2026-07-03 コメント投稿する ▼
愛知9127万円投じ外国人人材確保、実績10名で税金浪費か
2025年度(2025年4月から2026年3月)における海外人材確保支援事業の実績として公表されているのは、内定獲得者がわずか10名という数字です。 この外国人材確保支援事業の運営事務局は、株式会社パソナに業務委託されています。 今回の愛知県の事業は、外国人材確保という目的自体が間違っているとは言いません。
外国人材確保に巨額予算、しかし実績は惨憺たるもの
愛知県は、少子高齢化による労働力人口の減少に歯止めがかからない中、県内中小企業が抱える人材不足、特に専門知識や技術を持つ「高度外国人材」の確保が喫緊の課題であるとして、この支援事業を推進してきました。その対象となっているのは、主にベトナムやインドネシアといった東南アジア諸国の人材です。県は、これらの国の人材を対象としたオンライン合同企業説明会「JOB FAIR AICHI」などを開催し、県内企業と海外の人材とのマッチングを図るとしています。
ところが、肝心の事業実績を見ると、その効果は疑わざるを得ません。2025年度(2025年4月から2026年3月)における海外人材確保支援事業の実績として公表されているのは、内定獲得者がわずか10名という数字です。9,127万円という予算規模を考えれば、1人あたりの内定獲得にかかったコストは900万円を超える計算となり、到底「効果的」とは言えない状況です。これほどの予算を投じながら、わずか10名の成果しか得られないというのは、税金の無駄遣いと言わざるを得ません。
事業運営の実態と委託業者の役割
この外国人材確保支援事業の運営事務局は、株式会社パソナに業務委託されています。人材派遣やアウトソーシング事業で知られるパソナですが、公的事業の委託となると、その透明性や費用対効果が厳しく問われます。今回の事業で、9,127万円という予算のうち、どれほどの金額が実際の企業支援や人材紹介に充てられ、どれだけがパソナへの委託費用として支払われたのか、詳細な内訳は明らかにされていません。
実績が乏しいにもかかわらず、事業運営のために多額の委託費が支出されているのであれば、それは単なる「天下り」や「既得権益」の温床となりかねません。国民の税金が、本当に困っている企業や求職者のために有効活用されているのか、厳格な監視が必要です。特に、こうした公的事業においては、事業の目的達成度(KGI/KPI)が不明瞭なまま進められることが多く、結果として「バラマキ」に終わるリスクが高いと言えます。
「高度人材」確保の難しさと日本人雇用への影響
愛知県がターゲットとする「高度外国人材」とは、具体的にどのようなスキルや資格を持つ人材を指すのでしょうか。元記事からは、その定義が曖昧であることが伺えます。本当に日本国内、特に地方の中小企業が求める高度な専門性を持つ人材が、オンライン説明会といった限られた手段で効率的に確保できるのか、疑問が残ります。
また、こうした外国人材確保に公的資金が重点的に投入される一方で、国内の若者や潜在的な労働力(主婦、高齢者など)の雇用支援策は十分なのでしょうか。愛知県民の税金は、まず国内の雇用安定と、日本で働く意欲のある人々への支援に最優先で使われるべきであり、外国人材確保はその次、あるいは補助的な位置づけであるべきだと考えます。外国人材の受け入れ拡大ばかりが先行し、国内の雇用や賃金水準に悪影響を及ぼすような事態は避けなければなりません。
効果検証と透明性の確保が急務
今回の愛知県の事業は、外国人材確保という目的自体が間違っているとは言いません。しかし、その手段と結果があまりにも伴っていないことは、看過できません。9,127万円という予算規模と、わずか10名という実績から、この事業は早急に見直しが必要でしょう。
事業の目的や目標設定(KGI/KPI)を明確にし、その達成度を客観的に評価する仕組みを導入することが不可欠です。また、委託業者の選定プロセスや、予算執行の透明性を高め、県民が納得できる形で税金が使われていることを示す必要があります。外国人材の受け入れは、労働力確保という側面だけでなく、社会保障制度への影響や、地域社会との共生など、多岐にわたる課題を伴います。場当たり的な支援策ではなく、長期的な視点に立った、より現実的で費用対効果の高い政策が求められています。
まとめ
- 愛知県は、外国人材確保支援事業に約9,127万円を投入している。
- しかし、2025年度の事業実績では、内定獲得者はわずか10名にとどまっている。
- 1人あたりのコストが900万円を超える計算となり、費用対効果の低さが顕著である。
- 事業運営がパソナに委託されているが、予算執行の透明性や委託費の内訳は不明瞭である。
- 「高度人材」の定義が曖昧であり、効果的な確保手法についても疑問が残る。
- 国内の雇用対策や日本人労働者への支援が優先されるべきであり、税金の使われ方に根本的な問題がある。
- 事業の目的達成度(KGI/KPI)を明確にし、厳格な効果検証と透明性の確保が急務である。
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