2026-06-20 コメント投稿する ▼
日米、島嶼防衛へ連携強化 陸自・米海兵隊が九州・沖縄で大規模合同訓練開始
陸上自衛隊と米海兵隊は2026年6月20日、島嶼防衛能力の向上を目的とした大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」を開始しました。 特に、米海兵隊は、南西諸島を含むインド太平洋地域における前方展開部隊として重要な役割を担っており、陸自との緊密な連携は、この地域における米軍のプレゼンスと、それに裏打ちされる抑止力を効果的に維持するために不可欠です。
合同訓練、新たな段階へ
陸上自衛隊と米海兵隊は2026年6月20日、島嶼防衛能力の向上を目的とした大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」を開始しました。この訓練は6月30日まで、九州および沖縄各地で実施され、日米の連携を一層深める重要な機会となります。
高まる安全保障環境と島嶼防衛の重要性
近年、東アジア地域における安全保障環境は急速に変化しています。特に、一部の国による一方的な現状変更の試みや、海洋進出の活発化は、我が国の平和と安全に対する懸念を高めています。このような状況下において、日本固有の領土であり、地理的にも戦略的要衝である南西諸島の防衛体制を強化することは、喫緊の課題です。
島嶼防衛とは、文字通り、離島などが攻撃された際に、それを守り抜くための防衛活動を指します。広大な海域に点在する島々への迅速な部隊展開、持続的な兵站の確保、そして多様な脅威への対処能力が求められます。陸自と米海兵隊が連携し、こうした複雑な状況下での共同対処能力を高めることは、地域の安定に不可欠な抑止力を維持・向上させる上で極めて重要です。
「レゾリュート・ドラゴン」訓練の実態
「レゾリュート・ドラゴン」は2021年から定期的に実施されており、今回で6回目となります。訓練開始式は熊本市の陸上自衛隊健軍駐屯地で行われました。訓練期間中、佐賀駐屯地に配備されている輸送機V22オスプレイが初めて沖縄県・宮古島へ展開する計画が含まれています。
これは、離島への人員や物資の輸送能力を示すとともに、緊急時の迅速な対応能力を検証するものです。また、宮古島から米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)までの長距離輸送訓練も行われ、災害派遣など、有事における日米の共同活動の現実味を増すものと言えるでしょう。
さらに、今年の訓練には、4月に戦車訓練中の事故で死傷者を出した大分県の陸上自衛隊日出生台演習場を拠点とする部隊も参加します。使用されるのは、事故原因となった主砲ではなく、機関銃を用いた空砲射撃訓練に限定されるとのことで、安全確保への細心の配慮がうかがえます。
日米同盟の深化と抑止力向上
今回の合同訓練は、単なる技術や戦術の確認に留まりません。両国の軍隊が共に計画を立て、作戦を実行することで、指揮系統や情報共有の円滑化、相互運用性の向上といった、日米同盟の質的な強化に直結します。
特に、米海兵隊は、南西諸島を含むインド太平洋地域における前方展開部隊として重要な役割を担っており、陸自との緊密な連携は、この地域における米軍のプレゼンスと、それに裏打ちされる抑止力を効果的に維持するために不可欠です。今回の訓練を通じて、いかなる事態にも日米が一体となって対処できるという強いメッセージを周辺国に示すことができます。
これは、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた、日米両国による揺るぎないコミットメントを示すものであり、地域の平和と安定に貢献するものと期待されます。防衛省関係者も、こうした共同訓練の重要性を強調しており、今後も継続的な実施を通じて、日本の防衛力向上と、より強固な日米同盟の構築を目指していく方針です。
まとめ
- 陸上自衛隊と米海兵隊は、島嶼防衛能力向上のため大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」を九州・沖縄各地で実施。
- 訓練は6月30日まで行われ、V22オスプレイの宮古島展開などが計画されている。
- 周辺国の動向を踏まえ、南西諸島の防衛体制強化と日米連携の重要性が増している。
- 本訓練は、日米同盟の強化と地域の抑止力向上に貢献することが期待される。