百田代表、平和式典の「主語」なき原爆言及に疑問呈す 核抑止と台湾問題にも言及

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百田代表、平和式典の「主語」なき原爆言及に疑問呈す 核抑止と台湾問題にも言及

日本保守党の百田尚樹代表は、2026年8月10日に国会内で行った記者会見で、広島、長崎への原爆投下に関する平和祈念式典での表現について、強い違和感を示しました。 百田代表は、原爆投下について「まるで自然災害のように扱っている」と批判しました。

日本保守党の百田尚樹代表は、2026年8月10日に国会内で行った記者会見で、広島、長崎への原爆投下に関する平和祈念式典での表現について、強い違和感を示しました。式典で用いられる「上空で一発の原子爆弾が炸裂した」といった表現が、あたかも自然現象のように扱われることに対し、原爆投下の主体、すなわち「誰が」「誰によって」投下したのかという歴史の核心が曖昧になっていると指摘しました。これは歴史の真実を覆いかねない問題であると警鐘を鳴らしたのです。

平和式典の表現に「違和感」、歴史の主体は誰か


百田代表は、原爆投下について「まるで自然災害のように扱っている」と批判しました。「原爆は勝手に破裂しない」という当然の事実を挙げ、「トルーマン米大統領が命じ、米軍兵士が実行した。主語がなければ、歴史の一番大事な所を覆ってしまう」と強調しました。これは、原爆投下という重大な歴史的事実の責任の所在を不明確にし、結果として歴史認識を歪める危険性を孕んでいると懸念を示したのです。

さらに、百田代表は広島、長崎の原爆犠牲者への哀悼の意を表明する一方で、原爆投下を「米国の罪を糾弾したいという思いはない」と述べました。その上で、「歴史的事実として、米軍が行った。これをわれわれ人類が誤ったとか、人類全体の罪だとか考えるのは大きな間違いだ」と断言しました。原爆投下は特定の国家(アメリカ)による行為であり、それをあたかも人類全体の問題、あるいは自然災害のように矮小化することは、歴史の責任を曖昧にする行為だと捉えているようです。

核兵器は「最大の抑止力」か、過去の惨状踏まえ


会見では、核兵器の存在意義についても持論を展開しました。百田代表は、米国による広島、長崎への原爆投下から81年が経過した現在も、核兵器が実戦で使用されていない事実に触れました。「広島と長崎の惨状を世界の国が見て、これは恐ろしいものだと。核を持っても簡単には使えない。ここに人類の最低限の知恵があるのではないか」と語り、核兵器が持つ「最大の抑止兵器」としての側面を強調しました。

「核は人類最強・最悪の兵器」であると同時に、その壊滅的な破壊力ゆえに、むしろ戦争抑止につながっているという認識を示しました。これは、平和を希求する一方で、現実の国際社会におけるパワーバランスや軍事的脅威を無視できないという、いわゆる「核抑止論」に基づいた考え方と言えるでしょう。

さらに、百田代表は「慰霊の日にふさわしくなく、あくまでも仮定の話」と断った上で、「1945年8月時点で日本軍が核兵器を持っていたら、米軍は広島と長崎にやすやすと原爆は使用できなかったと思う」とも発言しました。これは、もし日本が当時、核保有国であったならば、原爆投下という悲劇は回避できたかもしれないという仮説を示唆するものであり、核保有がもたらす抑止力の重要性を改めて訴えるものでした。

台湾代表への対応、中国への「忖度」か


話題は、長崎市の平和祈念式典での台湾代表への対応にも及びました。9日の式典で、台湾代表が各国代表とは別の席に案内されたことに対し、百田代表は「恥ずかしいことだ」と厳しく批判しました。そして、「中国に対する忖度があって、台湾を一段下に下げてしまったということも、なきにしもあらずだ」との見方を示し、日本の外交姿勢における中国への配慮が、友好国である台湾を不当に扱う結果を招いたのではないかと指摘しました。

会見に同席した日本保守党の北村晴男参院議員も、この対応を強く非難しました。北村議員は、「台湾を侵略しようとする中国に忖度し、日本の親友である台湾を辱める。非常に恥ずかしいことだ」と述べ、長崎市の対応が国際社会における中国の威圧的な態度を助長しかねないものだと懸念を示しました。

「絵空事」では済まされない安全保障論


北村議員は、核抑止を巡る議論についても踏み込みました。「核を抑止力として使う世界の状態をなくさないといけない」という意見に対し、その理念自体は自由であるとしつつも、現実の国際情勢との乖離を指摘しました。

「日本に言うより、まさに核を保有している中国、ロシア、北朝鮮などに厳しく毎回言ってほしい」とし、日本国内での理想論だけでは国際社会の現実に何の影響も与えないと主張しました。そして、「日本人が絵空事で何を言っても変わらない。自分の国を侵略しようとしている国が核を保有している以上、核を持たなければならないと考えるリアリストが各国の首脳にいるのは当然だ」と述べ、核保有国が睨み合う現実世界において、自国の安全保障のために現実的な選択肢を追求することの重要性を訴えました。これは、理想論だけでは国家は守れないという、厳しい安全保障観の表れと言えるでしょう。

百田代表と北村議員の発言は、平和への願いとは裏腹に、歴史の事実、核兵器の抑止力、そして国際社会における日本の立ち位置といった、現代日本が直面する複雑な課題を浮き彫りにしたと言えます。

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まとめ
  • 日本保守党の百田尚樹代表は、平和祈念式典での原爆投下に関する表現が、歴史の主体を曖昧にしていると批判し、「原爆は勝手に炸裂しない」と主張しました。
  • 原爆投下は米軍による歴史的事実であり、人類全体の罪とする見方を否定しました。
  • 核兵器を「人類最強・最悪の兵器」であると同時に、その破壊力ゆえに「最大の抑止兵器」としての側面を持つと指摘しました。
  • 長崎市の平和祈念式典における台湾代表の座席対応について、「中国への忖度」と批判し、外交姿勢に苦言を呈しました。
  • 同席した北村晴男議員も台湾への対応を非難し、現実的な安全保障観に基づき、核保有国への対応や日本の核武装の必要性に言及しました。

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2026-08-10 20:32:59(櫻井将和)

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