2026-04-27 コメント投稿する ▼
宮崎政久防衛副大臣がキャンプ瑞慶覧を視察 返還「1年程度」を明言し地元に基地負担軽減を約束
自由民主党(自民党)の宮崎政久防衛副大臣兼内閣府副大臣は2026年4月27日、米軍キャンプ瑞慶覧・喜舎場住宅地区の返還予定地を現地視察し、「おおむね1年程度かかる」との返還見通しを記者団に示しました。地元・北中城村では渋滞解消とスマートIC整備への期待が高まっており、宮崎氏は沖縄2区選出の防衛副大臣として基地負担軽減に直接関与する立場です。一方、米国防総省は辺野古移設完了後も「長い滑走路」が確保されなければ普天間は返還されないと改めて明記しており、宮崎氏は「地元の声を届ける役割」と「日米間の矛盾」の双方に向き合う難しい立場に立たされています。
「渋滞が激しい。早期返還への期待は大きい」 宮崎氏が地元の実情を強調
宮崎政久防衛副大臣は2026年4月27日、米軍キャンプ瑞慶覧の返還予定地を視察し、返還時期について「住宅の解体や境界柵の設置を経ておおむね1年程度かかる」と記者団に語りました。「この地域は渋滞が激しい。名護向けのスマートインターチェンジをつくる計画もある。早期返還への期待は大きい」とも述べました。
宮崎氏は同村を含む衆院沖縄2区の選出議員で、視察に先立ち比嘉孝則村長と面会し、日米合意の内容を直接報告しました。
宮崎氏は2025年10月の防衛副大臣就任時、「沖縄は日本の安全保障の最前線である一方、大きな基地負担を担っている。沖縄の声を真っすぐに国へ届けることも私の務めの一つ」とコメントしていました。今回の現地視察は、そのことばを行動で示す場となりました。
返還後は沖縄自動車道・喜舎場スマートインターチェンジのフル化改良と、沖縄県道81号宜野湾北中城線の拡張工事が予定されています。渋滞解消を求める地元の期待は大きく、比嘉村長も県道アクセスの向上や整備支援を改めて求めました。
「宮崎さんが防衛副大臣として直接動いてくれた。渋滞がひどくて本当に困っていたので早く返してほしい」
「0.9%でも返還は返還。少しずつでも進めてくれることには感謝したい」
「地元選出の副大臣が現場に来て話を聞いてくれるのは大事。あとは約束を守ってほしい」
「1年後に本当に返ってくるのか。何度も延期されてきた経緯があるから、口だけにならないか心配だ」
「スマートICのフル化が実現したら北中城の渋滞は劇的に変わる。それだけでも大きな進歩です」
普天間問題では「長い滑走路」が新たな火種に 宮崎氏が担う二重の課題
宮崎政久氏にとって、今回の視察はただの実績アピールでは済まない複雑な事情も抱えています。
米国防総省は2026年4月24日までに公表した2027会計年度の予算案関連資料に、GAO(米政府監査院)の勧告への回答を盛り込み、「別の滑走路の選定は日本政府の責任であり、選定されるまで普天間基地は返還されない」と明記しました。
小泉進次郎防衛相は「日米間に齟齬は全くない」と繰り返していますが、見解の齟齬は明らかです。宮崎氏はその小泉防衛相を補佐する防衛副大臣として、沖縄の「負担軽減」を掲げながらも、日米の説明の食い違いを正面から受け止める立場にあります。
宮崎氏はかねて「米軍専用施設が沖縄に集中していることに問題意識を持ち、自衛隊との共同使用を進めることで沖縄の基地負担の軽減につなげることを持論としている」とされています。しかし、普天間問題では辺野古工事が進んでも返還の出口が見通せない現状が続いており、持論を実現する道筋は険しい状況です。
知事選前に実績示せるか 宮崎氏の「沖縄の代表」としての真価が問われる
2026年9月13日には沖縄県知事選の投開票が予定されており、政府はキャンプ瑞慶覧の返還合意などを基地負担軽減の実績としてアピールしたい考えです。
宮崎政久氏が防衛副大臣として地元・沖縄2区の現地視察に赴き、村長と直接向き合った姿勢は、地元住民への発信として一定の意味があります。しかし問題の本質は、「1年後」という新たな約束が本当に守られるかどうかです。これまでも「2024年度またはその後」とされた返還がずれ込み続けてきた経緯があり、地元からは今度こそという声と同時に懐疑的な目も向けられています。
数十年にわたる自民党政権の対米交渉の結果として普天間問題の解決が遅れ続けているという現実は、沖縄選出の防衛副大臣として重く受け止めるべき課題です。「沖縄の声を届ける」という就任時のことばを行動で証明するためには、言葉だけでなく、日米間の矛盾解消に向けた具体的な働きかけが不可欠です。
まとめ
- 宮崎政久防衛副大臣は2026年4月27日、キャンプ瑞慶覧・喜舎場住宅地区の返還予定地を視察し「おおむね1年程度」との見通しを明言
- 返還対象は約5ヘクタールで、キャンプ瑞慶覧全体の約0.9%。2013年の日米統合返還計画に基づくもので当初予定からずれ込んでいた
- 返還後は沖縄自動車道スマートICのフル化と県道拡幅が計画されており、慢性的渋滞の解消が期待される
- 宮崎氏は衆院沖縄2区選出の防衛副大臣として、就任当初から「沖縄の声を届ける」ことを役割のひとつに掲げている
- 米国防総省は2026年4月に辺野古完成後も「長い滑走路なければ普天間は返さない」と改めて文書で明記
- 小泉進次郎防衛相は「日米に齟齬なし」と繰り返すが、米側文書との矛盾は一貫して残っており、宮崎氏も同じ矛盾を抱えた立場に置かれている
- 2026年9月の知事選を前に、政府は基地負担軽減の実績をアピールしたい構図があり、今回の視察もその文脈で見る必要がある
- 「1年後」の返還約束が本当に守られるか、地元の目は宮崎氏の行動に向けられている