「継父危険論」に待った! 音喜多氏、データと実情から冷静な政策論を提言

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「継父危険論」に待った! 音喜多氏、データと実情から冷静な政策論を提言

こうした風潮に対し、日本維新の会所属の音喜多駿氏は、自身が継父でもある経験を踏まえ、感情論に流されることなく、データに基づいた冷静な分析と、実効性のある政策提言を行うことで、「継父危険論」とも言える風潮に警鐘を鳴らしています。 特に、ステップファミリーにおいては、こうした複合的な要因に加え、ステップファミリーに特化した支援や相談窓口の不足が、リスクを高める背景となりうると指摘されています。

最近、京都で発生した痛ましい事件を受けて、SNS上などで「継父(ステップファーザー)は危険だ」といった趣旨の言説が広がりを見せています。こうした風潮に対し、日本維新の会所属の音喜多駿氏は、自身が継父でもある経験を踏まえ、感情論に流されることなく、データに基づいた冷静な分析と、実効性のある政策提言を行うことで、「継父危険論」とも言える風潮に警鐘を鳴らしています。

データが示す現実と注意点


音喜多氏はまず、厚生労働省が公表している児童相談所の統計データ(2023年度)を提示し、虐待の加害者の内訳を示しました。それによると、加害者のうち実母が48.3%、実父が42.3%を占めており、合わせて約9割にのぼることが明らかになっています。一方、実父以外の父親、すなわち継父や養父による虐待の加害者の割合は5.1%にとどまっており、「継父が危ない」という印象は、この統計データとは乖離していると指摘します。

しかし、音喜多氏はこうしたデータ解釈にも注意を促します。警察の検挙データ(重篤事案)では、継父や内縁の父による事件の比率が相対的に高く見える傾向があることも認めています。ただし、日本ではステップファミリーの全国的な分母となる厳密な公的統計が乏しく、リスクを正確に比較するには限界があると強調します。つまり、「多く見える」という印象と、「実際にリスクが高い」という事実は、慎重に区別して考える必要があるということです。

一人の継父としての切実な訴え


音喜多氏自身も、7歳で娘を養女に迎えて以来、継父として子育てに深く関わってきた経験を持っています。血の繋がりのない親子関係には、特有の難しさと同時に、かけがえのない豊かさがあることを、身をもって感じているといいます。だからこそ、安易に「継父という属性」だけで危険視するような言説に対して、立ち止まって考えてほしいと訴えます。

こうした言説が、同じように悩みながらも真剣に子育てに向き合っている多くの継父やステップファミリーを、さらに孤立させてしまうのではないか。音喜多氏は、その点を強く懸念しているのです。

虐待リスクの本質は家族構成ではない


虐待のリスクを高める要因について、音喜多氏は研究者たちが指摘する見解を紹介します。それは、虐待リスクは単に家族の「形」によって決まるものではなく、経済的困窮、家庭内の孤立、配偶者間暴力(DV)の存在、親自身が過去に虐待を受けた経験、地域や行政との繋がりの希薄さなど、様々な要因が複合的に絡み合っているというものです。

特に、ステップファミリーにおいては、こうした複合的な要因に加え、ステップファミリーに特化した支援や相談窓口の不足が、リスクを高める背景となりうると指摘されています。つまり、問題の本質は「誰が親か」という属性ではなく、家庭を取り巻く環境や支援体制にある、という見方です。

「属性」ではなく「支援」で解決を


こうした現状を踏まえ、音喜多氏は具体的な政策提言を行っています。まず、「再婚や交際を禁じる」といった、憲法上あり得ない非現実的な対策は解決にならないと断言します。それよりも、以下のような実効性のある支援策の整備が不可欠だと主張します。

具体的には、ステップファミリーに特化した相談・支援窓口の整備、継父母と子どもの関係形成を円滑にするためのペアレンティング教育の普及、虐待の早期発見に繋がる要保護児童対策地域協議会(要対協)の機能強化、そして孤立しがちな家庭へのアウトリーチ型支援(訪問支援など)の拡充が挙げられます。

さらに、離婚後の親子関係のあり方にも言及しています。現在の単独親権制度の下では、離婚後に実父が子どもの生活から切り離されがちですが、もし共同親権や共同養育が機能していれば、実父が子どもの様子に異変を感じ取れるなど、複数の大人が子どもを見守るセーフティネットとして機能する可能性を指摘します。虐待防止の観点からも、共同親権・共同養育の推進は重要な論点であると、音喜多氏は論じています。

まとめ


悲しい事件が起きるたびに、怒りの矛先を特定の「属性」に向けてしまうのは、人間の感情として理解できる部分もあるかもしれません。しかし、音喜多氏は、それは問題の本質から目を逸らし、当事者を深く傷つけ、そして何よりも有効な対策を講じる機会を遅らせてしまう危険性があると強く訴えます。

音喜多氏は、この痛ましい事件を、感情論に終始するのではなく、データと実情に基づいた冷静な政策議論へと繋げていくことが重要だと考えています。一人の継父として、そして政治家として、ステップファミリーが抱える困難に寄り添い、社会全体で子どもたちを守るための具体的な道筋を示すことの必要性を、彼は説いているのです。

追記


音喜多氏は、自身が提示した統計データの見せ方について、一部でミスリードを招く可能性があったことを認め、反省の弁を述べています。当初伝えたかったのは、継父の比率が低いということ以上に、ステップファミリーにおけるリスク比較の難しさであったと説明。海外事例なども含め、ステップファミリーが抱える様々な課題は認識しており、日本における「率」の実態把握や、行政ができること・すべきことについて、調査統計の徹底も含めて今後も考えていく姿勢を示しました。

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2026-04-19 10:49:09(かわばた)

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