2026-02-07 コメント投稿する ▼
井原隆氏が枝野幸男氏に猛追 宇宙飛行士候補の異色経歴、高市首相ら党挙げ応援も「枝野氏の知名度すごい」
自民党新人の井原隆氏が埼玉5区で立憲民主党の創設者・枝野幸男氏に猛追しています。東大大学院卒でさいたま市議を10年務め、2022年にはJAXAの宇宙飛行士選抜で4000人超の応募者から50人にまで残った異色の経歴を持つ井原氏。公示前の自民党情勢調査では井原氏が40.9%に対し枝野氏32.0%と約9ポイントもリードしていましたが、最近の報道各社の情勢調査では「横一線」「枝野氏やや優勢」と報じられています。高市早苗首相の追い風を受けながらも、井原氏本人は「やはり枝野氏の知名度はすごい」と認めつつ、最後の追い上げを図っています。
公示前は井原氏が9ポイントリード
総選挙公示前の2026年1月4日から8日にかけて行われた自民党の情勢調査では、井原氏40.9%に対し枝野氏32.0%と9ポイント近く差をつける驚きの結果が出ていました。これには「まさか立憲の創設者が落選危機か」と関係者の間に衝撃が走りました。
しかし最近の報道各社の情勢調査では「横一線」「枝野氏やや優勢」などと報じられており、形勢が変わりつつあります。日本経済新聞の終盤情勢調査では枝野氏が中道支持層の大半を固め、共産支持層の8割に浸透し、やや優勢と分析されました。
井原氏本人は終盤戦の感触について「メディアでは横一線ともやや優勢とも報じられていますが、その間を取ったところが今の情勢かと思っています。私の知名度をさらに上げると言っても、やれるのは街頭演説かネット戦略くらいしかない。自民党にこれだけ追い風が吹いていても、まだ追いついていないのですから、やはり枝野氏の知名度はすごいと思います」と語りました。
「井原さん、宇宙飛行士候補まで行った人だから科学技術政策に期待できる」
「子どもの頃から枝野さんを見てきたって、地元の人なんだな」
「自民にこれだけ追い風なのに追いつけないって、枝野の知名度すごいな」
「さいたま市議10年の実績あるし、若い力が必要だと思う」
「高市首相も小泉防衛相も応援に来るって、党が本気で勝たせたいんだ」
東大院卒、JAXA宇宙飛行士選抜50人に
井原氏は東大大学院を卒業後、東芝ソリューションに入社しました。トヨタ自動車への出向などを経て、さいたま市議を10年(3期)務めた異色の経歴の持ち主です。2022年にはJAXAの宇宙飛行士選抜に応募し、4000人を超える応募者の中で50人にまで残りました。
さいたま市(旧与野市)出身の井原氏は、子どもの頃から駅頭に立つ姿を見てきた枝野氏との対決となりました。知名度で劣る中、街宣や駅頭での演説を小まめにこなし、まちづくりや科学技術への投資など自らの政策を訴えています。
埼玉新聞の終盤情勢分析によると、井原氏は自民支持層の7割に浸透しているものの、維新支持層にどこまで食い込めるかがポイントになりそうです。
党を挙げた応援体制
2月3日には高市早苗首相が埼玉県に入り、井原氏と一緒に街頭演説を行いました。高市首相はさいたま市内での演説で「予算委員長だって野党だし、大臣がいくら手を挙げても私ばっかり当たる」と不満を示しました。衆院予算委員長を務めていた枝野氏を念頭に置いた発言です。
さらに翌日には中曽根康弘元首相の孫で、自民党前青年局長の中曽根康隆氏も駆けつけました。中曽根氏は自身も群馬1区で立候補中ですが、応援に立った中曽根氏は「私、選挙はそんなに強くないんで、本当は人の応援に行っている場合じゃないんです。ただ、大切な同志、井原さんには何がなんでも国会に来ていただきたい。そういう思いで今日は来ました」と語りかけました。
6日には小泉進次郎防衛相も応援に入り、党を上げて追い上げを図っています。自民党が埼玉5区を重点区と位置づけ、立憲民主党の創設者である枝野氏を破ることに全力を注いでいることがうかがえます。
枝野氏の不安材料は地元不在
一方の枝野氏は、民主党政権時代は官房長官も務め、当選11回を誇るベテラン議員です。しかし不安材料があるとすれば、本人が地元にいないことです。枝野氏は中道改革連合の候補者の応援のため、全国各地を飛び回っています。
枝野陣営は「立憲民主党の初代代表までやったのに、地元に籠もって自分の選挙をやっているようじゃいけないと思いますから」と説明します。地元を留守にしている間は、地元県議らが乗る選挙カー「枝野号」が選挙区を走り回っています。枝野氏の妻はポスター張りで回りはするものの、基本的に街頭に立つことはなく、街頭演説は開けていないのが実情です。
また、圧倒的な知名度を誇る枝野氏は風頼みの都市型選挙で当選を重ねてきました。自民党のような強固な後援会組織があるわけではないので、風によって選挙結果が左右されます。高市首相の高い支持を背景に高市旋風が吹き荒れるなか、今回は逆風の中での選挙になることも枝野氏にとっての不安材料です。
枝野氏本人も2月5日のYouTube動画で「大変な追い上げを受け、新聞の情勢調査以上に厳しい選挙になっています。枝野はどうせ大丈夫でしょと言っていただく方もいるんですが、それ自体、光栄なことかもしれませんが、実態とは違います」と危機感を表明しました。
6日には東京・調布駅前で東京22区の中道候補・山花郁夫前衆院議員の応援に駆けつけ、「新聞を見ると自民党が圧勝しそうで元気をなくしている人がいますが、実は全部接戦なんです。本当の大激戦というところだけで50選挙区くらいある。うち(埼玉5区)もそうなんで、選挙区帰りたいんですけど(笑)」と語りました。
街頭演説後の直撃取材で「新聞の情勢調査以上に厳しい」と語ったことの真意を尋ねると、「そう言わないといけないでしょ。ちゃんと最後は勝ち抜きます。そのつもりです。じゃなきゃ、(ここに)来ません」と笑顔で応えました。
参政党・飯塚氏も訴え
もう1人の候補者、参政党の飯塚佳佑氏(30)は街頭演説で「7月に子どもが生まれる予定で、父親になります。小さい子どもの笑顔を守りたいと日に日に思うようになりました」と語り、少子化対策や外国人政策を訴えています。
街頭演説後、飯塚氏本人は「やっぱり、みんな将来が不安だと思うんですよ。だからこそ、子どもが生まれる未来になれば希望が持てるじゃないですか。明るい日本の先を描けるような政策をどんどん打ち出していきたいと思います」と語りました。
衆議院選挙の投開票は2026年2月8日に行われます。立憲民主党の創設者である枝野氏を、宇宙飛行士候補にまで残った異色の経歴を持つ井原氏が破ることができるのか、埼玉5区の"風"はどこに吹くのか、注目が集まっています。