茂木敏充外相が42年ぶりザンビア訪問 ナカラ回廊整備で重要鉱物の供給網強化へ

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茂木敏充外相が42年ぶりザンビア訪問 ナカラ回廊整備で重要鉱物の供給網強化へ

2026年4月30日、茂木敏充外務大臣がアフリカ南部のザンビアを訪問し、ハインベ外相と会談しました。日本の外相の訪問は42年ぶりです。銅やコバルトの産地として知られるザンビアから鉱物をモザンビークの港まで運ぶ「ナカラ回廊」の整備協力を伝えるとともに、投資協定の承認手続きが今国会で進んでいることを説明しました。豊富な資金力でアフリカへの影響力を強める中国をにらんだ資源外交が本格化しており、重要鉱物の安定調達に向けた日本の取り組みが注目されます。

2026年4月30日、茂木敏充外務大臣がアフリカ南部のザンビアを訪問し、ハインベ外相と会談しました。日本の外相がザンビアを訪れるのは42年ぶりです。内陸国ザンビアの銅などの鉱物をモザンビークのナカラ港まで運ぶ物流ルート「ナカラ回廊」の整備に協力する方針を伝えるとともに、重要鉱物分野を含む企業間協力の推進に意欲を示しました。豊富な資金力でアフリカへの影響力を強める中国をにらんだ資源外交の一環で、日本の重要鉱物調達戦略が本格的に動き始めています。

42年ぶりの外相訪問—日ザンビア関係に新局面


茂木外相は2026年4月29日から5月6日の日程で、ザンビア、アンゴラ、ケニア、南アフリカの4か国を歴訪しています。今回の訪問は、アフリカに対して積極的な経済外交を展開するという日本政府の意志を具体的に示すものです。

両外相は、経済関係の強化に向けて外務省高官による「政策対話」の初会合を開くことで一致しました。日本企業のザンビア進出を後押しする投資協定の承認手続きも今国会で進んでいることを茂木外相が説明し、民間投資の拡大に向けた連携を申し合わせました。中東地域や東アジアの情勢についても認識を共有し、法の支配に基づく国際秩序構築の重要性を両国が確認したことも今回の会談の重要な成果です。

ナカラ回廊とは何か—鉱物を日本に届ける物流の大動脈


ナカラ回廊とは、アフリカ中南部の内陸国ザンビアとマラウイを経由して、東部のモザンビーク・ナカラ港(インド洋沿岸)とつなぐ国際的な物流ルートです。日本向けには太平洋に近いナカラ港経由が最短ルートとなります。

日本は2012年からこの回廊の整備を支援しており、円借款によるナカラ港整備事業は2023年10月に完工しています。2025年8月のアフリカ開発会議(第9回)では日本政府が回廊整備の加速を表明しており、今回の茂木外相の訪問はその具体化の一環です。ザンビアは銅やコバルトなどの重要鉱物の産地として世界的に知られており、電気自動車(EV)やデジタル機器の需要増加に伴いこれらの鉱物の重要性は一段と高まっています。輸送インフラの整備は日本のサプライチェーン(供給網)の強化に直結します。

「ザンビアの銅はEVに欠かせない。日本が早く供給網を確保してほしい」
「中国はもうアフリカに根を張っているのに、日本は42年ぶり? もっと早く動くべきだった」
「鉱物の安定調達は経済安全保障の核心。茂木外相の今回の訪問を前向きに評価したい」
「ODAや協力協定には具体的な数値目標と期限を必ずセットにしてほしい。内容が見えないと国民は納得できない」
「資源外交は重要だけど、投資した成果がきちんと報告されるかどうかが肝心だと思う」

資源外交の舞台裏—アフリカを巡る日中の綱引き


アフリカへの影響力をめぐる日中間の競争は年々激しさを増しています。中国は豊富な資金力を背景にアフリカ各国のインフラ投資を積極的に展開し、補助金攻勢を通じて資源獲得を進めています。

日本政府は「インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブ」の枠組みのもと、インドから中東・アフリカに至る地域全体で貿易・投資を拡大させる戦略を打ち出しています。ナカラ回廊整備はその中核をなす事業です。重要鉱物の供給網は日本の経済安全保障に直結します。アフリカへの資金援助や協力には具体的な数値目標(KPI・KGI)と期限を設定し、成果を国民にきちんと報告することが不可欠です。透明性ある成果管理なくして、長期的な関係構築は難しく、国民の理解も得られません。高市早苗首相のもとで推進するアフリカ外交の実効性を高めるためにも、この視点は重要です。

投資協定と「政策対話」—経済連携を制度化する意義


今回の会談で合意した「政策対話」の枠組みは、日ザンビア間の経済連携を持続的・制度的なものへと格上げする点で重要な意義を持ちます。定期的なハイレベル協議の仕組みを設けることは、関係深化の基盤となります。

今国会で承認手続きが進む投資協定が成立すれば、日本企業がザンビアで事業展開する際の法的保護が担保されます。銅やコバルトだけでなく、周辺地域の農業や製造業への投資可能性も広がる見込みです。重要鉱物分野を超えた広がりを持つ経済パートナーシップが、今回の訪問を通じて具体的な形を帯び始めています。

まとめ


  • 2026年4月30日、茂木敏充外務大臣が42年ぶりにザンビアを訪問し、ハインベ外相と会談
  • 内陸国ザンビアの銅・コバルトをモザンビーク・ナカラ港へ運ぶ「ナカラ回廊」の整備協力を伝達
  • 日本企業の進出を後押しする投資協定の承認手続きが今国会で進行中
  • 外務省高官による「政策対話」の初会合を開催することで両外相が一致
  • 背景には中国の補助金攻勢によるアフリカへの影響力拡大があり、日本の資源外交が本格化
  • ナカラ港整備事業は2023年10月に完工済みで、今後は内陸部との接続強化が課題
  • アフリカへの資金援助・協力にはKPI・KGIの設定と成果報告が不可欠で、国民への透明な説明が求められる

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2026-05-01 09:13:55(植村)

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