国民投票法改正案を巡る対立、国会前集会で有田議員に「帰れ」コール

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国民投票法改正案を巡る対立、国会前集会で有田議員に「帰れ」コール

国民投票法改正案が衆議院を通過したことに対し、国会前では賛否が激しくぶつかり合いました。 憲法改正手続きを定めるこの改正案に賛成票を投じた中道改革連合の有田芳生衆院議員が、国会前で行われた憲法改正反対集会で、参加者から「帰れ」と激しいコールを浴びせられる一幕がありました。

国民投票法改正案が衆議院を通過したことに対し、国会前では賛否が激しくぶつかり合いました。憲法改正手続きを定めるこの改正案に賛成票を投じた中道改革連合の有田芳生衆院議員が、国会前で行われた憲法改正反対集会で、参加者から「帰れ」と激しいコールを浴びせられる一幕がありました。一方で、共産党の山添拓政策委員長は、この抗議に一定の理解を示しつつも、共通の目的のためには連携が必要だと強調しました。憲法改正を巡る政治勢力間の根深い対立と、その中での各党の複雑な思惑が浮き彫りになりました。

国会前での激しい抗議


衆議院で国民投票法改正案が可決された翌日、国会前では憲法改正に反対する大規模な集会が開かれました。主催者の発表によると、この集会には約2万6000人が参加したとされていますが、一部の報道ではその数が3.6万人に達したとも伝えられています。壇上に立ったのは、改正案に賛成の立場をとる中道改革連合の有田芳生衆院議員でした。有田氏がマイクを握り、自身の考えを語り始めると、会場からは「改憲派は帰れ!」「引っ込め!」「許さない!」といった怒号が飛び交いました。

この状況に対し、有田議員は自身のSNSアカウント(X)で、「意見の違いがあっても共同するのが大衆運動の基本ですが、いまやそうでもないのでしょうか」と、集会参加者の一部による妨害行為を暗に批判しました。また、「どなたと聞いたら『市民です』。参加者の妨害をする市民か。大したもんだ」と、その行動を皮肉り、大衆運動のあり方に疑問を呈しています。

共産党・山添氏の理解と連携の重要性


この国会前の騒動について、共産党の山添拓政策委員長は記者会見で言及しました。山添氏は、憲法改正を容易にする動きに対して抗議の声を上げる人々がいることについて、「改憲しやすくする空気を作っていくことに対して抗議の声を上げる人がいるのは当然のことだと思う」と述べ、集まった人々の感情に一定の理解を示しました。

しかし、山添氏はそこで留まりませんでした。彼は続けて、「戦争反対、憲法を守れという一点で集まっている」人々に対し、たとえ有田議員のように意見が異なる議員がスピーチに来ていたとしても、「一致する点では力を合わせようというのが私たちの立場」だと強調しました。これは、改憲反対という共通目標の下で、共産党が他の野党や市民団体との連携を重視する姿勢を改めて示したものと言えるでしょう。

改正案通過の背景と各党の動き


国民投票法改正案は、憲法改正の発議に必要な国民投票の実施方法や告知期間などを具体的に定めるものです。憲法改正の議論を円滑に進めるための「手続き規定」の整備を目的とする与党側に対し、野党や市民団体の一部からは、憲法改正そのものへのハードルを下げるのではないかとの懸念の声が上がっていました。

今回の衆院本会議での採決では、与党に加え、国民民主党、参政党、チームみらいといった会派、そして中道改革連合の有田議員らが賛成に回り、賛成多数で可決、衆院を通過しました。この結果は、憲法改正手続きの整備という点において、一部の野党や会派も賛同する姿勢を示したことを意味します。

一方で、改憲自体には慎重な姿勢を崩さない勢力も存在します。国会前で開かれた集会は、まさにそうした改憲への強い反対意識の表れでした。集会参加者から有田議員へ向けられた厳しい声は、法改正案の是非だけでなく、憲法改正というテーマそのものに対する国民の根強い懸念を物語っているようです。

対立の根底にあるもの


国会前で起きた有田議員への抗議は、単なる法改正案への反対意見の表明にとどまらない、より深い対立軸を示唆しています。憲法改正、とりわけ自衛隊の明記や緊急事態条項の創設といった具体的な改正案については、国民の間でも意見が大きく分かれており、社会的な議論は依然として活発です。

今回の国民投票法改正案は、直接的な憲法改正の内容に踏み込むものではありませんが、改正を進めるための手続きを整備するものであることから、憲法改正全体への関心と警戒感を再び高めることになりました。集会参加者たちにとって、国民投票法改正は「改憲への道を開くもの」と映っており、その流れに加担した議員への怒りは、容易には収まらないでしょう。

有田議員が訴える「意見の違いがあっても共同する」ことの重要性や、山添氏が示す「一致する点では力を合わせる」という姿勢は、改憲反対という共通項で集結したい勢力にとって、連携の重要性を示唆するものです。しかし、今回の「帰れ」コールは、その連携の難しさ、あるいは異なる立場からの参加者に対する不寛容さを浮き彫りにした形となりました。有田議員が「そもそも山添さんに聞くことではない」と疑問を呈した点も、山添氏のコメントが、集会参加者の感情と有田議員自身の立場との間の「温度差」を際立たせたことへの皮肉とも受け取れます。

今後、国民投票法改正案が参議院でどのような審議を経ていくのか、そして憲法改正を巡る各勢力の対立と連携の模索がどのように展開していくのか、引き続き注視が必要です。

まとめ


  • 国民投票法改正案が衆院を通過し、国会前での集会が開催された。
  • 有田芳生議員が「帰れ」コールを受け、SNSで反応を示した。
  • 共産党の山添拓政策委員長は、抗議の声に理解を示しつつ連携の重要性を強調した。
  • 憲法改正を巡る対立が根強く、今後の審議に注目が集まる。

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2026-06-29 12:34:14(櫻井将和)

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