自民党大岡議員、安倍政権下での金券受領を告白

自民党の大岡敏孝衆院議員が、2012年の衆院選で初当選した際に、第2次安倍政権下で金券を受け取っていたことを明かした。大岡議員は21日放送のインターネット番組で、石破茂首相や岸田文雄前首相の在任中にも同様の金券配布が行われていたことを証言。「努力賞のようなものだと感じていた」と語り、特に不正と捉えていないと述べた。

商品券配布は自民党の「慣例」か

大岡氏が受け取った金券は、商品券やスーツ券のようなもので、政権側から贈られたものだった。大岡氏は当時、これらの金券を「党の金」として認識していたと述べ、企業が社員に努力賞を渡す感覚で受け取ったと説明している。このような金券配布は、石破首相や岸田前首相の在任時にも行われていたことが確認されており、党内の長年の慣例であった可能性が高い。

公明党は厳しく批判

この金券配布に対して、公明党の斉藤鉄夫代表は21日の記者会見で、「こうした悪弊は断ち切らなければならない」と強調した。自民党内での慣例が問題視されており、政治倫理や透明性の向上を求める声が高まっている。

金券受領についての大岡議員の見解

大岡氏自身は、金券の受け取りについて「企業が社員に努力賞を渡すのと同じ感覚で受け取った」と述べ、特に問題視していない様子を見せている。しかし、この問題は政治資金の管理や倫理に対する懸念を呼び起こしており、今後の対応に注目が集まっている。

今後の対応と改革の必要性

金券配布の慣例が政治資金の透明性に対する疑問を引き起こしていることを受け、与党内では慣例の見直しや、政治資金の管理体制の強化を求める声が高まっている。今後、政治倫理を改善するための具体的な改革が必要とされており、政治家や党内の対応が注目される。