苗首相が衆院選で公約した「食料品消費税ゼロ(2年間)」を議論する「社会保障国民会議」が2026年2月26日に初会合を開催
- 外食産業から「税率差が売り上げに影響する」との懸念が噴出、経団連など経済団体も「非効率な政策」と後ろ向きな意見
- レジシステム改修に1年程度が必要との指摘があり、「税率1%案」まで浮上するなど議論は混迷
- 日本維新の会の藤田文武共同代表(4月15日)「ゼロにこだわらない」と後退発言
- 国民民主党の玉木雄一郎代表(4月7日)が一律5%減税の公約について「見直し」を表明
- 中道改革連合の階猛幹事長(4月19日)が恒久的消費税ゼロを「難しい」「自信がない」と後退
- 日本共産党など消費税廃止を求める政党はあらかじめ排除され、日本保守党は予算案賛成と引き換えに参加させたとの指摘もあり、会議の正当性に疑問
- 物価高対策として食料品に限らず消費税一律5%減税の議論を国会で幅広く行う必要性が高まっている
この投稿は高市早苗の公約「飲食料品の消費税を2年間限定で対象外にする検討を加速する」に関連する活動情報です。この公約は点の得点で、公約偏差値、達成率は0%と評価されています。
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