重徳和彦氏「参院抜き合意」が波紋——立憲・中道のすれ違いが補正予算審議で露呈

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重徳和彦氏「参院抜き合意」が波紋——立憲・中道のすれ違いが補正予算審議で露呈

2026年5月29日、中道改革連合(中道)の重徳和彦国会対策委員長が自由民主党(自民党)の梶山弘志国会対策委員長と会談し、2026年度補正予算案の審議日程について参院を含む形で「合意した」と発信しました。しかし参院に議席を持たない中道が参院審議まで含めて自民と取り決めたことは、立憲民主党(立憲)の参院側にとって「寝耳に水」の出来事でした。立憲参院国対委員長の斎藤嘉隆氏が激しく抗議する事態となり、3党合流を目指す野党間の協力関係に大きなひびが入っています。

重徳氏が自民と「参院も含め合意」——立憲には事前の相談ゼロ


中道改革連合の重徳和彦氏と立憲民主党の斎藤嘉隆両国対委員長は2026年5月28日、国会内で会談し、2026年度補正予算案について衆参両院の予算委員会審議を「2日ずつ」行うよう与党に求めることで一致していました。

ところがその翌日2026年5月29日の衆院での与野党国対委員長会談で、重徳氏は自民党の梶山弘志国会対策委員長と2人で会談し、補正予算案の審議を6月3日から始めることで合意しました。

重徳氏は会談後、記者団に「来週の予算委員会での審議は衆参それぞれ1日ずつで7時間。それとは別に6月中に衆参で集中審議をすることになった」と説明しました。しかしこの「参院も含めた合意」は、立憲の参院側には何の事前連絡もなく行われたものでした。

衆参の議席が異なるのに、参院のことまで勝手に合意するのはさすがにまずいのでは。政治の基本ではないか

斎藤嘉隆氏が正面から抗議——磯崎参院国対委員長も「丁寧さ欠いた」と釈明


この「合意」を知った立憲民主党参院国会対策委員長の斎藤嘉隆氏は、2026年5月29日午後に行われた自民党参院国会対策委員長の磯崎仁彦氏との会談の冒頭で、「参院側では基本的に何の提案も受けていないし、合意している状況にはない」と真正面から抗議しました。

磯崎氏は「丁寧さを欠いた」などと釈明しましたが、参院側での審議日程に関する与野党の合意は見送られる結果となりました。

重徳氏はいったい誰と国会運営を話し合っているのか。立憲と中道は本当に連携できているのか、有権者として不安になる

斎藤氏はさらに重徳氏に電話で直接抗議し、「参院側では何一つ合意はしていない」とクギを刺したことも明らかにしました。斎藤氏は記者団に「さまざまな物事を決めていくのに野党間できちんと協議するのが大前提だ。参院でそれが行われていない段階で、衆院で自民と中道が『参院も含めて合意』というのは丁寧さに欠ける」と強調しました。

重徳氏のSNS投稿問題も継続——与党から謝罪要求を繰り返される


重徳氏をめぐっては今回だけでなく、これ以前にも国会運営上のトラブルが続いています。

2026年5月12日、自民党は衆院議院運営委員会理事会で、重徳氏が同委を批判したSNSの投稿について、謝罪と訂正を再び要求しました。中道側は持ち帰りましたが、重徳氏は応じない意向とされています。自民はまた、先の与野党国対委員長会談で重徳氏が「大ごとのように扱われても困る」と発言したことについても、真意の確認を求めました。

重徳氏は以前、中道議員が求めた閣僚の本会議出席が議運委で認められなかったことを「質問権の制約だ」などと批判しており、与党は「民主的な手続きで決めた」と問題視していました。

与党から謝罪を繰り返し求められても応じない姿勢は筋を通しているとも取れるが、国会運営の信頼関係を損ねていることも事実だ

参院に議席ゼロ——中道の構造的限界が野党連携を阻む


今回の問題の根底には、中道が抱える構造的な課題があります。

中道改革連合は2026年1月16日に立憲民主党と公明党の衆院議員のみにより結党されており、各党の参院議員と地方議員は後に合流する構想でしたが、2026年2月の衆院選での大敗を受け、当面は合流しない予定となっています。

つまり中道は参院にまったく議席を持たない政党として現在の国会に臨んでおり、参院の審議日程に関して独自に与党と合意を結ぶ立場にはもとよりありません。

衆院選では立民出身の中道候補の多くが落選し、立民出身の当選者は21人と7分の1ほどの規模に縮小しました。この大敗によって中道の参院への影響力はさらに薄れた状況です。

野党間の信頼関係も積み上げられていないのに政権交代などできるわけがないというのが率直な感想だ

温厚な人柄で知られる斎藤氏が今回の件で立腹の様子を見せたことは立憲関係者も認めており、立憲幹部には重徳氏に対して国会内で直接「指導」する場面も過去に目撃されています。野党が真に政権を目指すのであれば、参院を含めた与野党の合意形成プロセスを明確なルールとして確立し、有権者に説明できる国会運営を実現することが急務です。

野党が一枚岩になれないのは政権与党にとって好都合。与野党の力関係がいつまでも変わらない理由がわかる気がする

まとめ


  • 2026年5月29日、中道の重徳和彦国対委員長が自民・梶山国対委員長と補正予算審議日程を「参院含め合意」と発信。
  • 参院に議席を持たない中道が参院審議まで含めて合意したことを、立憲参院側は「何の提案も受けていない」と抗議。
  • 立憲の斎藤嘉隆参院国対委員長が磯崎参院国対委員長に抗議し、参院側の合意は見送りとなった。
  • 重徳氏はSNSでの議運委批判でも自民から謝罪要求を繰り返し受けており、国対運営での摩擦が続いている。
  • 中道は衆院議員のみで構成され、参院議員の合流は当面ない状況で、構造的な「参院不在」問題が露呈した。
  • 立憲・中道・公明の3党合流構想は実現できておらず、野党間の連携体制の立て直しが急務。

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2026-05-30 17:24:05(植村)

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