2026-07-09 コメント投稿する ▼
兵庫県ドクターヘリ、整備士不足で『2パイロット制』導入へ 運休回避へ新機軸
この問題に対処するため、県は2026年8月中旬から、パイロット2名で運航する全国初の「2パイロット制」を導入することを決定しました。 こうした状況を受け、兵庫県は2026年9日の幹部会議で、現行のルールを緩和し、パイロット2名体制でドクターヘリを運航する「2パイロット制」を導入することを決定しました。
整備士不足がもたらす運航危機
兵庫県内を飛行するドクターヘリが、整備士不足に直面していることが明らかになりました。ヘリの安全運航には整備士が不可欠ですが、その数が不足しているため、運航業務を担う学校法人「ヒラタ学園」は、2026年7月から9月にかけてドクターヘリが全面運休する可能性があると県に報告しました。この事態に対し、関係する病院や自治体からは、救急医療体制への影響を懸念する声が上がり、運休回避を求める切実な要望が寄せられていました。
全国初の『2パイロット制』導入
こうした状況を受け、兵庫県は2026年9日の幹部会議で、現行のルールを緩和し、パイロット2名体制でドクターヘリを運航する「2パイロット制」を導入することを決定しました。これは全国のドクターヘリでは初めての試みとなります。厚生労働省は、ドクターヘリの運航にはパイロットと整備士の搭乗を必須とするガイドラインを定めていましたが、各地で同様の運休が相次いだことを受け、2026年3月には都道府県が認めればパイロット2名での運航を可能とする通知を発出していました。一方、消防防災ヘリではすでに2パイロット制が標準となっており、義務化されています。
この「2パイロット制」では、これまで整備士が担っていた機長補佐やナビゲーション支援などの業務を、2人目のパイロットが担当します。これにより、人員不足による運休を回避し、救急医療へのアクセスを維持することが期待されています。
運航会社の訓練体制強化
ヘリの運航を担うヒラタ学園は、今回の「2パイロット制」導入に向けて、所属するパイロット4名に特別な訓練を開始しました。この訓練は2026年9月中には完了する見込みで、10月以降は人員不足による運休が発生しない体制が整うとしています。ただし、患者搬送中に機体トラブルが発生した場合など、緊急時の対応については整備士が同乗しないことによる難しさも指摘されています。県はこの運用について、来年3月までの期間限定とし、その間に効果検証や恒久的な解決策の検討を進める方針です。
知事のコメント
会議後、記者団の取材に応じた斎藤元彦知事は、「現場からの切実な声があった」と述べ、今回の決定を評価しました。「暫定的な措置ではありますが、平常通りの運航が確保され、救急時の対応がこれまで通りにできることは、大きな一歩だと考えています」と語り、県民の安全確保に向けた取り組みであることを強調しました。このドクターヘリは、兵庫県豊岡市の公立豊岡病院を拠点とし、迅速な救急医療を提供するために重要な役割を担っています。
まとめ
- 兵庫県ドクターヘリ、整備士不足で運休危機。
- 全国初となる「2パイロット制」を2026年8月中旬から導入決定。
- 現行ガイドライン緩和を受け、期間限定(来年3月まで)で実施。
- 運航会社ヒラタ学園がパイロット訓練を実施、10月以降は運休回避へ。
- 斎藤知事は「平常通りの運航へ大きな一歩」とコメント。