2025-07-04 コメント投稿する ▼
参政・神谷宗幣氏、やじに応戦「教育間違うとこうなる」 信念貫く演説に拍手と熱気
やじに応戦「教育が間違うとこうなる」
参政党の神谷宗幣代表が7月4日、大阪市内での街頭演説でやじを飛ばした聴衆に「教育が間違うとこういう大人になる」と応戦し、注目を集めている。演説中、「あほ」などと叫ぶ聴衆に対し神谷氏は、「証拠もないのに本当にうるさいわ」と一蹴。その後もやじに臆することなく約25分間、堂々と主張を続けた。
やじを飛ばしていたのは「ヘイト集団」と書かれたプラカードを掲げたマスク姿の2人組。演説を妨害するかたちで野次を繰り返したが、神谷氏はこれを逆手に取り、「安倍さんが『こんな人たちに負けるわけにはいかない』と言っていたのを思い出す。われわれも一切負けない」と強い言葉で語り、会場の支持者からは拍手が湧いた。
「やじに負けずに言い返す姿、かっこよかった」
「教育の大切さを“反面教師”で示してくれた」
「安倍さんの言葉を引いたのが胸に響いた」
「証拠もなく騒ぐ側こそ民主主義の敵だよ」
「堂々と演説を続ける姿に信念を感じた」
男女共同参画、LGBTにも反対「それが参政党」
神谷氏はこの日、「男女共同参画とかジェンダーフリー、LGBTにも私は反対」と明言し、会場からは大きな拍手が起きた。主流政治からは異端ともされるこうした主張も、参政党のカラーとして定着しつつある。
一貫して「保守」と「伝統的な価値観」の重要性を訴えてきた神谷氏にとって、男女役割の崩壊や性の自己決定を正当化する現在の潮流は、「日本社会の根幹を揺るがすもの」と映っている。そうした思想への共感を持つ聴衆が、全国各地で神谷氏の演説に集まっているのが現実だ。
会場では「私が来るとちょっとうるさいのも来る。参政党名物なので、楽しんで帰ってください」と笑いも交えて語り、やじへの皮肉も忘れなかった。
参政党の選挙戦術、敵を作って熱を呼ぶ
参政党は常に「異論排除の空気」との対峙を演出してきた。神谷氏もその中心人物として、これまでも度々演説妨害やネット批判と対峙しながら、支持者との“共感空間”を築いてきた。
やじや批判の存在すら「自分たちの主張の正しさの証」として逆手に取り、敵対構造を強調することで運動に熱を持たせる――これが参政党の特徴でもある。今回のような対立構図は、ある意味で戦略的ともいえる。
さらに、LGBTやジェンダー政策への否定的な立場は、大手メディアでは取り上げられにくいが、保守層や子育て世代などの一部では共感を呼びやすい。そうした「語られざる声」を代弁するスタイルが、参政党の支持拡大の源泉となっている。
“敵”の存在が支持層を固める皮肉
政治において、論争を呼ぶ主張は賛否を分ける。しかし、参政党と神谷氏にとって、それはむしろ追い風だ。大声で批判されるたびに、彼らの主張は信念として強調され、同調者の結束は深まる。
「正論を言って叩かれるのが今の日本」「言論の自由はどこにいった」という声とともに、支持の輪は独特の熱量を帯びながら広がっている。主流派メディアが無視しようとすればするほど、“反主流”の旗印は際立つ。
選挙戦が進む中で、こうした街頭での応酬は、神谷氏と参政党の存在感をさらに際立たせる要素となりそうだ。