2026-05-12 コメント投稿する ▼
クマ3月の出没が過去5年で最多307件 石原宏高環境相が緊急注意喚起「うつぶせで頭を守れ」
石原宏高環境相は2026年5月12日の閣議後記者会見で、全国各地で急増するクマの出没状況について説明し、市民への注意喚起を行った。2026年3月のクマ出没情報数は307件で過去5年間で最多を記録。2025年度の全国出没件数は5万359件、人的被害は238人(死亡13人)といずれも過去最多となっている。石原環境相はごみの適切な管理や外出時の注意点、クマと遭遇した際の対処法を具体的に説明し、自治体が発信する警戒情報を確認するよう呼びかけた。
2026年3月の出没307件 過去5年で最多 今春も死亡事故が相次ぐ
石原宏高環境相は2026年5月12日の閣議後記者会見で、全国各地で増加しているクマの出没状況と市民への注意呼びかけを行いました。2026年3月のクマ出没情報数は307件で、過去5年間で最多となっています。
冬眠から目覚めたクマが活動を活発化させる春の時期に、すでに各地で人身被害が発生しています。2026年4月には岩手県紫波町でクマに襲われたとみられる女性の遺体が発見され、5月には岩手県八幡平市と山形県酒田市でもクマ被害の可能性がある遺体が見つかりました。
2025年度の全国のクマ出没件数は北海道と九州・沖縄を除いて5万359件と過去最多を記録し、人的被害は238人(うち死亡13人)といずれも過去最多でした。都道府県別では秋田が67人と最多で、岩手40人、福島24人が続き、東北6県が計158人と全体の6割超を占めています。
石原環境相は「この春は人の生活圏や山菜採りでの被害が発生している。自治体が発信する出没情報に十分注意してほしい」と呼びかけました。
「山菜採りに行く予定があったので、クマへの対処法を具体的に教えてもらえてよかった」
「子どもが通学路でクマに遭遇したら怖い。学校側や地域でも対策を強化してほしい」
「ごみの管理はすぐ実践できる。近所でクマが出たという話を聞いて怖くなっていたので」
「撃退スプレーを携帯したことないけど、山に入るなら必須だと思った。準備しよう」
「うつぶせになるというのは知っていたけど、動かないことが大事なんですね。覚えておく」
クマを引き寄せないために ごみ管理と外出時の注意点
石原環境相は、クマの出没を引き寄せないための日常的な注意点を具体的に示しました。
まず「クマの誘因物になるものの適切な管理をお願いしたい」として、生ごみやペットフードなどをクマが嗅ぎつけやすい状態で放置しないよう、ごみを決められた時間に出すことを求めました。外出する時間帯や場所についても「早朝や夕方に、見通しの悪い道路沿いなどを通行するのは注意してほしい」と要望しました。クマは薄暗い時間帯に活動が活発になる傾向があり、特に注意が必要です。またクマの生息地にむやみに立ち入らないことも促しました。
やむを得ず山中などに入る際は「ラジオや鈴など音の出るものや撃退スプレーを携帯し、ヘルメットやリュックなどを身につけること」を提案しました。音の出るものを携帯することで、人間の存在をクマに事前に知らせ、不意の遭遇を避ける効果があります。
クマと至近距離で出会ったら? 「うつぶせ」で頭・顔を守る
クマと至近距離で出会った場合や、実際に襲われた際の対処法についても、環境相は詳しく説明しました。
「自分とクマとの間に電柱や車、木などを挟むようにしてゆっくりと移動する」と説明し、背を向けて逃げるのではなく、障害物を盾にしながら冷静に距離をとることを勧めました。
万が一襲われた際は「両腕で、すね、顔面、頭部を覆いうつぶせになるなどする」ことで、急所を守り被害を最小限に抑えることができます。これはクマが一度攻撃をやめた後に再び確認のために近づく行動に対しても、動かないことで関心を失わせる効果があるとされています。
捕獲数も過去最多 東北・北海道に集中 個体数管理の強化が急務
2025年度の全国のクマ捕獲数は北海道を含む全国で1万4720頭と過去最多を記録しました。都道府県別では秋田が2690頭、北海道が2139頭と多く、青森・岩手・山形・福島も千頭を超え、北海道と東北で全体の7割超を占めています。
クマの出没急増の背景には個体数の増加に加え、人里に餌があることを学習したクマが増えていることが指摘されています。市民一人ひとりがごみや食料の管理を徹底するとともに、行政による個体数管理の強化という両輪での対策が求められています。
まとめ
・2026年3月のクマ出没情報数は307件で過去5年間で最多
・2025年度の全国出没件数は5万359件、人的被害238人(死亡13人)でいずれも過去最多
・今春はすでに岩手・山形でクマ被害による死亡事故が相次いでいる
・環境相がごみの時間通りの排出、早朝・夕方の外出注意、生息地への立ち入り自粛を呼びかけ
・山中に入る際はラジオ・鈴・撃退スプレー・ヘルメットなどを携帯することを推奨
・クマに襲われた際は「うつぶせになり両腕で頭・顔・すねを覆う」ことで被害を最小限に
・捕獲数も1万4720頭と過去最多で、東北・北海道中心に個体数管理の強化が急務