2026-02-24 コメント投稿する ▼
千代田区長樋口高顕の神田警察通り道路整備、64本伐採と訴訟勝訴
千代田区は神田警察通り道路整備事業を巡り、2026年2月21日に美土代町交差点から神田駅北口交差点の区間で街路樹64本を伐採し、計画していた伐採作業を完了したと公表しました。 工事契約の違法性などを争った住民訴訟では、2025年2月6日に東京地方裁判所が請求を却下・棄却し、2025年10月20日に東京高等裁判所も控訴を棄却して区側が全面勝訴したと区は整理しています。
神田警察通り道路整備で64本伐採、千代田区が工事の加速を宣言
千代田区は神田警察通り道路整備事業を巡り、2026年2月21日に美土代町交差点から神田駅北口交差点の区間で街路樹64本を伐採し、計画していた伐採作業を完了したと公表しました。
区の説明では、工事は反対する一部の住民や区外から来た人による作業帯への侵入、作業員への威嚇、撮影と投稿による個人情報の拡散などが重なり、約3年遅れているとされています。
千代田区長 樋口高顕氏も、工事関係者や区職員が心理的に追い詰められているとして、安全確保を図りつつ計画通り整備を進める考えを示しています。
この道路整備は、沿道のまちづくり構想の策定やガイドライン作りを経て、沿道関係者で構成される協議会で議論を重ねながら進めてきた経緯があると区は説明しています。
一方で、歩道が狭い区間が残り、高齢者や障がい者、ベビーカー、自転車などの通行安全をどう確保するかは、地域の生活課題として先送りできないというのが区の立場です。
訴訟は区側が全面勝訴、契約の違法性は認められず
工事契約の違法性などを争った住民訴訟では、2025年2月6日に東京地方裁判所が請求を却下・棄却し、2025年10月20日に東京高等裁判所も控訴を棄却して区側が全面勝訴したと区は整理しています。
判決は、区長が工事契約を締結したことを違法とする請求には理由がなく、工事の一時中止の通知を行わないことも住民訴訟の対象にならない、という趣旨を示したとされています。
加えて区は、現場の安全確保のために工事作業帯への立入を禁じる仮処分を申し立て、東京地方裁判所と東京高等裁判所、最高裁判所までの手続でも決定が維持され、裁判所の判断は合計9回、区の主張に沿った内容だったとしています。
仮処分は、危険が差し迫る場面で、通常の裁判を待たずに一時的なルールを定める手続で、区はこれを根拠に現場の安全と工程管理を優先させる構えです。
遅延が生むコスト、契約約3億7800万円と増額分約7700万円
道路工事は2021年3月に約3億7800万円で契約していた一方、区は妨害行為などで増えた経費が2023年度末までで約7700万円に上ったとしています。
為替換算すると、契約額はUSD2.42M(約378,000,000円)、増額分はUSD0.49M(約77,000,000円)で、遅延の長期化は税負担の増加として区民全体に跳ね返る構図です。
経済面で見れば、公共事業は「遅れるほど高くつく」傾向があり、材料費や人件費の上昇に加え、警備や工程の組み替えといった間接費が膨らみやすいと言われます。
区は2026年2月24日更新の説明で、今回の伐採は従来のような妨害がなかったため予定通り終えられたとしており、工程を守れるかどうかが追加負担の抑制に直結します。
「木を切る前に、歩く人の安全を最優先してほしい」
「また遅れるのかと思うと、正直うんざりします」
「反対も分かるけど、工事の邪魔は別問題だと思う」
「結局は税金だから、費用が増えるのが一番つらい」
「議論はしていいけど、現場を止めるのはやめてほしい」
今後は抜根と歩道整備、2期工事は秋頃完了予定
区は、今後は抜根作業を進めるとともに、神田警察署前交差点から美土代町交差点の樹木撤去も実施するとしています。
また、2期工事は拡幅を終えた歩道内の整備を進めており、秋頃に完了予定だと説明しており、区は全体区間の早期完了に向けて整備を進める方針です。
区は円満解決に向け、2024年5月から2024年9月にかけて反対側の代表と6回の話し合いを行ったものの、合意に至らなかったとも説明しており、対立の根はなお深い状況です。
ただし、街路樹の扱いは環境面の関心も高く、伐採と更新の計画、代替の緑化、遮熱や保水性舗装などの効果は、数字や図面で示して納得感を作る必要があります。
区が強調するのは、議会で予算や契約など関連議案が賛成多数で議決されてきた点で、制度の正当性と現場の安全を両立させるには、反対意見の受け止めと同時に、工事を直接止める行為は容認しない線引きが問われます。