南極「2048年問題」中国が基地6拠点に拡大 横田光弘議員が衆院外務委で警鐘

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南極「2048年問題」中国が基地6拠点に拡大 横田光弘議員が衆院外務委で警鐘

環境保護に関する南極条約議定書(1998年発効)は、鉱物資源開発を発効後50年間禁じており、2048年以降の扱いが国際的な注目を集めています。2026年5月15日の衆議院外務委員会で、日本維新の会(維新)の横田光弘議員氏がこの「2048年問題」と中国の動向を取り上げました。中国は1985年から南極活動を開始し、2024年までに5つの基地を設置。2025年からはマリーバードランドで6つ目の建設を始めています。2026年5月には広島で南極条約協議国会議が開催される予定で、日本の外交的な主導力が問われます。

南極の「2048年問題」とは何か


南極大陸の地下には、石油・天然ガス・石炭・鉄鉱石・金・プラチナなど豊富な鉱物資源が眠っているとされます。現在、これらの開発は「環境保護に関する南極条約議定書」(1991年採択、1998年1月発効)第7条によって、科学的研究目的を除き原則禁止されています。

議定書には発効後50年が経過した後、改定の検討を求めることができる規定があります。1998年から50年後は2048年にあたるため、「2048年問題」として国際的に注目が高まっています。

ただし正確には、議定書第25条第5項(ア)により、鉱物資源に関する活動の禁止は「新たな拘束力のある法制度が効力を生じない限り継続する」と定められています。つまり2048年を迎えただけで自動的に開発が解禁されるわけではありません。外務省の中村大臣官房地球規模課題審議官氏は「鉱物資源の開発を認める新たな法制度について合意が成立する可能性は、現時点においては低い」と説明しました。

中国が着々と進める南極への布石


2026年5月15日の衆議院外務委員会で、日本維新の会(維新)の横田光弘議員氏がこの問題を取り上げ、中国の動向に強い懸念を示しました。

横田議員氏が指摘したのは、中国の南極活動の開始は他国より遅く1985年でありながら、2024年までにすでに5つの基地を建設しているという事実です。さらに2022年には日本の南極観測隊が、昭和基地の南約20キロ地点で中国によって設置された構造物や観測装置を発見しました。この設置について、南極条約に基づく事前通告は一切なかったとされています。

加えて、2025年からは誰も領有権を主張していない「マリーバードランド」と呼ばれる地域で6つ目の基地の建設を始めています。中国は包括的環境評価書を提出して国際的な手続きを踏んでいるとしていますが、その急速な基地展開ペースは国際社会の注目を集めています。

「中国が1985年から基地を増やし続けている。2048年に向けた布石を今から打っているのは明らかだ」
「南極に眠る金やプラチナを考えれば、中国が動かないわけがない。日本も早く手を打つべきだ」
「無通告で構造物を設置しても遺憾の一言で終わる。これは東シナ海と同じ構図だ」
「南極は軍事的にも重要な場所。資源だけでなく戦略的価値も見逃してはいけない」
「スパイ防止法もないのに南極の情報戦に対抗できるのか。まず国内の法整備が急務だ」

政府答弁と日本の立場


国光文乃外務副大臣氏は「中国を含めた各国の南極地域における活動は、政府として非常に高い関心を有している」と述べつつも、個々の活動についての具体的なコメントは差し控えると答えました。

その上で「南極の環境保護議定書は、科学的調査を除いて鉱物資源に関するいかなる活動も禁止することを明確に規定している。関係国による完全な順守に向け、国際社会とともに取り組みを継続し、議長国としてもリーダーシップを発揮したい」と述べました。

日本は南極条約の原署名国(1959年)として、長年にわたり南極の環境保護と平和的利用を支えてきた実績があります。2026年5月には広島で第48回南極条約協議国会議(ATCM48)を議長国として開催する予定です。1994年以来32年ぶりの日本開催となるこの会議は、2048年問題を見据えた国際的な議論を深める重要な機会となります。

「遺憾」だけでは足りない、問われる日本の戦略


横田議員氏は「日中中間線でもすぐ目の前でさまざまなことをやられ、遺憾の一言で終わるばかりだ。中国は次々と手を打ち、心理戦も仕掛けてくる。そろそろ目を覚まさなければならない時期に来ている」と警鐘を鳴らしました。

南極を巡る国際政治は、表面上は科学協力の場でありながら、水面下では各国の資源・戦略的利益をめぐる競争が静かに進んでいます。条約の文言に基づけば2048年以降も禁止は維持されますが、中国やロシアが条約体制に対して今後どのような姿勢をとるかは不透明です。

法の範囲を守ることを国際社会に求めるのは当然であり、それを排他主義と呼ぶのは筋違いです。日本がこの問題で主導権を握るには、条約遵守の重要性を国際社会へ訴え続けながら、南極での観測拠点維持・強化、そして将来の外交交渉に備えた情報収集と国内の法整備を一刻も早く進めることが求められています。

まとめ


  • 環境保護に関する南極条約議定書(1998年発効)は鉱物資源開発を50年禁止、2048年以降の扱いが焦点
  • 2048年以降に自動解禁されるわけではなく、新たな法制度の国際合意が必要
  • 外務省は「合意成立の可能性は現時点では低い」と説明
  • 中国は1985年の参加後、2024年までに南極に5つの基地を建設
  • 2022年、日本の観測隊が昭和基地南約20kmで中国の無通告設置構造物を発見
  • 2025年から中国がマリーバードランドで6つ目の基地建設を開始
  • 2026年5月、日本が議長国として広島でATCM48(第48回南極条約協議国会議)を開催予定
  • 横田光弘議員(維新)が衆院外務委で中国の動向に強い懸念を表明

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2026-05-18 10:48:41(植村)

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