2026-08-26 コメント投稿する ▼
小泉進次郎防衛相が靖国参拝・批判に「Xで投稿した通り」とかわす
小泉進次郎防衛相は2026年8月25日の記者会見で、2026年8月15日の「終戦の日」に靖国神社を参拝し中国・韓国から反発が出ていることについて問われ、「靖国の参拝については、Xで当日に投稿した通りだ」と述べ、詳細な説明を避けました。参拝当日も記者団の問いかけには応じておらず、翌日以降も同じ対応が続いています。同氏は参拝後に国内メディアの報道姿勢自体をXで「理解不能」と批判し、SNS上でも賛否が広がっています。中韓両国の反発が続く中、改善基調にあった日韓防衛協力への影響も懸念されています。一方で、限られた会見の時間と公費を使って毎年同じ質問を繰り返す記者の姿勢に対し、メディアが問いの質と公的意義を自問すべきとの声も高まっています。
靖国参拝から10日後の会見で「Xに書いた通り」と繰り返す
小泉進次郎防衛相は2026年8月25日の記者会見で、同年8月15日の「終戦の日」に靖国神社を参拝したことに対し中国・韓国から反発が出ていると問われ、「靖国の参拝については、Xで当日に投稿した通りだ」と述べ、詳細な回答を避けました。小泉氏は2009年の初当選以来、農林水産相などの閣僚時代も含め、毎年終戦の日に靖国神社を参拝してきたとされています。
8月15日のXへの投稿には「不戦の誓いとともに、戦後の日本がひたすらに平和国家の歩みを積み重ねてきた責任をこれからも果たす決意を新たにしました」と記されていました。参拝後も記者団には応じず靖国を後にしており、当日も25日の会見でも一貫して詳細な説明を行っていません。
韓国国防省は在韓日本大使館の防衛駐在官を呼んで抗議し、中国外務省も「厳正な申し入れと強烈な抗議を行った」と声明を出しました。会見では今後の韓国との防衛協力についても問われましたが、「日米韓の連携も含め、8月18日の豪州での共同記者会見で述べた通り」と述べるにとどめました。
小泉氏が国内メディア批判・「外国政府提供の写真、理解不能」
注目されるのは、小泉氏が参拝当日のXで国内メディアの報道姿勢を痛烈に批判していた点です。共同通信が韓国国防省から提供を受けた写真を使い「日韓防衛協力に懸念 防衛省幹部、韓国側反応に身構え」という見出しで記事を配信すると、小泉氏はこの記事をシェアし、「なぜ日本のメディアが外国政府から提供された写真でこのような内容の記事を配信するのか理解不能」と投稿しました。
この投稿はSNSで賛否を呼びました。中道改革連合の小沢一郎前衆院議員は「メディアへの露骨な圧力だ」と批判。一方、自由民主党(自民党)の防衛大臣政務官・吉田真次衆院議員は共同通信の記事に否定的な意見を記しました。同日、高市早苗首相は参拝を見送り、党総裁として私費で玉串料を奉納したと報じられています。
「靖国参拝は政治家として当然の行為だと思います。それよりも毎回同じ質問を繰り返す記者の姿勢こそ問われるべきでは」
「自国の政治家が自国の神社を参拝することの何が問題なんでしょうか。外国の反応に過剰に気をつかいすぎではないですか」
外交への影響と防衛協力の行方、問われる判断
日韓防衛関係は、2024年6月の防衛相会談でレーダー照射問題の再発防止に合意して以来、改善傾向にありました。小泉氏も就任後に安圭伯韓国国防相と複数回会談し、2026年6月の訪韓では防衛装備協力の議論促進で合意しています。政府内からも「国外への影響を考えなければならない立場だった」との懸念の声が出ていました。
「X投稿で答えた通りと繰り返すのも問題ですが、靖国参拝を毎年毎年追いかけ続ける報道の質そのものも問いたいと感じます」
「防衛相が靖国に参拝するたびに抗議を繰り返すパターンに飽き飽きしています。これは内政干渉の問題でもあると思います」
外交交渉において日韓・日中の信頼醸成に影響しうることも事実であり、防衛相という安全保障を担う立場での行動の影響は軽視できません。国益を守るための防衛協力の継続と、政治家個人の歴史認識に基づく行動の両立をどう図るか、小泉氏に問われる課題は続いています。
血税で開かれる会見・記者の問いに込められるべき本質
防衛相の定例記者会見は国民の税金によって支えられています。そこで交わされる質疑には、防衛政策の説明・予算の使途・自衛隊の動向など、国民の安全保障に直結する事項が多くあります。毎回判で押したように靖国参拝への周辺国の反発を問い続けることが、限られた会見の時間と公費の最大活用として妥当かどうか、メディア自身が問いの質と公的意義を自問すべき時期に来ています。
記者会見は公費で運営されています。毎回同じ質問で終わるなら、もっと本質的な防衛政策の議論をしてほしい
「外交的影響を問う」という報道姿勢は一定の意義を持ちますが、外国政府の抗議の紹介にとどまるならば、国民への情報提供ではなく外国の主張の代弁に近づいてしまいます。血税によって運営される会見の場において、記者はその問いの質と目的の妥当性を常に自覚すべきです。国民にとって本当に必要な防衛情報を引き出すことこそ、政治記者の使命です。
まとめ
・小泉進次郎防衛相は2026年8月15日の終戦の日に靖国神社を参拝し、同年8月25日の会見でも「Xで投稿した通り」と述べ詳細な説明を回避
・参拝当日も記者団の問いかけには応じず、現職防衛相の同日参拝は2024年の木原稔防衛相以来
・韓国国防省は防衛駐在官を呼んで抗議、中国外務省も強く抗議した
・参拝当日、小泉氏はXで韓国国防省提供の写真を用いた国内メディアの記事を「理解不能」と批判し、SNSで賛否を呼んだ
・高市早苗首相は直接参拝を見送り、党総裁として私費で玉串料を奉納
・血税で運営される記者会見において、毎年繰り返される靖国参拝への同一質問の公的意義について、メディア自身が改めて問い直すことが求められる