2026-04-13 コメント投稿する ▼
維新・馬場氏、吉村知事に苦言 都構想巡る党内対立、進退問題で表面化
党内の会合で、来春に任期満了を迎える吉村氏の進退、そして長年の懸案である大阪都構想の実現に向けた姿勢について、馬場氏は「私たちは吉村さんのしもべではない」と発言。 今回の馬場氏の発言の背景には、吉村氏が知事、大阪市長の出直しダブル選挙の直後に開かれた党内の役員会で、都構想が可決された場合に国政進出する意向を示唆したとされることがあります。
維新内部でくすぶる不満
事の発端は、党内の会合で馬場氏が、吉村知事に対し、次期大阪府知事選挙への立候補意思を改めて確認しようとした場面でした。馬場氏は、「大阪都構想の旗印である(維新の)代表がいない戦いをみんなが受け入れられるのか。『あとの人に任せます』では戦えない」と述べ、吉村氏の進退を巡る党内の懸念を代弁しました。しかし、吉村氏はその場で明確な回答をしなかったと、出席者から明らかになっています。
都構想と知事の進退問題
大阪都構想は、大阪をより広域的な行政単位に再編し、都市機能の強化や行政コストの削減を目指す構想です。吉村知事は、この構想の強力な推進者として知られ、維新の党勢拡大においても中心的な役割を担ってきました。過去には住民投票で否決されたものの、吉村氏は諦めず、その実現に向けて意欲を示し続けています。
今回の馬場氏の発言の背景には、吉村氏が知事、大阪市長の出直しダブル選挙の直後に開かれた党内の役員会で、都構想が可決された場合に国政進出する意向を示唆したとされることがあります。この発言は、党内に動揺を与えた模様です。馬場氏は、来年(2027年)に予定されている統一地方選挙を見据え、党として「どうするのか、維新の人は皆、気にしている」と訴えました。さらに、都構想は成立した後も「制度設計などが大変だ」と述べ、その実現には長期的な視点と党全体の協力が不可欠であることを強調しました。
連携不足への指摘
馬場氏が特に苦言を呈したのは、吉村氏が党所属議員に十分な相談をしないまま、2月に大阪市の横山英幸市長(維新副代表)と共に、知事・市長の出直しダブル選挙に踏み切ったことへの不満でした。「我々に余計な活動をさせた。私たちは吉村さんのしもべではない」という発言は、党執行部や所属議員が、吉村氏の政治判断によって振り回されることへの強い不満を示唆するものです。
都構想実現への険しさ
大阪都構想の実現には、まず大阪府と大阪市が設置する「法定協議会」での具体的な制度設計を進める必要があります。しかし、この法定協議会設置に関しても、党内には慎重な意見があることが報じられています。馬場氏は、「針の穴に糸を通す気持ちでやってもらわないと絶対に成功しない」と述べ、都構想実現の道のりが極めて困難であることを改めて指摘しました。党内ですら一枚岩ではない状況で、住民の理解を得ながら制度を具体化していくことの難しさを、馬場氏は強調した形です。
今後の影響と展望
馬場氏の発言は、維新の党内における吉村知事への求心力と、都構想推進における党の結束力に疑問符を投げかけるものです。知事の進退問題が、党内の政治力学と絡み合い、都構想の実現に向けた歩みをさらに複雑化させる可能性も否定できません。吉村知事が今後、自身の進退や都構想への関わりについてどのような姿勢を示すのか、注目が集まります。来年の統一地方選挙を控え、党内での意見対立が顕在化することは、維新にとって決して望ましい状況とは言えません。
まとめ
- 日本維新会の馬場伸幸前代表が、吉村洋文大阪府知事の進退と大阪都構想について苦言を呈した。
- 馬場氏は、吉村氏に知事選への立候補意思確認を試みたが、吉村氏は回答を避けた。
- 吉村氏が党への事前相談なく出直しダブル選に踏み切ったことへの不満が背景にある。
- 都構想実現には党内の結束と慎重な制度設計が必要であり、その道のりは険しい。
- 今回の発言は、維新の党内力学や都構想推進に影響を与える可能性がある。