韓国の対日好感度63%は「歴代最高」レベルも、歴史問題との認識乖離に注視 - 未来志向へのシフト鮮明に

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韓国の対日好感度63%は「歴代最高」レベルも、歴史問題との認識乖離に注視 - 未来志向へのシフト鮮明に

それによると、2025年の調査において、韓国人の63.3%が日本に対して「良い印象」を持っていると回答しました。 前年2024年の調査では、「良い印象」が41.7%、「悪い印象」が42.7%と拮抗していました。 一方で、日本に対して「悪い印象」を持つ理由も同時に調査されています。

2026年5月、韓国国民の対日感情に顕著な変化が見られることを示す調査結果が公表されました。韓国国立外交院のシンクタンクが発表した報告書によると、韓国人が日本に対して「良い印象」を抱いている割合が過去最高水準に達しました。この変化は、日韓関係の未来にどのような影響を与えるのでしょうか。

韓国国民の対日認識:好感度63.3%の衝撃


韓国国立外交院・外交安保研究所が東アジア研究院(EAI)などと共同で実施した世論調査の分析報告書「韓国人の対日認識分析」が、4日に公表されました。それによると、2025年の調査において、韓国人の63.3%が日本に対して「良い印象」を持っていると回答しました。これは、調査対象となった国の中で「歴代最高の友好的国家イメージが集計された」と報告書で分析されるほどの高い数値です。

前年2024年の調査では、「良い印象」が41.7%、「悪い印象」が42.7%と拮抗していました。しかし、2025年には「良い印象」が「悪い印象」を大きく引き離し、その割合は約2倍にまで拡大したのです。この劇的な変化は、日韓関係を考える上で無視できない重要な動きと言えるでしょう。

好印象の理由と悪印象の根源


では、韓国国民が日本に対して好印象を抱くようになった主な理由は何でしょうか。調査では、複数回答形式で「親切で誠実な国民性」が46.6%でトップとなりました。次いで、「魅力的な食文化とショッピング」が31.7%、「同じ自由民主主義国家であること」が25.7%と続いています。これらの回答からは、現在の韓国社会における日本のイメージが、国民性や文化、価値観といった、より現代的でポジティブな側面にシフトしていることがうかがえます。

一方で、日本に対して「悪い印象」を持つ理由も同時に調査されています。こちらは、「韓国侵奪の歴史に対する反省不足」が82.8%と突出して高く、次いで「独島(竹島)の領有権主張」が48.0%、「慰安婦・強制徴用など歴史問題の未解決」が41.2%となっています。これらの要因は、依然として日韓関係における根深い課題であることを示しています。

報告書は、この状況を「良い印象は現時点の日本の特徴、悪い印象は主に歴史問題に基づくものであり、歴史に対する認識と現在の日本に対する認識が分化している」と分析しています。これは、韓国国民が「過去の日本」と「現在の日本」を分けて捉え始めている可能性を示唆していますが、その分化が必ずしも対立の解消を意味するわけではありません。

「未来志向」へシフトする日韓関係


日韓関係の重要性についても、国民の認識に変化が見られます。2025年の調査では、回答者の87.5%が日韓関係を「重要」だと考えており、これは2023年の74.1%から13ポイント以上増加しています。関係改善への期待感の高まりがうかがえる結果です。

さらに、日韓関係で重視すべき課題として、「未来志向の協力推進」を挙げた人が49.6%に達し、「歴史問題の解決」の31.5%を初めて上回りました。2021年の調査では逆の結果であったことを考えると、韓国社会全体として、未来に向けた協力関係の構築をより重視する傾向が強まっていると言えるでしょう。

安全保障分野における協力についても、支持が拡大しています。「日米韓の三角軍事安保協力を強化すべきだ」という意見に対しては、75.5%が肯定的な回答を示しており、朝鮮半島情勢や国際情勢の緊迫化を受け、安全保障面での連携強化の必要性を感じている国民が多いことが伺えます。

課題と今後の見通し


今回の調査結果は、日韓関係における前向きな変化を示唆していますが、楽観視するには時期尚早かもしれません。報告書自身も、「今後歴史問題に対する意識が低下しても、独島(竹島)が重要な紛争要因となる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。

「国民性」や「食文化」といった現代的な魅力が好感度を押し上げている一方で、長年くすぶり続ける歴史問題、特に領土問題は、依然として両国関係の安定を脅かす潜在的なリスクとして存在し続けています。韓国国内の政治状況や世論の動向によっては、これらの問題が再び表面化し、関係改善の流れを停滞させる可能性も否定できません。

高市早苗首相が進める「陽キャ外交」とも評される、積極的な関係構築の試みは、こうした韓国側の変化を捉え、未来志向の関係をさらに深化させる好機となり得ます。しかし、過去の歴史認識の温度差や、竹島問題のような領土問題といった、日韓間のデリケートな問題への対応は、今後も慎重かつ戦略的に進めていく必要があるでしょう。両国が真の友好関係を築くためには、現在の好意的な感情を大切にしつつも、歴史の重みと向き合い続ける覚悟が求められます。

まとめ


  • 韓国の対日好感度が2025年調査で63.3%に達し、歴代最高水準となった。
  • 好印象の理由として「国民性」「食文化・ショッピング」「自由民主主義」が挙げられた。
  • 悪印象の理由は「歴史問題」「竹島領有権」などが依然として上位を占めた。
  • 報告書は、現在の日本と歴史問題に対する認識の分化を指摘した。
  • 日韓関係の重要度は増し、課題として「未来志向の協力」が「歴史問題解決」を上回った。
  • 日米韓の安全保障協力強化への支持も拡大した。
  • 一方で、竹島問題などが将来的な紛争要因となる可能性も指摘されている。

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2026-05-11 12:31:52(櫻井将和)

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