2026-05-04 コメント投稿する ▼
公約鈴木宗男議員がモスクワ訪問——ロシアが日ロ外相会談に「応じる用意」を表明、漁業協定・北方墓参の再開も要請
自由民主党の鈴木宗男参議院議員が2026年5月3日からロシアのモスクワを訪問し、ルデンコ外務次官らと会談した。ロシア側は2026年7月にフィリピンで開催されるASEAN外相会合に合わせ、茂木外務大臣とラブロフ外相による日ロ外相会談に応じる用意があると伝えた。鈴木氏は漁業協定の交渉再開と北方領土元島民による墓参の再開に向けた働きかけも続ける考えを示した。外務省が渡航中止勧告を出す中での今回の訪問は、日ロ関係の打開に向けた動きとして注目を集めている。
ロシアが外相会談に「用意あり」——鈴木宗男議員がモスクワで面会
自由民主党(自民)の鈴木宗男参議院議員は2026年5月3日から6日の日程でロシアのモスクワを訪問しました。
鈴木氏は2026年5月4日、ロシア外務省のルデンコ外務次官(アジア担当)らとモスクワで面会しました。ロシア側は、2026年7月にフィリピンの首都マニラで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会合に合わせて、日本側が希望するなら茂木敏充外務大臣とセルゲイ・ラブロフ外相による日ロ外相会談に応じる用意があると伝えたといいます。
さらにロシア側は、外相会談だけでなく、高官級会合の開催にも前向きな姿勢を示したと鈴木氏は会談後に記者団に明らかにしました。
「鈴木さんが橋渡し役になってくれるなら、少しは前に進めるかもしれない。でも制裁解除が条件では話が進まない」
「漁師さんたちが何年も海に出られない苦しさを知ってほしい。外交で何とかしてほしいと本当に思う」
「外務省が渡航中止を呼びかけているのに、政治家だけ行けるってどういうことなのか疑問に感じる」
「元島民のお年寄りが墓参に行けないまま亡くなっていく。もう時間がないんです、急いでほしい」
「ロシアとの対話パイプを完全に切ったら、それこそ永遠に問題が解決しないと思う。鈴木さんの行動は理解できる」
漁業協定・北方墓参——中断が続く懸案事項に働きかけ
鈴木氏が今回の訪問で強調したのが、漁業問題と北方墓参の再開という二つの具体的な課題です。
「日ソ地先沖合漁業協定」は、日本とロシアの双方が互いの200カイリ(海里)水域で漁業を行うための操業条件などを定める協定です。1984年に発効し、毎年交渉が行われてきましたが、ロシアのウクライナ侵攻以降、正常な政府間交渉が事実上途絶えています。
北方墓参は、北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)の元島民が先祖の墓を訪れる人道的な取り組みです。これもウクライナ情勢を受けてロシア側が停止状態を続けており、高齢化が進む元島民にとって一刻も早い再開が切実な願いとなっています。
鈴木氏は出発前、茂木外務大臣とも面会していました。茂木大臣は記者会見で「日ロ関係は非常に厳しい状況だが、北方墓参の再開や漁業問題など、隣国として解決しなければならない懸案事項が山積している」と述べ、政府としてロシア側と適切に意思疎通していく必要があるとの認識を示しています。
高市政権の就任後初——繰り返される訪ロの経緯
鈴木氏のロシア訪問は今回が3回目です。2023年は当時所属していた日本維新の会(維新)に事前に届け出ずに渡航したことが問題視され、離党に追い込まれました。2025年12月にも訪ロしており、高市早苗首相の就任後では今回が最初の訪問となります。
参議院議院運営委員会は2026年4月23日の理事会で、2026年5月3日から6日の日程での鈴木氏の訪ロを了承していました。
鈴木氏は訪問前の記者団への説明で「茂木外務大臣ともよく話をしていましたし、高市総理とも連絡を取って来ています。未来志向の関係に持っていきたい」と述べ、政府との連携を強調しています。
外務省はロシアへの渡航中止勧告(危険情報レベル3)を引き続き発令しています。政府はこうした国会議員による個人的な外国訪問については「本人が説明責任を負う」との立場を取っています。
日ロ関係の「現実的な出口」を探る動き
ウクライナ侵攻が長期化する中、日本政府はロシアへの制裁を維持しながらも、漁業・墓参などの人道的・実務的課題については対話の糸口を探ってきました。
今回ロシア側が示した「外相会談に応じる用意」は、7月のマニラでのASEAN外相会合を舞台として打診されたものです。ただし、ロシアは過去の会談でも「日本が敵対政策を放棄する必要がある」として対ロ制裁の解除を求めており、日ロ間の根本的な溝は依然として深いままです。
鈴木氏は「未来志向の関係」を掲げ、民間交流の糸口を手繰り寄せようとしています。しかしウクライナへの侵攻が続く中での接触は、国際社会からの視線も厳しく、政府は外交的なバランスを慎重に取る必要があります。
元島民や漁業者にとっての生活・人道上の問題が長期間放置されてきた現実は重く、対話の糸口を維持することの意義は否定できません。政府として「どこまで、どのように関与するか」の説明が改めて問われています。
まとめ
・鈴木宗男参院議員(自民)は2026年5月3日から6日の日程でロシアのモスクワを訪問した
・2026年5月4日、ロシアのルデンコ外務次官と会談し、7月のASEAN外相会合での日ロ外相会談実現の可能性が浮上した
・鈴木氏は「地先沖合漁業協定」の交渉再開と北方領土元島民による「北方墓参」の再開を要請した
・訪問前に茂木外務大臣・高市首相と連絡を取っており、政府との連携を強調している
・外務省のロシアへの渡航中止勧告(レベル3)は引き続き発令中
・ロシア側は過去の会談でも制裁解除を条件として求めており、関係正常化への道のりは依然として険しい
・高市政権発足後初の訪ロであり、日ロ間の実務的な対話再開に向けた動きとして注目されている
この投稿は鈴木宗男の公約「北方領土問題を解決」に関連する活動情報です。この公約は点の得点で、公約偏差値、達成率は0%と評価されています。