2026-07-18 コメント: 1件 ▼
田村智子委員長が皇室典範改正の「白紙撤回」を要求
共産党の田村智子委員長が、先頃成立した改正皇室典範について「白紙撤回」を求める考えを表明し、波紋を広げています。 田村委員長は、男系男子による皇位継承に固執する姿勢を「ジェンダー平等という日本社会に悪い影響を与える」と強く批判しました。 それって神話でしょ」と、皇統の歴史にまで言及し、その根拠を疑問視する斬新な見解を示しました。
改正皇室典範と国民の選択
改正皇室典範は、2023年7月17日に参院本会議で賛成多数により可決、成立しました。この改正は、皇位継承問題に対する国民の関心の高まりや、将来にわたる安定的な皇室の維持への願いが背景にあると考えられています。国会での審議においては、立憲民主党を含む一部野党会派が反対の立場をとったものの、衆参両院の議員数全体で見れば、反対の意思を示した議員は1割に満たなかったのです。この状況は、皇室典範改正に対する国民的な支持、あるいは少なくとも幅広い合意形成が進んでいることを示唆していると言えるでしょう。
「神話」発言にみる田村氏の皇室観
田村委員長は、党本部で記者団の取材に応じる中で、改正皇室典範が旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎えることを可能にする点について、その根拠とされる皇統の歴史に踏み込みました。「2600年?それって神話でしょ。なんでそんなことが国会の中で議論されているのか」と、その歴史的連続性を「神話」と断じたのです。
さらに、「明治憲法での現人神の神話に基づく議論が、なぜ今日の国会で行われなければならないのか」と問いかけ、男系男子による皇位継承を巡る議論が、「明治憲法下の天皇制度を絶対のものとしている」とし、「日本国憲法の下での議論になっていない」と批判しました。これは、皇室の歴史や伝統を、現代の日本国憲法や価値観とは相容れないもの、あるいは非合理的なものと見なす、共産党ならではの視点と言えるでしょう。
「人間の平等」論の奇妙な飛躍
田村氏は、皇室の世襲制そのものについても、その妥当性に疑問を呈しました。「人間の平等を考えたとき、世襲制の形で天皇を続けていくことは、人間の平等や基本的人権が全ての人に保障されることとも齟齬をきたす」との認識を示したのです。これは、皇室という特殊な存在のあり方と、一般市民に普遍的に保障されるべき基本的人権とを、あたかも同列に論じているかのような印象を与えます。
皇室の存在意義、あるいは国民統合の象徴としての歴史的役割といった側面には深く触れることなく、単に「世襲」という形式のみを問題視する姿勢は、共産党のイデオロギーに基づいた一方的な解釈である可能性が高いのです。ジェンダー平等という現代的な価値観を前面に押し出しつつも、その主張は、皇室の歴史や国民感情との乖離を深めるばかりではないでしょうか。
党勢回復への焦りと政権批判
こうした皇室典範改正に対する強硬な反対姿勢は、党勢低迷からの脱却を目指す共産党の現状とも無関係ではないようです。田村委員長は、直近の党創立104周年記念講演会において、「長年の党勢後退に終止符を打ち、前進への歴史的転換を成し遂げて迎えたい」と、来年1月の党大会に向けた決意を表明しています。
今年2月の衆院選で議席を減らしたという厳しい現実にもかかわらず、田村氏は「高市早苗首相への期待は張りぼてのようなものであり、国民の要求に応えられるのは共産党だという確信を深めた」と語りました。これは、政権に対する批判を強めることで、自らの党の存在感を際立たせ、支持回復の糸口を探ろうとする、一種の戦略とも考えられます。国民の関心が高い皇室の問題に真っ向から異を唱えることで、政治的な注目を集めようとする意図も透けて見えるのです。
まとめ
- 共産党の田村智子委員長が、改正皇室典範に対し「白紙撤回」を求めた。
- 男系男子継承を「神話」と呼び、人間の平等と相容れないと批判した。
- 皇室の歴史や伝統を軽視する姿勢が浮き彫りになった。
- 党勢回復を目指し、政権批判を強める狙いもあるとみられる。
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