2025-04-05 コメント投稿する ▼
“沈黙の外交”では暮らし守れぬ──西みゆか氏がトランプ関税・平和外交・減税を訴え
西みゆか氏が熱弁 “トランプ関税”に日本の交渉力を──平和と暮らしを守る選択を訴え
東京・文京区で4月5日に開かれた「西みゆかキックオフ集会」。会場には約100人が詰めかけ、熱気に包まれるなか、参院東京選挙区からの出馬を予定している西みゆか氏が登壇。経済や外交、そして市民の暮らしに関わる政策について、力強く訴えた。
司会を務めたのは、社民党東京都連の桜井夏来幹事長。冒頭には、西氏の友人である花岡しげるさんがテナーサックスで「ダニーボーイ」を演奏し、会場に温かい空気を届けた。
社民党東京都連の青山秀雄代表は開会のあいさつで、「東京選挙区では西みゆかさんを、比例区では大椿ゆうこさんをなんとしても国会に送り出したい。皆さんの力が必要です」と支援を呼びかけた。
“沈黙の首相”に警鐘 日本の外交力はどこへ?
西氏は、再び米政権を握る可能性があるトランプ前大統領による「対中高関税政策」──いわゆる“トランプ関税”に言及。中国の報復措置によって貿易戦争が激化し、世界経済が混乱する危険性を指摘したうえで、「そんな中でも、石破首相は何も言わない。外交交渉もできず、日本の信用を失墜させている」と強い口調で批判した。
「政局ばかりに目を向け、法や経済への理解も不十分なままでは、市民生活が本当に危うくなる」と危機感をにじませた。
消費税の減税、そして“爆買い防衛”への疑問
また、西氏は今の政府が防衛費を年間9兆円まで膨らませながら、医療・介護・教育分野の予算を削減している現状を問題視。「ミサイルや戦闘機を使った戦争は、トランプ氏でさえ『経済的に割に合わない』と言っている。にもかかわらず、日本は米国の中古兵器を大量に購入している」と疑問を投げかけた。
「今こそ日米安保条約を見直し、平和友好条約へと転換すべきです。日本国憲法が掲げる“平和主義”の精神に立ち返るときです」と訴えた。
司法にもメスを 不公平税制の是正とあわせて
さらに西氏は、「消費税を含む不公平な税制は、根本から見直すべき」と話し、減税を政策の軸に据える方針を明言。併せて、自身が長年取り組んできた刑事弁護の現場から、刑事司法制度の改革も掲げた。
「国選弁護人として多くの事案を見てきました。法の下の平等が、現実には担保されていない場面がある。司法にもきちんと光を当てていきたい」と力を込めた。
支援者も熱い思い “政治を変える力がある”
集会には多くの支援者が駆けつけ、西氏の人柄と実績を語った。
後援会会長の松尾卓弥さんは「国会で大暴れしてくれることを期待している」と期待を寄せ、副会長の星川一恵さんは「女性差別に立ち向かい、声を上げる人こそ今必要だ」と語った。
また、大槻展子弁護士は「政治の現場を経験していないからこそ、まっすぐにおかしなことに『NO』を言える。尊敬できる人」と太鼓判を押した。
“女性が政治を変える” 各界からもエール
来賓として登壇した政治評論家の佐高信氏は、「今の政治は“世襲・裏金・統一教会”で腐っている。自民党がヤクザなら、維新は半グレだ」と皮肉を交えながら、女性候補の増加に期待を寄せた。
弁護士の杉浦ひとみ氏も、「戦争の空気が強まる今だからこそ、社民党と女性がしっかり立ち向かわなければならない」と語った。
福島みずほ党首は、「西さんの演説は、まっすぐで熱い。何を言ってくれるんだろうとワクワクさせてくれる」と笑顔を見せた。