2026-05-11 コメント投稿する ▼
豊崎中学校のプールで民間スイミングスクール開校 豊見城市が推進する県内初の健康づくり連携事業
沖縄県豊見城市は、市立豊崎中学校の屋内温水プールを民間企業NB沖縄が運営するスイミングスクールとして2026年6月に開校します。放課後に幼児から大人まで幅広い年代を対象にした水泳指導を行うこの取り組みは、公立中学校のプールを民間スイミングスクールとして活用する沖縄県内初の事例です。2026年5月9日のオープニングセレモニーで徳元次人市長は「歩いて通えるプールは地域住民のメリット」と語りました。豊見城市は将来的に生徒への水泳指導や市民の健康づくりを公共サービスとして導入することも目指しています。
豊崎中学校のプールを民間が活用 6月にスイミングスクール開校
沖縄県豊見城市は、市立豊崎中学校(大城正篤校長)の屋内温水プールを活用し、民間企業・NB沖縄が運営するスイミングスクールを2026年6月に開校することを決めました。
スクールは放課後にプールを使用し、幼児から大人まで幅広い年代を対象とした水泳指導を行います。NB沖縄は沖縄県南風原町を拠点にフィットネス・スポーツ指導を手がける企業で、水泳では選手育成も行っています。2026年5月9日にはオープニングセレモニーが開かれ、NB沖縄の所属選手によるメドレーリレーの披露なども行われました。
学校のプールが地域に開かれるのは良い取り組みだと思う。子どもも大人も使えるなら嬉しい
徳元市長「歩いて通えるプールは地域のメリット」 県内初の試みへ
セレモニーで豊見城市の徳元次人市長は「歩いて通える所に健康増進をはかるプールがあるというのは、地域住民にとってメリットだと思う」と述べ、地域密着型の健康づくり施設としての意義を強調しました。
この取り組みは、民間企業との連携や市民の健康づくり推進を目的としたもので、公立中学校のプールを民間スイミングスクールとして活用する取り組みは沖縄県内初となります。豊見城市は今後、中学校の生徒たちへの水泳指導や市民の健康づくりなどを公共サービスの一部として導入することも目指しています。
税金で建てた施設が昼間だけしか使われないのはもったいない。こうした活用こそ必要だと思う
将来的には、NB沖縄が豊崎中学校の生徒への水泳授業を担う役割も視野に入れており、教員の負担軽減や水泳指導の質向上にも期待がかかります。
全国で広がる学校プールの「民間活用」 老朽化・コスト問題が背景に
今回の豊見城市の取り組みは、全国的な流れとも合致しています。文部科学省スポーツ庁の調査によると、中学校の屋外プール設置率は2021年時点で65%と、2018年の73%から急減しています。老朽化したプールの改修には多額の費用がかかる一方、夏季にしか使用されないことが多く、維持コストに見合わないと判断する自治体が増えています。
学校プールは一年のうち数か月しか使わないのに維持費が高い。活用方法を見直すのは当然だ
こうした背景から、京都市や徳島県阿南市など全国の複数の自治体が水泳授業を民間スイミングスクールに委託したり、学校プールを民間事業者に開放したりする取り組みを始めています。屋内温水プールを持つ学校にとっては、放課後や週末に地域住民へ開放することで施設の稼働率を高め、維持管理費の負担を分散させる効果が期待できます。
教員にとってもメリットがあります。プールの水質管理や設備点検などはこれまで教員の大きな負担となってきましたが、民間事業者が管理を担うことでその負担が軽減されます。プロの指導員による専門的な水泳指導は、生徒の泳力向上にもつながると期待されています。
市民の健康づくりの拠点へ 地域に開かれたプールの可能性
豊見城市の取り組みで注目されるのは、単に施設を有効活用するだけにとどまらず、地域の健康づくりを公共サービスとして位置づけようとしている点です。放課後の水泳教室が軌道に乗れば、将来的には市民向けの健康水泳プログラムや水中ウォーキングなど、より幅広い世代のニーズに応えるサービスへの拡大も期待できます。
「スイミングスクールが家から歩ける距離にできるなんて。高齢者にも安心してほしい」
「公立中学のプールを地域に開放するなんて画期的。他の市町村にも広がってほしい」
学校施設と民間企業の連携によって地域の健康インフラを整備するこの取り組みは、学校プールの維持コストと市民の健康づくりという2つの課題を同時に解決しうる先進事例として注目されます。豊見城市の取り組みが県内外の自治体にとって参考になるかどうかも、今後の展開の中で問われることになります。
まとめ
- 沖縄県豊見城市は市立豊崎中学校の屋内温水プールを民間企業NB沖縄が運営するスイミングスクールとして2026年6月に開校する
- 放課後に幼児から大人まで幅広い年代を対象とした水泳指導を行う
- 公立中学校のプールを民間スイミングスクールとして活用するのは沖縄県内初
- 2026年5月9日のオープニングセレモニーで徳元次人市長が「地域住民のメリット」と意義を強調
- NB沖縄は南風原町を拠点に運動指導・水泳選手育成を行う企業
- 将来的に中学生への水泳授業や市民の健康づくりを公共サービスとして導入することを目指す
- 全国では中学校の屋外プール設置率が2021年時点で65%に急減しており、民間活用の動きが加速している