木原官房長官「中止勧告は事実」牧野フライス製作所へのMBK買収、外為法初適用で阻止

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木原官房長官「中止勧告は事実」牧野フライス製作所へのMBK買収、外為法初適用で阻止

木原稔官房長官氏は2026年4月23日の午前の記者会見で、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズによる工作機械大手「牧野フライス製作所」の株式公開買い付け(TOB)計画に対し、「中止勧告を行ったことは事実だ」と明らかにしました。 外国投資家による日本企業への投資規制強化を目的とした2017年の外為法改正以降、初めての中止勧告事例となります。

木原稔官房長官氏は2026年4月23日の午前の記者会見で、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズによる工作機械大手「牧野フライス製作所」の株式公開買い付け(TOB)計画に対し、「中止勧告を行ったことは事実だ」と明らかにしました。中止勧告は2026年4月22日付で、財務大臣および経済産業大臣から外国為替及び外国貿易法(外為法)第27条第5項に基づいて発出されています。外国投資家による日本企業への投資規制強化を目的とした2017年の外為法改正以降、初めての中止勧告事例となります。

木原官房長官氏は会見で「外為法に基づき財務省および経済産業省が審査を行ったところ、本件投資は国の安全を損なう事態を生ずるおそれがあると認めたことから、審議会の意見を聞いた上で中止勧告を行ったものです」と説明しました。

MBKパートナーズは東アジアを中心に活動するアジア系の投資ファンドです。牧野フライス製作所に対するTOB計画は2025年6月に発表されていましたが、中国や米国での審査は2026年1月に通過したものの、日本での審査が長引き、当初の2025年12月からTOB開始を3度にわたって延期していました。今回の中止勧告を受け、MBKは2026年5月1日までに勧告を受け入れるか否かを財務大臣・経済産業大臣に通知する必要があります。

なぜ「牧野フライス」なのか―工作機械と安全保障の深い関係


牧野フライス製作所は、東京都目黒区に本社を置く日本を代表する工作機械メーカーです。マシニングセンタやフライス盤などの製造で知られ、特に高精度・高剛性の機械を製造しています。航空宇宙産業や自動車・電機といった基幹産業のものづくりを根幹で支えてきた企業です。

工作機械は金属を削ったり穴を開けたりするあらゆる部品加工に使われる汎用性の高い機械です。民間の産業用途だけでなく、武器の製造にも転用できる「デュアルユース(軍民両用)技術」を含む産業として位置づけられており、外為法上の「コア業種」に分類されています。海外投資家がこうした企業の株式を1パーセント以上取得する際は、事前に政府へ届け出て審査を受けることが義務づけられています。

中止勧告の理由として政府が挙げたのは、牧野フライスが「軍事転用の可能性が特に高い機微な貨物として輸出に際して経済産業大臣の許可が必要となる高性能な工作機械を製造している」こと、さらに「国内の防衛装備品の製造事業者においても広く利用されている」ことです。加えて、牧野フライスが保有する調達情報や営業情報なども「他の情報と組み合わせることで国の安全の確保に係る機微情報となるおそれがある」とされました。外国ファンドが買収して経営に関与すれば、こうした機微情報へのアクセスが避けられなくなり、安全保障上のリスクが生じるという判断です。

前例は2008年Jパワー事案、外為法改正後は今回が初


日本において外為法に基づく外資の投資に対し強制的な措置が講じられた前例は、2008年に英国の投資ファンドが電力卸最大手の電源開発(Jパワー)株の追加取得を申請した際に、経済産業省と財務省が中止を命令した事案があります。ただしそれは改正前の外為法に基づくものでした。今回は、外国投資家による日本企業への投資規制を強化するために2017年に改正された外為法のもとで初めて中止勧告が行われた事例となり、経済安全保障政策の観点から極めて重要な先例となります。

日本政府は米国の対米外国投資委員会(CFIUS)にならい、省庁横断の「対日外国投資委員会(日本版CFIUS)」を設ける方針を掲げ、2026年3月には外為法改正案を国会に提出しています。今回の中止勧告はその流れを加速させるとみられます。

国民の間にも関心と評価の声が広がっています。

「ようやく動いた。重要技術を持つ日本企業をもっと守ってほしい」
「工作機械が防衛装備品の製造に使われているとは知らなかった。勧告は当然だ」
「外資の買収に対してこういうチェックができる仕組みがあるのは重要だと思う」
「技術流出のリスクをここまで明確に示したのは評価できる。今後も継続を」
「日本の産業の根幹を守る視点で、国はもっと積極的に動くべきだ」

牧野フライスと買収をめぐる経緯、今後の焦点


牧野フライスをめぐっては、2025年4月にニデック(旧日本電産)が同意なしの買収(敵対的TOB)を仕掛けていました。牧野フライスの取締役会はこれを拒否し、MBKパートナーズを「ホワイトナイト(友好的な買収者)」として迎え入れる形で2025年6月にTOBの発表に至りました。MBKの買付価格は1株11,751円で、ニデックの提案額1株11,000円を上回るものでした。

MBKは中止勧告を「大きな驚きをもって受け止めている」とコメントし、応諾するか否かを含め今後の対応を検討しているとしています。牧野フライス側はMBKとのTOB契約を解除しておらず「有効に存続している」とする一方、「企業価値向上策および株主還元策の強化をはじめとしたあらゆる選択肢の検討を進めている」と述べています。

今回の事案は、日本企業の重要技術を海外資本から守るための法的枠組みが実際に機能することを初めて明確に示しました。重要インフラや先端技術を持つ日本企業への外資買収については、今後さらに厳格な審査が行われることが見込まれます。

まとめ
  • 木原稔官房長官が2026年4月23日、MBKパートナーズによる牧野フライス製作所のTOBへの中止勧告を正式に認めた
  • 中止勧告は2026年4月22日付、外為法第27条第5項に基づき財務大臣・経済産業大臣が発出
  • 2017年の外為法改正以降、初の中止勧告事例
  • 牧野フライスは軍事転用可能な高性能工作機械を製造し、国内防衛装備品メーカーにも広く納入されていることが理由
  • MBKは2026年5月1日までに応諾・拒否を通知する必要がある
  • 日本政府は「日本版CFIUS」の創設に向け外為法改正案を国会に提出中であり、今回の事案はその動きを後押しする

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2026-04-23 14:41:08(植村)

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