2026-07-22 コメント投稿する ▼
小泉防衛相、中露連携を「強化」と指摘 国際社会へ事実発信で牽制
小泉進次郎防衛大臣は、訪問先のイギリス・ロンドンで記者団に対し、中国とロシアの海軍艦艇が日本の領土である沖ノ鳥島付近の海域を共同で航行した件について、「両国の軍事面での連携強化に向けた動きの一環だ」と厳しく指摘しました。 この会合では、中国とロシアの連携強化を含む、両国の動向について情報共有が行われたことが明らかになっています。
小泉防衛相、国際社会に事実発信の意向
小泉進次郎防衛大臣は、訪問先のイギリス・ロンドンで記者団に対し、中国とロシアの海軍艦艇が日本の領土である沖ノ鳥島付近の海域を共同で航行した件について、「両国の軍事面での連携強化に向けた動きの一環だ」と厳しく指摘しました。さらに、「国際社会に対し、事実や、わが国の考えを説明、発信する」と述べ、中国とロシアの連携をけん制する意向を明らかにしました。
中露の連携強化、日本周辺で顕著に
今回の件は、中国とロシア両国軍による連携強化の動きが、日本周辺海域で一段と活発化している現状を示しています。小泉大臣は、6月に行われた両国の爆撃機による共同飛行や、今月初旬に実施された共同演習にも言及し、「日本周辺海域での動向を引き続き注視し、警戒、監視に万全を期す」と決意を表明しました。こうした中露の軍事行動は、両国が連携してインド太平洋地域における影響力拡大を図ろうとする意図の表れとも受け取れます。
日英加との連携で対抗
小泉大臣は、ロンドン滞在中に、イギリス、イタリア、カナダの国防大臣との4カ国会合に参加しました。この会合では、中国とロシアの連携強化を含む、両国の動向について情報共有が行われたことが明らかになっています。これは、中国の海洋進出や軍備拡張に対する懸念を共有する国々との連携を深め、国際社会全体で対抗していく姿勢を示すものです。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するため、防衛協力を一層発展させることの意義を、小泉大臣は強調しました。
中国側の主張と日本の立場
一方、中国外務省は、日本が抗議した沖ノ鳥島付近での共同航行について、現地の状況や両国の主張が大きく食い違っています。中国側は、日本が「沖ノ鳥島」と呼ぶ島について、国際法上の定義に基づき「岩礁」であると主張しています。このため、日本が沖ノ鳥島を基点として設定している排他的経済水域(EEZ)内での中国・ロシア両軍の行動は、国際法上問題がないとの立場を取っているようです。しかし、日本政府は、沖ノ鳥島が日本の領土であり、適法に設定されたEEZ内での活動であるとの立場を崩していません。今回の共同航行は、こうした日中の主張の対立を背景に、両国が日本の主張を実力で示唆する意図があった可能性も指摘されています。
国際協調による秩序維持へ
小泉大臣は、今回の欧州歴訪を通じて、フランスのボトラン国防相との会談、そして北大西洋条約機構(NATO)本部でのルッテ事務総長との会談を予定しています。これらの会談は、日米欧の安全保障協力の重要性を再確認し、特にインド太平洋地域における中国の海洋進出や、ロシアによるウクライナ侵攻など、地政学的な緊張が高まる中で、国際社会が連携して自由で開かれた国際秩序を守っていくための具体的な協力策を探る狙いがあると見られます。
まとめ
- 小泉進次郎防衛大臣は、中露両国海軍艦艇による沖ノ鳥島付近の共同航行を「軍事連携強化」と指摘し、国際社会への発信で牽制する意向を示しました。
- 6月の爆撃機共同飛行や今月初旬の共同演習など、中露の連携強化は日本周辺で顕著になっています。
- 日英加国防相との4カ国会合で情報共有を行い、連携して中露の動向を監視・警戒する方針を確認しました。
- 中国側は沖ノ鳥島を「岩礁」と主張し、日本のEEZ内での行動に正当性があるとの立場を示唆しています。
- 小泉大臣は欧州歴訪で、フランスやNATOと会談し、法の支配に基づく国際秩序維持に向けた防衛協力を強化する方針を強調しました。