有明海の冷凍網ノリに色落ち深刻化、栄養塩不足と赤潮で全域に被害

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公約有明海の冷凍網ノリに色落ち深刻化、栄養塩不足と赤潮で全域に被害

雨が少なく栄養塩不足によるノリの色落ちが有明海全域で深刻化しており、シーズン後半の主力である冷凍網ノリにも大きな打撃を与えています。 しかし、雨が降らず海の栄養塩が不足し、さらに赤潮も発生したことから、有明海全域でノリの色落ちが確認されています。

佐賀県沖の有明海で、2026年2月から冷凍網ノリの摘み取りが始まりました。しかし、雨が少なく栄養塩不足によるノリの色落ちが有明海全域で深刻化しており、シーズン後半の主力である冷凍網ノリにも大きな打撃を与えています。

佐賀市川副町沖の有明海では、30センチほどに育ったノリの摘み取り作業が行われていますが、近くで見ると色落ちしているのが分かります。今シーズンは秋芽網ノリの出来が良かったため、後半の冷凍網ノリに期待が寄せられていました。しかし、雨が降らず海の栄養塩が不足し、さらに赤潮も発生したことから、有明海全域でノリの色落ちが確認されています。

佐賀市のノリ漁師、竹下さんは「量はあるが色がない分、気持ち的には力が入らない。海の状況次第で変わるのでとりあえず最後まで諦めず頑張るしかない」と語りました。冷凍網ノリの初入札会は2026年2月18日に開かれ、佐賀市や小城市などから出品される予定です。

栄養塩不足と赤潮が招く色落ち被害


ノリの色落ちが発生する直接的な原因は、海水中の栄養塩濃度の低下です。ノリは海藻の一種で、窒素やリンなどの栄養塩を海水中から吸収して成長します。これらの栄養塩が不足すると、光合成で作られた糖類からアミノ酸を合成する窒素同化作用が十分に行われなくなります。

アミノ酸は核酸やタンパク質、クロロフィルなどの光合成色素の生成に不可欠です。しかし、栄養塩が不足すると、植物体の保持や生長にアミノ酸が優先的に使われるため、光合成色素が十分に作られなくなり、色調が低下して色落ちが発生するのです。

2025年11月の種付け以降、降雨量が少なく、河川から海への栄養塩の流れ込みが少なくなっています。佐賀県有明水産振興センターの観測では、栄養塩の窒素濃度が摘採時に望ましいとされる7マイクログラム・アトムスを大きく下回る状態が続いています。

「冷凍網も最低の最低、最悪の状態だ」
「43年間ノリをしてきたけど一番ひどい」
「雨が降らないから海に栄養が全然ない」
「プランクトンが終息しなくて困ってる」
「色落ちしたノリは製品にならない」

赤潮の発生も深刻な問題です。雨が不足すると冷涼な河川水の流入が減り、海水温が上がりやすくなります。この環境下で植物プランクトンが異常発生し、赤潮が発生するのです。ノリと同様に栄養塩を必要とするプランクトンが、ノリの栄養になるはずだった窒素やリンを奪ってしまい、色落ちがさらに悪化します。

佐賀大学農学部の研究グループは、2026年1月に赤潮の原因となるプランクトンの種を特定し、赤潮の発生パターンを予測できる可能性を示しました。木村圭准教授は「今までは赤潮が出たらどうなるか分からなかったが、今後どういう赤潮の出方になるかを先んじて予測することが可能になってくる」と期待を示しています。

温暖化が深刻化させるノリ養殖の危機


近年、地球温暖化の影響でノリ養殖を取り巻く環境はますます厳しくなっています。気象庁の調査によると、日本近海における過去約100年間の海域平均海面水温の上昇率は約1.11度で、世界全体の上昇率の約2倍です。

ノリは23度以下でないと細胞分裂が正常に行われず、高温にさらされると細胞が多層化してコブのようなものができてしまい、板ノリにしたときの食感が悪くなって商品にならなくなります。このため、佐賀県では2025年度、種付け解禁を例年より半月以上遅らせて、これまでで最も遅い11月に実施しました。

有明海における過去50年間のデータでは、水温が10月から12月に1度、1月から3月に2度上昇しています。生育期間が短くなると十分に育たなかったり、収穫回数が減ったりするため、全体の生産量が減少します。また、水温が高いと赤潮が発生しやすくなり、ノリの色落ちリスクが高まるという悪循環に陥っています。

全国のノリ生産枚数は、2000年頃の100億枚をピークに減少を続け、現在は65億枚から70億枚程度で推移しています。有明海は国産ノリの約4割を生産する国内最大の産地ですが、2022年度から2024年度にかけては少雨の影響による栄養不足で、生産量が平年の半分ほどに落ち込む歴史的な大不作となりました。

対策と今後の課題


栄養塩不足への対応として、佐賀県有明海漁協は漁場に窒素塩を添加する緊急対策を実施しています。窒素塩を添加したところでは改善が見られているといいますが、根本的な解決には至っていません。

また、二枚貝の増養殖による対策も進められています。カキやアサリなどの二枚貝は、ノリと栄養を競合するプランクトンを摂食し、さらに排泄によって栄養塩を海域に供給する機能を併せ持っています。水産庁の委託事業では、二枚貝の増養殖とノリ養殖を組み合わせた新たな技術開発が進められており、ノリの色落ち軽減効果が実証されています。

佐賀県は19年連続でノリ生産日本一の座を守り続けてきましたが、2023年度は不作により兵庫県に首位を明け渡しました。しかし、全国的にも生産量が減少しており、後継者不足も深刻化しています。佐賀県のノリ漁業者数は、かつて2600人ほどいたものが、現在は758人まで減少しています。

気候変動への適応と持続可能なノリ養殖の実現に向けて、高水温耐性のある品種開発や、赤潮の予測技術、二枚貝との複合養殖など、複合的な対策が求められています。日本の食卓に欠かせないノリを守るため、科学技術と漁業者の経験を融合させた新たな取り組みが急務となっています。

この投稿は山口祥義の公約「農林水産業・中小企業の振興なくして県勢の浮揚なし」に関連する活動情報です。この公約はの得点で、公約偏差値達成率は0%と評価されています。

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2026-02-10 13:50:01(キッシー)

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