2025-03-07
【自民旧安倍派の裏金問題】吉川有美参院議員「ノルマも還付も報道で知った」
自民党旧安倍派の裏金問題を巡り、三重県選出の吉川有美参議院議員が3月7日、参議院の政治倫理審査会に出席し、パーティー券の販売ノルマや還付の仕組みについて「報道で初めて知った」と述べ、政治不信を招いたことを謝罪した。
- 販売ノルマと還付の認識:
吉川議員は、旧安倍派のパーティー券販売における各議員への販売ノルマや、ノルマを超えた分の還付制度について「一連の報道によって初めて知った」と説明した。
- 収支報告書への不記載:
パーティー券の売上からのキックバック240万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことについて、「国民の政治不信を招いた」と謝罪し、不記載分については「弁護士と相談しながら、速やかに寄付や返納などをしたい」と述べた。
- 他の議員の対応:
同様の問題で、他の自民党議員も参議院政治倫理審査会で質疑を受けている。例えば、1月20日の審査会では、吉川沙織参院議員と森本真治参院議員が、自民党議員に対し還付金の不記載や政治的・道義的責任について質問を行った。
- 派閥の資金管理の問題:
旧安倍派を含む自民党の複数の派閥で、パーティー券収入の一部を政治資金収支報告書に記載せず、議員個人に還流させる「キックバック」や、議員が派閥に収めず自分の懐に入れる「中抜き」といった手法が長年行われていたことが明らかになっている。
- 民間人の参考人招致:
旧安倍派の会計責任者(当時)の衆院予算委員会への参考人招致が、約半世紀ぶりに多数決で議決された。しかし、議決に強制力はなく、今後の展開は不透明である。
今回の吉川議員の弁明は、自民党内の資金管理の透明性や、政治資金規正法の遵守に対する疑念を再燃させている。国民の政治不信を解消するためには、党内の徹底した調査と再発防止策の実施が求められる。
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2025-03-08 10:54:56(うみ)
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