2026-06-30 コメント投稿する ▼
公約首里城正殿の扁額「輯瑞球陽」彫刻を公開 11月完成へ職人が技を競う
首里城正殿(沖縄県那覇市)の玉座に掲げられる3枚の扁額(へんがく)のうち、2枚目「輯瑞球陽(しゅうずいきゅうよう)」の額縁彫刻作業が報道陣に公開されました。沖縄県立芸術大学に所属する3人の職人が正龍や透かし彫りの技法を駆使して作業を進めており、いずれも先人の彫刻技術を現代に復元することへの強い意欲を語っています。1枚目の「中山世土(ちゅうざんせいど)」は正殿完成に合わせて掲げられる予定で、正殿の完成式は2026年11月22日、一般公開は翌11月23日に決定しています。「輯瑞球陽」の設置は2027年以降の見通しで、首里城正殿の完全な復元は今後も続きます。今回の扁額は新たな史料に基づき地板の色や彫刻様式が平成の復元から変更されており、琉球文化の正確な継承として注目されます。
沖縄県立芸術大学に所属する3人の職人が担当し、伝統の彫刻技法を用いながら丁寧に仕上げが進められています。
2019年の火災から7年 首里城正殿復元の現在地
首里城正殿には、玉座のある2階の御差床(うさすか)の上に3枚の扁額が掲げられます。
3枚はそれぞれ、清国の皇帝から琉球王府に贈られた扁額の復元で、康熙帝(こうきてい)の「中山世土(ちゅうざんせいど)」、雍正帝(ようせいてい)の「輯瑞球陽(しゅうずいきゅうよう)」、乾隆帝(けんりゅうてい)の「永祚瀛壖(えいそえいぜん)」の3点です。
いずれも2019年10月31日の火災で焼失し、2022年11月3日の復元起工式を経て再建が進められてきました。
今回公開された「輯瑞球陽」の額縁彫刻は、沖縄県立芸術大学に所属する3人の職人がパーツごとに作業を分担し、正龍(せいりゅう)や透かし彫りという高度な技法を用いて丁寧に彫り進めています。
首里城の扁額彫刻を担当した職人さんたちの言葉に胸が熱くなった。先人の技を受け継ごうとする姿勢が素晴らしい
正殿内部では扁額の彫刻と並行して内装工事も最終局面を迎えており、2026年11月の完成に向けて作業が急ピッチで続いています。
新史料発見で変わった扁額のデザイン
今回の復元で大きな注目を集めているのは、平成時代の復元とは仕様が大きく変更された点です。
那覇市歴史博物館が保管していた尚家(しょうけ)の文書から、扁額の寸法や仕様に関する詳細な記述が新たに確認されました。
この発見をもとに、地板の色は焼失前の復元での朱色から黄色に変更されています。
額縁の文様も前回の絵付けによる表現から「彫刻」に改められ、龍が9つあしらわれた重厚なデザインに生まれ変わっています。
地板が朱色から黄色に変わるって最初は違和感があったけど、史料に基づいてるなら納得できます
この仕様変更は単なるリニューアルではなく、当時の史料に忠実な復元を追い求めた研究の成果といえます。
1枚目「中山世土」については、2026年2月末から金箔押し作業が始まっており、正殿完成の2026年11月に合わせて御差床に掲げられる予定です。
「輯瑞球陽」を手がける3人の職人の思い
今回公開された作業場では、3人の職人がそれぞれ自分の言葉で思いを語りました。
額縁彫刻担当の小泉ゆりか氏は「龍が瑞雲に埋もれながら隠れているところがあるので、つながって見えるように掘る。これがどう動いているのか確認しながら彫っていた」と語りました。
同じく額縁彫刻を担当する儀保克幸氏は「沖縄の先人たちが彫った彫り物というのをどこまで復元できるか、そこに注意しながら彫っていきたい」と、先人の技術への深い敬意を込めて語りました。
正龍担当の長尾恵那氏は「扁額がそのまま当時の琉球にありましたというのではなく、ほかの琉球の彫刻の遺物であったり、そういったものに興味を持ってもらえるようなきっかけになってほしい」と、作品が沖縄の文化全体への関心を広げることへの期待を示しました。
沖縄県立芸術大の職人さんたちが担当してるんだ。地元の技術で復元されるのが嬉しい
3人の言葉には、沖縄の伝統技術を守り次世代に引き継ごうとする強い覚悟が込められています。
2026年11月22日の完成式へ 残る2枚は2027年以降に
首里城正殿の完成式は2026年11月22日に開催され、翌11月23日から一般公開が始まります。
3枚の扁額のうち「中山世土」は正殿の完成式に合わせて御差床に掲げられます。
一方、今回公開された「輯瑞球陽」は2027年以降の設置となる見通しで、「永祚瀛壖(えいそえいぜん)」についても設置時期は未定のままです。
正殿復元の費用は、1986年から2018年度までの初代復元時だけで約240億円に上ったとされており、令和の再建でも国費が大規模に投じられています。
中山世土が11月に間に合って本当によかった。輯瑞球陽は2027年以降か、少し寂しいけど仕方ないですね
国費が使われる大規模復元事業である以上、工程の進捗や費用対効果について国民への継続的な説明と可視化は欠かせません。
令和の首里城は当時の正確な史料をもとに復元されてる。2019年の悔しさをバネにした職人魂を感じる
2022年11月の起工式から約4年。火災から7年の月日を経て、琉球王国の象徴・首里城正殿はその全容を取り戻しつつあります。
扁額の彫刻一つひとつに刻まれた職人の思いとともに、復元された玉座の空間が2026年11月、多くの人々の前に初めてその姿を現します。
まとめ
- 首里城正殿の玉座(御差床)に掲げる扁額3枚のうち、2枚目「輯瑞球陽」の額縁彫刻作業が報道陣に公開された
- 担当は沖縄県立芸術大学所属の職人3人(小泉ゆりか氏・儀保克幸氏・長尾恵那氏)で、正龍や透かし彫りの技法を使用
- 扁額は那覇市歴史博物館で保管されていた尚家の文書をもとに仕様を変更、地板の色は朱色から黄色、額縁も彫刻仕様に変更
- 3枚の扁額はいずれも2019年10月31日の火災で焼失し、2022年11月に復元起工式
- 1枚目「中山世土」は2026年11月完成式に合わせて掲げる予定、2枚目「輯瑞球陽」は2027年以降
- 正殿完成式は2026年11月22日、一般公開は翌11月23日に決定
この投稿は玉城デニーの公約「一日も早い首里城の復旧・復興に全力で取り組む。」に関連する活動情報です。この公約は0点の得点で、公約偏差値32、達成率は0%と評価されています。