都議会自民党の裏金事件と石島秀起氏の関与

東京都議会自民党は、政治資金パーティー券の収入を収支報告書に記載しなかった都議会議員26人の氏名と不記載額を発表しました。この問題は、都議会自民党が2019年12月と2022年5月に開催したパーティーでの収入が適切に報告されていなかったことに起因しています。パーティー券は1枚2万円で、都議には50枚計100万円の販売ノルマが課せられていました。ノルマを超過した売上については全額の納入が求められず、都議側でのプールが事実上容認されていたとされています。

不記載が発覚した都議会議員の中には、幹事長経験者6人が含まれています。これらの議員は、2025年6月に告示、22日に投開票が予定されている都議選で公認が見送られることとなりました。元幹事長の宇田川聡史議長（60）は、不記載があったとして議長を辞任しました。これらの措置は、都議選や直後に見込まれる参院選に向けてけじめをつける狙いがあると考えられます。

石島秀起氏は、中央区選出の都議会議員であり、都議会自民党の総務委員会委員長を務めています。彼のプロフィールによれば、昭和34年10月24日生まれで、明治学院大学法学部を卒業しています。また、中央区議会議員として7期連続当選し、幹事長を5期務め、議長を2期務めた経歴を持っています。

石島氏の不記載額は30万円であり、都議会自民党が発表した26人の中で最も少ない額となっています。しかし、彼の名前が挙げられたことは、都議会自民党内での不正行為が広範囲にわたることを示しています。石島氏は、都議会自民党の総務委員会委員長として、党内の財務管理や報告義務の徹底を図る責任がある立場にあります。そのため、今回の不記載問題に対する対応が注目されています。

東京都議会自民党の裏金事件は、党の信頼性や透明性に対する大きな懸念を引き起こしています。今後、党内での再発防止策やガバナンス強化が求められるとともに、関係者の責任追及が進められることが期待されます。