2025-06-15 コメント投稿する ▼
「ミサイルより先生を」山下よしき氏が教員増・支援学校改善を訴え 大阪の教職員後援会で決意
教育現場の過酷な実態に共感広げるトークイベント
「子どもたちに必要なのは、戦争の準備ではなく、安心して学べる環境です」――6月15日、大阪市内で開かれた大阪教職員後援会主催のトークイベント「あしたをひらく教育・学校に」で、参院比例予定候補・山下よしき氏は、こう語りかけた。
日本共産党副委員長として、長年教育政策の現場を見つめてきた山下氏。この日も、現場の教職員たちの声に耳を傾けながら、自身の提案を語った。「働き方改革」とは名ばかりの教育現場の実態。教員がトイレにも行けず、体調が悪くても休めない、授業準備の時間もないという声に、会場からは共感のうなずきが続いた。
「“働き方改革”って言葉を聞くと反射的に嘘くさく思ってしまう。でも山下さんは実態をわかってる」
「定額働かせ放題」を終わらせる教員増計画
山下氏が強調したのは、「教員の数が根本的に足りていない」という点だ。教員の過重労働の背景には、慢性的な人員不足と、業務の過多がある。それにもかかわらず、政府の対策は現場に責任を押しつける形式的な改善策ばかり。
「授業数に見合って教員を配置する。それが当たり前の働き方だ」と山下氏は語り、共産党が掲げる“教員の大幅増員”と“長時間労働是正”の政策を紹介。「『定額働かせ放題』という今の仕組みを終わらせなければ、本当の意味での教育改革はできない」と指摘した。
特に注目されたのは、「軍拡予算を削って教員増に」という主張だ。山下氏は「いま必要なのはミサイルではなく、先生を増やすこと。防衛費の2倍化よりも、子どもたちに寄り添う人を増やすべき」と語った。
「“ミサイルより先生を”って、本当にその通り。いちばん当たり前のことができていない国だと思う」
支援学校の過密・教員不足に国会で実績
支援学校の現場からは、過密学級と深刻な教員不足が報告された。複数の教員が「今のままでは、安全も教育も守れない」と語り、新たな校舎建設や基準の見直しを訴えた。
山下氏は、かつて国会論戦を通じて支援学校の設置基準を国に作らせた実績を紹介。「支援学校の先生たちから学んだのは、障害がある子どもたちにも伸びる力があるということ。その力を引き出す環境が、今まさに奪われようとしている」と警鐘を鳴らした。
また、訪問した支援学校でのエピソードも披露し、「特別支援教育は、ただの補助教育ではない。子どもたちの発達を保障する、未来をひらく教育だ」と語ったうえで、「不十分な点は改善していきます。一緒に変えていきましょう」と、教職員らと共に歩む姿勢を示した。
「支援学校のことを“福祉”として扱う政治家ばかりの中で、山下さんは“教育”として語ってくれた」
比例での共産党躍進、そして大阪選挙区で清水氏勝利を
イベントの最後には、参議院比例代表での共産党の前進と、大阪選挙区から立候補している清水ただし氏の勝利を訴えた。「現場の声を聞いて政策に変える力がある政党、そして人間味のある議員を一人でも多く国会へ送ってほしい」と語り、比例での一票の重みを強調した。
山下氏自身も、「教育現場を変えるには、政治の意思が必要です。その意思を示せる議席を、ぜひ私たちに託してください」と力を込めた。
「ミサイルじゃなくて先生を。山下さんの話を聞いて、はじめて“教育も選挙で変えられる”と思った」
今、子どもたちに本当に必要なのは何か。教職員の働き方の改善は、そのまま教育の質の改善につながる。だからこそ、政治の場で「教育に人を戻す」議論が求められている。