AIで糖尿病の重症化リスクを予測 福島県立医科大が世界初システムを開発 5月無料公開

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AIで糖尿病の重症化リスクを予測 福島県立医科大が世界初システムを開発 5月無料公開

福島県立医科大学の島袋充生主任教授らの研究チームが、AIを活用して糖尿病患者の将来的な重症化リスクを予測するウェブアプリ「糖尿病未来予測ナビ」を開発しました。患者の身長・体重・空腹時血糖値など約20項目のデータをもとに、AIが患者を5つのタイプに分類し合併症リスクを先読みする世界初のシステムです。2026年5月以降に無料公開の予定で、診断の早い段階から治療を強化し生活習慣の改善指導につなげる「先制医療」の普及が大きく期待されています。

「後手の医療」から転換へ 世界初のAI予測システムが誕生


福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科学講座の島袋充生主任教授氏らの研究チームが、糖尿病患者の将来的な重症化リスクをAIで予測するウェブアプリ「糖尿病未来予測ナビ」を開発しました。

2026年3月24日に発表されたこのシステムは、世界初の取り組みとして医療関係者から注目を集めています。

これまでの糖尿病診療では、腎機能の低下やたんぱく尿の出現といった変化が起きてから対処する「後手の医療」が課題とされてきました。研究チームはこの現状を変えるべく、診断時点のデータから将来のリスクを先読みして把握する「先制医療」の手法を構築しました。

早期の段階で介入することで、患者ごとに生活習慣の改善や投薬治療を最適化する「個別化医療」(一人ひとりに合わせた治療)が可能になります。

約20項目のデータでAIが患者を5つのタイプに分類


このシステムでは、患者の身長・体重・空腹時血糖値など約20項目のデータを入力すると、AIが患者を5つのタイプに自動分類します。

糖尿病は患者によって合併症(病気が原因で起きる別の病気)の現れ方や進行の速さが大きく異なります。従来の一律的な治療では対応しきれなかった患者ごとの違いを、データに基づいて細かく把握できるようになります。

島袋充生主任教授氏は「合併症が起きると分かった方々はこの時点で治療することがとても大切で、診断されたときに始めれば合併症はほとんど、ほぼ防ぐことができる」と強調しています。

また、「多くの人が治療をしていないのが現状だが、早めに治療すれば透析が必要になるのを防げる可能性は高い」とも述べており、早期介入の重要性を訴えています。

「やっとAIが医療の現場に役立ち始めた。合併症を未然に防げるなら、こういうシステムをどんどん活用してほしい」
「糖尿病の家族がいるので本当に気になる。5月に公開されたらすぐ試してみたい」
「透析になる前に手が打てるなら、全国の病院でも使えるようにしてほしい」
「AIで個別化医療ができるようになれば、自分の体のことをもっとちゃんと知れる気がする」
「早期治療で医療費も下がるなら、国もこういう取り組みをもっと支援すべきだよね」

2026年5月以降に無料公開 スマホからも誰でも利用可能


「糖尿病未来予測ナビ」は2026年5月以降、福島県立医科大学や沖縄県浦添市にある糖尿病クリニックのホームページなどで無料公開される予定です。

パソコンやスマートフォンから誰でも利用できる形式で提供され、患者本人が自分のリスクを確認するだけでなく、医療関係者が治療方針を検討する際にも活用できます。

日本糖尿病学会の植木浩二郎理事長も今後のデータ蓄積による精度向上に期待を示しており、データに基づいて患者を細分化する個別化医療の流れは確実に広がっています。

一方で、医療現場への浸透や診療報酬(医療行為に対する公的な報酬制度)への位置づけはまだ検討段階にあります。5つのタイプそれぞれに最適な治療法も十分に確立されているとは言えず、データの蓄積と臨床での検証を積み重ねながら、システムの精度向上が求められます。

透析患者の約4割が糖尿病が原因 医療費削減への期待も大きい


糖尿病の重症化対策は、医療財政の観点からも急務です。日本透析医学会の統計によると、2022年末時点で国内の透析患者数は約34万7,000人に達しており、原因疾患の第1位は糖尿病性腎症で全体の約39.5%を占めています。

人工透析は患者1人あたり年間に多額の医療費を要する治療であり、国全体の医療費負担は非常に大きなものとなっています。

厚生労働省の調査では、糖尿病で治療を受けている患者数は552万2,000人(2023年)に上っており、予備群を含めると実態はさらに深刻です。

AIを活用した早期重症化予測と先制医療が普及すれば、深刻な合併症の予防だけでなく、膨らみ続ける医療費の抑制にも大きく貢献すると専門家は期待しています。

島袋氏は「患者一人一人を最適な治療に導く個別化医療の促進につなげたい」と話しており、このシステムが医療現場に根付くかどうかが今後の鍵となります。

まとめ


  • 福島県立医科大学・島袋充生主任教授らが世界初のAI糖尿病重症化予測システム「糖尿病未来予測ナビ」を開発(2026年3月24日発表)
  • 患者の身長・体重・空腹時血糖値など約20項目をAIが分析し、糖尿病を5つのタイプに分類
  • 診断時点から将来の合併症リスクを可視化することで「先制医療」を実現
  • 2026年5月以降、パソコン・スマホから無料で利用可能
  • 国内透析患者約34万7,000人のうち約39.5%が糖尿病性腎症が原因であり、早期対策の医療費削減効果も期待される
  • 診療報酬への位置づけや各タイプへの最適治療法の確立など、課題も残る

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2026-05-01 12:07:37(うみ)

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