2026-08-27 コメント投稿する ▼
堺市がカスハラ対策基本方針を策定、職員保護を強化
その中で、大阪府堺市は職員をカスハラから守るための具体的な対策を定めた「カスタマーハラスメント対策基本方針」を策定しました。 堺市が策定した基本方針では、カスハラを「行政サービス利用者などによる、社会通念上許容される範囲を超えた言動で、職員の労働環境を害する行為」と明確に定義しています。 カスハラ事案への対応は、個人ではなく組織として行うことが基本方針の重要な柱となっています。
このような状況を受けて、国はカスハラ防止措置を事業主に義務付ける関連法を2026年10月1日から施行することを決定しました。全国の自治体や企業では、対策の検討が急ピッチで進められています。
その中で、大阪府堺市は職員をカスハラから守るための具体的な対策を定めた「カスタマーハラスメント対策基本方針」を策定しました。この方針は、職員が安心して業務に取り組める環境を整え、最終的には市民への行政サービスの向上を目指すものです。
堺市の基本方針:カスハラの定義と具体策
堺市が策定した基本方針では、カスハラを「行政サービス利用者などによる、社会通念上許容される範囲を超えた言動で、職員の労働環境を害する行為」と明確に定義しています。具体的には、行政サービスとは関係のない個人的な要求を執拗に行う行為や、職員の身体や精神を攻撃するような言動、大声で威圧したり、長時間にわたり窓口を占拠したりする行為が挙げられています。
この方針に基づき、市はカスハラ事案が発生した場合、速やかに管理職へ報告し、組織として対応する体制を整備しました。不当な要求が繰り返される場合には、目安として30分程度で対応を中止することを定めています。これは職員の精神的な負担を軽減し、エスカレーションを防ぐための重要な措置と言えるでしょう。
組織的な対応と悪質事案への厳正対処
カスハラ事案への対応は、個人ではなく組織として行うことが基本方針の重要な柱となっています。事案発生時には、担当職員だけでなく、管理監督者や関係部署が連携して対応にあたります。これにより、一人の職員に負担が集中することを防ぎ、より適切かつ冷静な対応が可能になります。
さらに、同方針では、悪質性の高い事案に対しては、法的措置も辞さないという毅然とした姿勢を示しています。具体的には、警察への通報や、必要に応じて弁護士に相談するなど、断固たる処置をとることでカスハラ行為を抑止する狙いです。このような厳正な対処は、職員だけでなく、他の市民への模範としても、社会全体の秩序維持に寄与するものと考えられます。
職員研修と今後の展望
基本方針の策定と並行して、堺市は全職員および管理職を対象とした研修を実施します。これにより、カスハラの定義や具体的な対応方法、法的措置に関する知識を共有し、現場での実践力を高めることを目指しています。また、各部局と人事部に相談窓口を設置し、現場の職員がすぐに相談できる体制を整えました。
さらに、今年度中には、電話応対における自動音声応答システムや自動録音機能の導入も予定されており、対応の迅速化や客観的な記録の確保に役立つことが期待されます。
なお、この基本方針の対象は、上下水道局を含む市の行政職員となります。教員については、学校現場の実情を踏まえ、別途ガイドラインを今年度中に作成する方針です。堺市人事課の担当者は、「不当な要求などから職員を守ることで、結果的に市民の皆様への行政サービスの向上につながれば」と話しています。職員が安心して職務を遂行できる環境は、質の高い行政サービス提供の礎となるはずです。
まとめ
- 堺市はカスハラ対策基本方針を策定し、職員保護を強化。
- カスハラの定義を明確化し、具体的な対応策を示す。
- 組織的な対応を基本とし、悪質事案には法的措置を検討。
- 職員研修や相談窓口の設置、自動録音機能の導入を予定。