2025-03-17 コメント: 3件 ▼
「自転車はどこを走ればいい?」—青切符導入と安全対策をめぐる国会論戦
■自転車の車道走行、怖くないですか?」水野議員が疑問を投げかける
水野議員は、現在の自転車通行ルールが実態と乖離していると指摘。
「歩道での事故が増えたからといって『じゃあ車道へ』というのは、本当に安全なのか」と疑問を投げかけた。
さらに、こう続けた。
「私の中学1年生の娘も『車にぶつかりそうで怖い』と言っています。確かに、車道の事故は減ってきていますが、それでも昨年は4万5000件以上発生し、217人が亡くなっています。危険な車道を点検し、整備を急ぐべきではないでしょうか。歩道の徐行通行など、実態に合った安全対策をもっと考えるべきだと思います」
これに対し、中野国土交通大臣は「自転車の事故が多い路線を優先して、安全対策を進めている。地方自治体への財政支援も行っており、必要な予算確保に努める」と説明した。
■整備が1%未満なのに青切符?」水野議員が制度の矛盾を指摘
水野議員は、自転車専用レーンの整備が全国の道路のわずか1%未満しか進んでいない現状を問題視した。
「車道混在のルールが88%を占める一方で、全国的な整備率は1%未満。そんな中で2026年から青切符制度を導入し、16歳以上には6000円の反則金、不払いには刑事罰…これでは国民が混乱するのは当然ではないですか?」
「しかも、道路標識で歩道走行が認められていなければ、最終的な判断は本人に委ねられる。『歩道を走ったら罰則があるなら、仕方なく車道を走るしかない』ということになりかねない。制度としてちぐはぐではないでしょうか?」と批判した。
■石破総理「自転車道の整備も進める」 青切符導入は継続方針
議論の最後に水野議員は「総理は自転車に乗らないかもしれませんが、一度立ち止まって、国民の安全確保を優先すべきでは?」と問いかけた。
これに対し、石破総理は「私は自転車に乗るのは好きだが、今やると大変なことになるので控えている」と冗談を交えつつ、次のように述べた。
「確かに、歩道を自転車が猛スピードで走るのは危険だし、演説中にヒヤッとすることもある。しかし、青切符の導入は予定通り進める。ただし、過度な規制にならないように注意し、自転車道の整備も併せて進める」