2026-03-05 コメント投稿する ▼
畑野君枝議員が質疑時間超過も答弁要求で国会騒然も教員不足改善訴え
2026年3月5日の衆院予算委員会で、教員不足問題をめぐり議場内が騒然となりました。共産党の畑野君枝議員が質疑時間を超過して答弁を求め続け、坂本哲志委員長が時間切れを指摘したものの止まらず、議場内からダメだよとヤジが飛ぶ事態となりました。
畑野議員が教員不足の改善を要求
共産党の畑野君枝議員は衆院予算委員会で、教員不足問題について松本洋平文部科学相に質問しました。業務量が多すぎる、命の危険がいつも隣り合わせにあるなど、小学校などから上がっている声を紹介し、改善を求めました。
畑野議員は質疑の終盤で、授業の量に見合って教員の基礎定数を増やすことなど、乗ずる数を改定し教員の抜本的な増員を正規で行っていくことを踏み出すべきではないかと質問しました。乗ずる数とは、教員定数の算定基準となる数値を指します。
教員不足は全国的な問題となっており、文部科学省の調査では2025年度始業日時点で全国の公立小中学校などで2558人の教員が不足していました。過重な業務負担や給与水準の低さが背景にあるとされています。
「教員の業務量は本当に多すぎる」
「正規の教員を増やさないと現場が持たない」
委員長が時間切れ指摘も食い下がる
畑野議員の質問に対し、坂本哲志委員長が申し合わせの時間が超過しております、答弁はこれにて質問終了してくださいと伝えました。しかし、畑野議員はえ、一言、一言、一言お願いします、一言、一言お願いします、お願いしますと食い下がりました。
議場内にダメだよなどのヤジが飛ぶ中、坂本委員長は簡潔にお願いいたしますと松本大臣を指名しました。議場がざわつく中、松本大臣は答弁を行いました。
国会の質疑時間は各党の議席数に応じて配分されており、厳格に管理されています。時間超過は他の議員の質疑時間を圧迫するため、委員長が制止するのが通例です。野党議員が時間超過してでも答弁を求める場面は珍しくありませんが、今回は議場が騒然とする事態となりました。
松本大臣が幅広く検討すると回答
松本洋平文部科学相は、ご指摘の乗ずる数を含めまして、今後の中長期的な学校指導運営体制の整備のあり方については、様々なご意見を踏まえ幅広く検討を行ってまいりますと回答しました。
畑野議員はぜひその方向で頑張っていただきたいと思います、終わります、ありがとうございましたと述べました。松本大臣の答弁は抽象的な内容にとどまり、具体的な増員計画には踏み込みませんでした。
文部科学省は教員の働き方改革として、部活動の地域移行や支援スタッフの配置拡充などを進めています。しかし、抜本的な定数増には予算措置が必要であり、財務省との折衝が課題となっています。
「幅広く検討するって具体性がない」
「予算がないと定数増は難しいのでは」
教員不足の背景に過重な業務負担
教員不足の背景には、過重な業務負担や給与水準の低さがあります。文部科学省の2022年度調査では、教員の1カ月あたりの時間外在校等時間は、中学校で平均41時間54分、小学校で平均30時間24分でした。
教員の業務には授業準備や成績処理のほか、部活動指導、保護者対応、事務作業などが含まれます。特に若手教員の離職率が高く、採用後3年以内の退職者が増加しています。教員志望者も減少傾向にあり、採用倍率は低下しています。
政府は2024年度から教職調整額を引き上げましたが、労働時間に応じた残業代が支払われない給特法の見直しは先送りされました。共産党は給特法の廃止と残業代の支給、定数増を一貫して主張しています。
野党は定数増を要求も実現は不透明
共産党を含む野党各党は、教員定数の抜本的な増員を要求しています。しかし、政府は財政事情を理由に慎重な姿勢を崩していません。2026年度予算案でも、教員定数の大幅増は盛り込まれませんでした。
教員不足は地方で特に深刻です。都市部と地方の格差が拡大しており、地方では教員採用試験の受験者が定員を下回る自治体も出ています。臨時的任用教員や非正規教員で不足を補う状況が続いています。
国際的に見ても日本の教員の労働時間は長く、OECD加盟国の中で最も長い水準にあります。教員の質と量の両面での改善が求められていますが、財源の確保と制度改革が課題となっています。
「地方では教員のなり手がいない」
「財源がないと言い訳ばかりしている」