2026-06-09 コメント投稿する ▼
竹富町訪問税の今年度導入困難 総務省協議が長引き架橋構想も議論
2026年6月9日、竹富町議会の6月定例会で訪問税の進捗状況が問われ、今年度中の導入は困難との見通しが明らかになりました。総務省との協議の長期化や、船会社を通じた徴収方法の整理など課題が残っており、早ければ2027年1月の導入が目指されます。竹富町は年間約100万人の観光客が訪れる一方、来島者対応の財政負担が年間約10億円に上ります。定例会ではほかに小浜島と西表島を結ぶ架橋構想や、波照間航路の安定運航についても議論が行われました。
竹富町訪問税、今年度導入は困難に 総務省との協議が難航
2026年6月9日、竹富町議会(大久研一議長)の6月定例会で一般質問が行われ、加屋本真一氏と東金嶺肇氏が訪問税の導入進捗について町当局の考えをただしました。
横目欣弥特命推進室長は、総務省との協議が長引いていることを認め、今年度中の導入は困難との見通しを示しました。具体的な障壁として、町民への課税の扱い、そして船会社を特別徴収義務者(税を代わりに集める事業者)とする徴収方法の整理が未解決であることを挙げました。
竹富町の訪問税条例は2025年6月の定例会で賛成10、反対1で可決されており、総務省の同意と約1年の周知期間を経て2026年度中の徴収開始を計画していました。しかし、法定外普通税(自治体が独自に設ける税)として総務省の同意が必要であり、この協議が長引いたことが主な原因です。早ければ2027年1月の導入を目指す方向で引き続き調整が続きます。
年間100万人超の来島者 財政負担が限界に近い離島の実情
竹富町は沖縄県の八重山諸島に位置し、世界自然遺産に登録された西表島をはじめ、竹富島・小浜島・波照間島など9つの有人島からなる町です。年間約100万人の観光客が訪れる一方、ゴミ処理や水道施設の整備など来島者対応にかかる行政コストは2021年度予算で約10億円と試算されています。
訪問税は来島者1人あたり1000円(年払い制度は5000円)を徴収するもので、審議委員会の当初案では2000円が提案されていましたが、住民説明会での「高い」との意見を踏まえて減額されました。国内では広島県廿日市市の宮島に次いで2例目となる見込みで、沖縄県内の自治体としては初の試みです。
町民・通勤者・未就学児・修学旅行参加者・障がい者などは課税免除となります。財政的に厳しい島嶼自治体が、観光の「原因者負担」として訪問者に一定の費用を負担してもらう仕組みであり、早期の導入が強く求められています。
小浜島と西表島を結ぶ架橋構想が浮上 離島インフラの将来像
今回の定例会では、上勢頭巧氏が小浜島と西表島を結ぶ架橋構想についても質問を行い、町当局の見解を求めました。
架橋構想は両島間の交通利便性を高め、離島住民の生活基盤を安定させることを目的としています。竹富町は広大な海域に点在する離島で構成されており、住民の医療・教育・物流へのアクセスを確保するためのインフラ整備は長年の課題です。
ただし、世界自然遺産を擁するこの地域での大規模な土木工事は、周辺の自然環境への影響を伴う可能性があり、慎重な検討が必要です。町当局は引き続き調査・議論を進める考えを示しました。
波照間航路の安定運航も課題 欠航率の高さに島民が悲鳴
定例会ではさらに、山盛力氏が波照間航路(石垣島と波照間島を結ぶ航路)の安定運航について質問を行いました。
波照間島は日本最南端の有人島として知られ、石垣島から船で約1時間かかります。この航路は外洋を経由するため、冬季の北風や台風シーズンには欠航率が高く、島民の生活や観光客の往来に大きな支障をきたすことが多いとされています。島民の日常生活に直結するこの問題の解決には、抜本的な対策が求められています。
「竹富町の訪問税、待ってたのにまた遅れるのか。ゴミ問題や水問題は観光客が増えるほど深刻なのに」
「架橋構想は面白いけど、世界自然遺産の環境への影響が心配。慎重に議論してほしい」
「波照間島の欠航が多すぎて住民が困っている。もっと大型船の導入などを真剣に検討してほしい」
「訪問税は導入して当然だと思う。観光で恩恵を受けるなら相応の費用負担もすべきだ」
「離島の住民が安定した生活を送れるよう、国がもっとインフラ整備に本腰を入れてほしい」
竹富町は総務省との協議を急ぎ、できる限り早期の訪問税導入を目指す方針です。離島特有の財政課題と向き合いながら、持続可能な観光と島民生活の両立をどう実現するか、引き続き注目が集まっています。
まとめ
- 2026年6月9日、竹富町議会の6月定例会で訪問税の今年度導入は困難との答弁が行われた
- 総務省との協議の長期化、町民課税の扱い、船会社を特別徴収義務者とする方法の整理が課題
- 訪問税条例は2025年6月に可決済み(賛成10・反対1)、来島者1人1000円(年払い5000円)
- 2026年度中導入は困難で、早ければ2027年1月の実施を目指す
- 年間約100万人の来島者に対応する行政コストは2021年度換算で約10億円
- 小浜島と西表島を結ぶ架橋構想が議論に上がり、今後も調査・検討を継続
- 波照間航路は外洋を経由するため欠航率が高く、島民生活への影響が課題
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